森ゆうこ議員は、23日午前の参議院本会議で、雇用保険法改正案への代表質問に立ち、若年者雇用対策の充実など、より深みのある制度改革を行うべきと主張した。
森議員は冒頭、服用後の異常行動が指摘されているインフルエンザ治療薬タミフルの問題に言及。輸入販売元企業への旧厚生省課長の天下り、10代への処方中止措置、服用と異常行動の因果関係に関する否定的判断の見直しについて質問。
柳澤厚生労働大臣は、薬事行政と監視活動について、森議員の指摘などを念頭に置きながら厳正に対処する考えを答弁。因果関係については、副作用報告全体を精査し、薬事・食品衛生審議会で再検討を進めるとし、「判断が変わりうる可能性は否定できない」と述べた。
森議員は、議題の雇用保険改正案について「フリーターなど、被保険者になれない若者が放置されてきたことなど、時代の変化に対して遅きに失した部分や不十分な部分が目立つ」と発言。若年労働者雇用対策へのビジョンを欠いた、理念なき改正だと問題を提起した。
森議員は特に、雇用保険の無駄遣いを直ちに止め、雇用保険制度を活用した若年者雇用対策の充実をと指摘。格差是正緊急対策措置法案を提出し、さらに雇用基本法案を準備している民主党の取組みを紹介した。「雇用保険制度をはじめとする雇用対策は、少子化対策の礎、公的年金制度の安定化の糧にもなるという広い視野に立ち、より深みのある制度改革を行うべき」と主張した。
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