小沢一郎代表は20日、香川県を訪れ、三豊市にある創業44年のベビー、キッズ、トドラーシューズ専門メーカーの製造工場を視察するとともに夕方からは高松市内で記者会見を行った。
小沢代表は、職員からの製作工程や素材などの説明に熱心に耳を傾け、手作りならではの感触をその手でしっかりと確かめると、「柔らかいしかわいい」と思わず笑みがこぼれた。熟練された職人たちの丹念な仕事ぶりに感心しながらも、1足8000円という値段には思わず聞き返す場面も。「地方でいいものが作られ、それが東京のど真ん中で一番いいものとして売られている現実に驚いた」と、率直な感想を述べた。
また、「日本産業はいいものを作っていかないと後発の国に追い越されてしまう」との危機感を表し、いい品質で認められる製品作りを実際に目にして、エールを送った。「一生懸命品質を高め、いいものを、という職員の方々の思いの賜物。いいものを見せてもらった」と、ものづくりに励む職員に敬意を表した。
今回の工場視察には、夏の参議院選挙に香川県選挙区公認候補として立候補予定の植松恵美子氏、香川県連代表の小川淳也衆議院議員も同行した。
記者会見で小沢代表は、香川県について「保守区が多いが、そういう所にこそ様々な格差が生じている今の政治の結果に色々な不満や将来に対する不安を強く感じていると思う」との見解を示し、「今回多くの人々の好意を感じることができた」と、香川日程で得た充実感をにじませた。
統一地方自治体選挙の位置づけは、との記者からの質問に対しては、「多くの首長、各市議会議員として(民主党の仲間を)送り込むことは大事であるが、皆で一生懸命やることが党勢を拡大することにつながる」と語った。植松候補者については、「今回一緒に回って日頃しっかり活動をされていることがよくわかった」と述べ、より一層の支援を呼びかけた。また、参議院選挙は政権交代に向けて「最大で最後のチャンス」として、自らの政治人生の総決算として闘う姿勢を強く表明した。
なお会見は小川議員の司会進行で行われ、連合の高木会長、玉木雄一郎衆議院議員候補者も同席した。
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