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2000/01/23
吉野川可動堰の賛否問う住民投票、「反対」が圧倒 「建設省は白紙撤回を検討すべき」鳩山代表が談話
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建設省が進める吉野川第十堰の可動堰化計画の是非を問う徳島市の住民投票が23日おこなわれた。

 投票率は条例で成立要件とされた50%をこえて成立(約55%)。即日開票の結果、反対票が約9割と圧倒し、中立の立場をとっていた小池徳島市長も会見で「反対」を表明、立場を転換した。

 民主党はこの計画について以前から環境汚染の恐れや治水効果の実効性、費用対効果の不合理性などを指摘。投票結果を受け、23日に建設省に計画の白紙撤回を迫る鳩山代表名の談話を発表した。

 そのなかでは「徳島市民の見識と意欲が住民投票を成功に導いた」と敬意を表し、「今回の意思表示は公共事業のあり方を問い直すうえでの大きなターニングポイント。建設省はこの結果を重く受け止めるとともに、白紙撤回に向けて検討を行うべき」と指摘。さらに「小渕首相も公共事業に関する地域住民の真意を問うための方策の実現、公共事業の効率化・財政再建計画の策定へ向け、舵取りを切り換えるべき」と、公共事業の根本的な見直しを迫った。


◎鳩山代表、投票前日に現地で投票呼びかけ

 鳩山代表は投票前日の22日に急きょ徳島入りして「長良川河口堰の下流は汚れ、ヘドロで生き物が住めなくなっている。吉野川の計画はさらに規模が大きく、環境への影響ははかりしれない。50%をこえる投票率にして議会と市民とどちらが賢明かはっきりさせよう」と訴えた。これに先立ち、ネクストキャビネットの前原誠司社会資本整備担当大臣、国会Gメンの石井紘基衆議院議員、福山哲郎参議院議員らが相次いで現地入りして地元住民に話を聞くなど、精力的に活動した。

【投票結果】投票者数113,996 投票率54,995%
      反対102,759 賛成9,367(無効など1,870)

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