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2007/03/13
【参院予算委】小川議員 北海道農業の危機を訴える
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 13日午後の参議院予算委員会集中審議で民主党・新緑風会の小川勝也議員が質問に立ち、安倍首相をはじめ関係大臣に農業、農村、食料自給率の問題についての見解を質した。

 小川議員はまず、オーストラリアとの経済連携協定(EPA)交渉について質問。EPA締結により北海道の農業がいかに大きな打撃を受けるか、周辺産業への経済波及効果も大きいことを挙げ、「地域全体が崩壊する可能性もある」との見解を示した。安倍首相は、外交の発展、安全保障上において経済と両輪で連携協力を進める必要性を強調。「農業を犠牲にする必要性は」の指摘に対しては具体的な回答は得られなかった。

 小川議員はまた、農家戸数、農業従事者、後継者の減少、耕作放棄地の増加について言及。耕作放棄地をなくし、小麦・大豆・飼料作物を中心に、自給率アップとともに、「農業のみならず林業・木材産業等多産業で地域を守っていかなければならない」と述べた。これに対して安倍首相は、一定の理解を示しながらも「地域の活力が美しい国へつながる。自立的ながんばりに期待」と、他人事のような答弁に終始した。

 さら安倍首相に対しては、松岡農林水産大臣を辞めさせる意向があるかどうかを追及。しかし安倍首相は「職責を果たすことによって国民に理解を得られるように」と言明。説明責任については何ら問題視することなく、国民との感覚の違いが露呈するかたちとなった。

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