小沢一郎代表は、来日中の温家宝首相と12日午後都内のホテルで会談し、両国民の友好を確認した。
会談は終始友好的な雰囲気のなかで行われ、まず、温首相は小沢代表が進めてきた長城計画に対して謝辞を述べた。これに対して、小沢代表は、「政治家のトップレベルの友好も大切だが、一人でも多くの人が知り合うことが大事と思う」と応じた。これに対して温首相は「人民同士の心と心の触れ合いが友好の基礎。中日でさらにこの点での強化していく必要がある」と応えた。
また、小沢代表は、午前中に行われた温首相の国会での演説に感銘したと述べ、「虞美人草のなかの『剛強必死仁義王』を思い出した」とした。
これに対して、温首相は「徳あれば隣国と仲良くなれる」としながら、「中国の心をよく理解していらっしゃる」と応じた。
最後に、小沢代表が「(中国は)これからも、首相のおっしゃる徳と仁とでもって王道を歩んでいただきたい」と中国の進む道への期待を表明した。
会談には、中国から李外交部長、王中日大使らが同席。民主党からは、輿石東参院会長、岡田克也、赤松広隆、北澤俊美、円よりこ各副代表、山岡賢次財務委員長、野田佳彦国民運動委員長、岩國哲人総務委員長代理(国際局長)、細野豪志・日中(民主党・中国共産党)「交流協議機構」事務局長が同席した。
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