○揮発油税が蔵出し税であることから、揮発油税等の暫定税率が廃止されても、4月1日から即時に暫定税率分を値下げして販売することは、ガソリンスタンドの経営上大きな負担となる。
○一方で、「暫定税率廃止によるガソリン価格の引き下げ」は多くの国民が期待するところであり、消費者が販売業者に値下げ要求を行うことが想定される。このような状況の中で、経営体力のある一部業者のみが先行値下げに踏み切れば、制度変更が不公正な競争状態を生み出すことになりかねない。
○このような状態を回避するため、3月末日時点にガソリンスタンドにあるガソリンについて、書面上、一度精製所に戻し、暫定税率廃止後に改めて蔵出しをしたことにして、暫定税率を実質的に免除する措置をとることとする。
○納税実務上も、蔵出し課税は当月蔵出し分を翌月末納付のため、混乱は少ないと考えられる。
○同様の措置は、平成元年・9年の酒税法改正の際にも取られている。
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