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2007/03/01
【衆院予算委】格差拡大の認識を改めて問う 岩國議員
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 岩國哲人議員は衆議院予算委員会で1日午後質問に立ち、改めて安倍首相に格差拡大の実態に対する認識を質した。

 岩國議員は、日本では地域間格差と、地域内の格差の両方が進んでおり、このままでは、日本が分断されるとして、その解決には「公教育の整備しかない」と主張、首相にその認識を質した。首相は「しっかりと成長していくことが全体を底上げしていく。教育が重要なのはおっしゃるとおり」と答えた。

 岩國議員は、まず、新幹線の駅にいくのに3時間かかる地域、高速道路のインターまで自動車で30分かかる地域を抱えている県のワースト5を挙げるように求め、必要な社会資本の整備を求めた。その上で、所得格差を取り上げ、この5年間で拡大したのかどうかを質した。首相は、「地域間格差はさまざまな解釈が可能」として、事実を認めなかった。

 次に、岩國議員は、統計の遅さに触れ、「今手元にあるのは平成16年3月末の県民所得の統計。これでは政策は奏功しているのか、失敗しているのか正確な議論ができない」として、もっと早く資料を出すように求めた。

 最後に岩國議員は、国際的な格差に触れて、「貧富の差をなくすことこそテロを根絶することになる。いまこそ、テロ根絶に向けてイスラム国際開発会議を提唱すべき」と提案した。首相は提案には直接答えず、従来の施策を述べるにとどまった。
 

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