小沢一郎代表らは27日、滋賀県・琵琶湖に浮かぶ沖島を訪れ、島民や漁業関係者らと懇談。離島という環境での生活、琵琶湖の漁業が抱える問題などをつぶさに聞き、今後の琵琶湖での漁業の在り方などについて活発に意見交換した。
島への船の中では、滋賀県の担当者から琵琶湖の水産業振興策や自然環境整備への県としての取り組みや課題などの説明を受けた。
上陸した小沢代表一行は、島民や漁業関係者らおよそ50人に迎えられ、懇談会場に入ると、すぐに意見交換を開始した。
茶谷力沖島漁協組合長らからは、ブラックバスをはじめとする外来魚や、川鵜などによってフナや鮎などの漁業資源が年々減少している窮状が語られた。また、観光客のより一層の集客に向け、港の整備、島の周回道路の建設推進を求めているが、海ではなく湖に浮かぶ島ということで離島振興法の適用外とされ、助成を受けられていないといった問題が挙げられた。
小沢代表は、「野党であるのですぐにどうこうできるわけではないが、私たちが政権を担当するようになった時には、皆さんのことをきちんと胸に叩き込んで、要望に応えられるように努力をしていく」と答えた。
意見交換終了後、婦人部の女性たちから、島の特産である稚鮎の佃煮のできたてを振舞われた小沢代表は、「おいしいね。一杯いきたくなるね」と顔をほころばせた。
視察には、滋賀県連代表の川端達夫副代表はじめ、奥村展三、三日月大造両衆議院議員、そして、次期参議院議員選挙に党公認で立候補予定の徳永久志県議も同行した。
なお、沖島は滋賀県近江八幡市に属し、琵琶湖の沖合1、5キロに浮かぶ琵琶湖最大の島で、周囲は6,8キロ。その歴史は古く延喜式にも登場する。
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