参議院沖縄選挙区補欠選挙は22日投票が行われ、民主党はじめ共産、社民、国民新の野党3党と沖縄社会大衆党が推薦した新人で前連合沖縄会長の狩俣吉正氏は善戦したものの、惜敗した。得票数は22万8844票だった。
22時近く、支持者が待つ選挙事務所に顔を見せた狩俣氏は、自民・公明推薦候補の当選確実の報を受けて敗因について「私の力不足です」と語った。また、組織基盤の差も票差に現れたのではないかとの見方を示した。
沖縄が抱える深刻化する失業率の問題を前に、選挙戦を通じて訴えてきた格差是正への取組みと、安心してだれもが暮らせる社会の実現については、「かなり浸透したと思っている」と述べた。そのうえで、それが選挙結果につながらなかったのは残念だとした。「それぞれの政党がもっている力をきちんと組織的に整備しながら、共闘のあり方も含めて体制を仕切り直して作っていく必要がある」とも語り、夏の参院選通常選挙勝利に向けた課題を分析した。
さらに、当選候補の訴えがワンフレーズのみだったことについて、「私としてはもっと突っ込んだ政策論議をしたかった。率直に言って物足りなさを感じた」と述べたうえで、「しかし、県民が選んだ代表ですから沖縄の声をきちんと国政に届けるよう、しっかり頑張ってほしい」と注文をつけた。
投票率は47・81%と、沖縄県における国政選挙で過去最低だった2004年参議院選挙の54・24%をさらに下回ったことも、今回の結果につながったとの見方もある。
財務委員長の山岡賢次衆議院議員、沖縄県連会長の喜納昌吉参議院議員も顔を見せた。
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