本法案は、銃砲刀剣類の所持許可要件の厳格化・実包等の所持の規制強化・所持禁止剣類の対象拡大(ダガーナイフ等)等を内容とする法律案である。なお、民主党は、昨年12月に長崎県佐世保市で発生したスポーツクラブでの散弾銃乱射事件を受け、銃の所持許可要件の厳格化等を主な内容とする議員立法を、本年4月に参議院に提出していたが、審議に至らず廃案となっていたところである。今回提出された政府案は、先に提出した民主党議員立法を参考にして取り込まれた点もあり、銃の規制強化という主旨は共通するものである。しかしながら政府案は、民主党案と比較して十分でない点や、効果が不明な点がみられるため、これらについて与野党で修正協議を行った。その結果、申請における医師診断書の添付義務付けを行うなど4項目について合意をみたため、与野党共同にて修正案を提出、法案は可決、成立した。
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