介護現場では、低賃金で労働条件が厳しいことを背景に人手不足が深刻となり、介護保険制度の基盤が揺らいでいる。本法案は、こうした事態を打開するため、介護労働者の待遇改善・賃金引上げを緊急に実施するもの。介護労働者の平均賃金の見込み額が認定基準額を下回らない介護事業者を「認定事業者」として認定する。認定事業者に対して介護報酬額を加算する。これにより、介護労働者一人あたりの賃金が月額2万円程度引き上げることをめざす。
与野党協議を行った結果、介護労働者の待遇を改善するという民主党法案の趣旨を新たな議院立法に盛り込み、委員長提案として、成立させることとした。
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