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2007/05/09
【参院本会議】パート法改正、均等待遇の実現こそ 岡崎議員
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 参議院本会議で9日午前、政府提出のパート労働法改正案が議題となり、民主党・新緑風会の岡崎トミ子議員が質問に立った。

 岡崎議員は「雇用の世界がますます不安定に、格差を拡大する方向に変わっている」と指摘し、非正規雇用者数の増加を顕著な例とした。雇用現場の実態にも言及し、「通常の労働者とパート動労者の均等待遇、長時間労働の是正、中小企業への支援の充実を図るとともに、フルタイムで働けば十分に生活できるレベルまで最低賃金を引き上げる必要がある」と、民主党の考え方を示した。

 岡崎議員は、労働の規制緩和、最低賃金の引き上げ、正社員と同視すべきパートの数などについて、安倍首相の見解を求めた。首相は、規定の施行による正規社員の増加について「個々の企業によりまちまち」などと、実効性の確保は法律ではなく各企業に委ねる考えを述べた。現に雇用しているパート労働者を優先的に正社員として採用する措置についても「企業の採用活動を硬直的にする」「新規学卒者の機会を制限する恐れがある」などと述べ、適当とはしなかった。

 差別禁止の対象を極めて限定し、対象とならない労働者との格差をかえって広げ、正社員の労働条件の引き下げる可能性を持つ政府案について、岡崎議員は強い懸念を表明。すべての労働者の均等待遇の実現を訴えて質問を終えた。

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