小沢一郎代表は28日、和歌山市内で記者会見を開き、日本の行く末に大きな影響を与え、歴史の大きな転換点となる参議院議員選挙に勝利し、自公政権の過半数割れを実現しなくてはならないと語った。
「小泉政権以来、格差ばかりが拡大する自由主義万能の考え方で政治が行われる現状に終止符を打ち、流れを変えなくてはならない」とも述べ、党を挙げてさらに活動を強化していくとした。
また、「そのためには夏の参院選で勝利しなくてはならない。特に29ある一人区で15議席以上確保することができれば、自公の過半数割れを実現できる」と表明した。
さらに、「1人区のような地域は、自民党政治の弊害を強く受けている地域である。特に農林水産業などの一次産業が、大きな影響を受けている」と分析。一方で自民党の地盤と言われる地域であるとの見方を示した。そのうえで、「しかし、民主党が自分たちの考え方をしっかりと判りやすく伝えていけば、容易に支持を得ることができる」と語り、今後の活動次第で民主党に大きな力を与えてくれる地域だとの認識を示した。
記者からの、イラク特措法の延長は、参院選の争点になるのかと問いには、「イラク戦争は、米国や英国でさえ間違った戦争だという指摘が出ている」とした上で、「それを認めないのは日本政府だけで、(米国追従の)主体性のなさの現れである」と指摘。有権者はそうした点を「しっかりと判断してくれる」と語り、充分に参院選の争点になるとの見方を述べた。
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