民主党『次の内閣』は17日午前、国会内で臨時の閣議を開き、民主党議員立法として、「学校教育力の向上3法案」を提出することを確認した。
冒頭挨拶に立った鳩山由紀夫ネクスト国務大臣は、教育3法案に関する特別委員会の設置について「本来文部科学委員会で議論すべきことを強引に設置した」と政府の手法を批判。しかしながら「やるからにはしっかり議論し、子どもたちの側に立った、未来をみつめた教育の在り方を審議していく」として、理解と協力を求めた。
藤村修ネクスト文部科学大臣、西岡武夫教育力向上のための教職員制度検討ワーキングチーム座長は、学校教育力向上3法案=(1)教育職員の資質及び能力の向上のための教員職員の免許状の制度等の改革に関する法律案(民主党新免許法案)(2)地方教育行政の適性な運営の確保に関する法律案(新地教行法案)(3)学校教育の環境の整備の推進による教育の振興に関する法律案(教育環境整備法案)の概要を説明。
新地教行法案と教育環境整備法案は、2006年11月に参議院に提出したものを一部修正したものであり、新免許法案については、養成段階で教員となる者の大幅資質向上、実務経験を経た専門免許状の創設、10年毎の講習の実施と修了認定制度の導入など、免許制度を抜本的に改革することを目的とするものであることが報告された。具体的には、教員の一般免許は大学院修士卒業とし修士課程で1年の教育実習を実施、10年毎に100時間程度の講習の実施(専門免許状取得者は除く)及びその修了認定などを明記。民主党案は教員職員そして学校の教育力を向上させる法案であり、底の浅い排除の論理の域を出ない与党案との違いを明らかにした。質疑の後、法案の内容及び提出を閣議として了承した。
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