民主党メールマガジン DP-MAIL 第5号 2001年5月30日 編集・発行/民主党広報委員会 ■目次 【鳩山コラム】コンクリートのダムから緑のダムへ 【国会だより】外務省改革へ一歩前進(桜井充参院議員) 【トピックス】浅野宮城県知事らを招いて地方分権公聴会開催 【参院選情報】週末に北海道、千葉、静岡でイベント ■鳩山コラム コンクリートのダムから緑のダムへ この月曜日に、党の社会資本整備ネクスト大臣の前原誠司議員を伴って、黒部 川の下流にある宇奈月ダムを視察してきました。このダムは、その上流にある 出し平ダムとともに、全国に先駆けた排砂システムを備えています。ダムの底 に堆積している砂を流し出す水門を持っているのです。 この2つのダムでは、今夏、多量の雨が降った際に、連携して排砂する実験が 試みられることになっています。しかしそれに対して、地元の刺し網漁業者た ちは大きな危惧を抱いています。それと言うのも、平成3年に初めて出し平ダ ムの排砂が行われた時、多量のヘドロが海に流出してしまい、ひらめなどの魚 やわかめの生息に甚大な悪影響を与えたことがあったからです。私たちは漁船 に乗り込んで富山湾の海底を調査しましたが、今でもヘドロ状の汚泥が採取さ れました。やはり排砂の影響は大きいと見るべきです。 その後、バスで宇奈月ダムまで行き、視察をしながら、国土交通省や関西電力 の担当者から話を聞きましたが、彼らは排砂の漁業への影響は必ずしも認めら れないという立場でした。しかし、どう考えても彼らの論理には無理がありま した。そこで私たちは、今後の連携排砂の是非や時期を決める際に、必ず被害 に遭った漁業者や漁業および地質に詳しい学者を中に入れて協議できるように 働きかけていくことにしました。 今後このようなコンクリートのダムが治水、利水、発電などのために果たして どこまで必要なものなのか。むしろ自然破壊による悪影響の方が大きいのでは ないか。民主党は、現行のすべてのダム計画を2年間凍結し、その間に対応を 検討するべきであると主張しています。そして、全国で緑のダム構想を推進し ていきたいと思います。こうした考えは、すでに田中康夫長野県知事によって 実現されています。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより 外務省改革へ一歩前進 今日(5/29)はいよいよ外交防衛委員会で質問。結論から言えば満額回答で非 常に気持ちよく終われた。これまでの委員会での議論は、かみ合わないことの 方が多かったが、今日はまったく違っていた。 最初は人事について。外務省の人事権は、基本的に外務大臣にある。しかし、 これまでは大臣は飾りで、官僚が決めていた。大臣が人事凍結と言ったことに 対してマスコミからも批判があったが、法律上は大臣に権限があるので田中大 臣の方が正しい。 次は査察大使について。以前から指摘しているように無駄が多い。ましてやオ ーストラリアで不正を見つけた大使がいるにもかかわらず、外務省全体で隠蔽 工作を行っている事を指摘。きちんと調査するという答弁をいただいた。 次はODAに関して。ケニアのソンドゥ・ミリウ水力発電についてだが、これ はいろいろ問題が指摘されている案件。まず、重債務国であるケニアに融資す ることが適切なのか、また、地域住民が反対しているのにもかかわらず、今後 続けていく必要があるのかについて問うた。また、円借款の決定はいくつかの 手順を踏んでいく。基本的には閣議決定→交換公文書名→借款契約の締結→入 札となるのだが、今回の案件は閣議決定されていないのに入札が行われている。 この事に与党議員が関与している。ここにどす黒い利権がある。 これらの点を指摘したところ大臣から全面的に見直すと言う答弁をいただいた。 委員会終了後、資料を提供してくださったNGOの方からも「すごくよかった です」とお褒めの言葉をいただいた。 最後は諸謝金について。これも以前から問題視し、委員会で取り上げていたが、 田中外相も同じような問題意識であった。河野外相の時はまったく進展がなか ったが、田中外相が調査することを約束してくれた。 田中外相に、大臣は官僚の長として官僚側に立つのか、あるいは国会議員とし て国民の代表者としての立場で活動するのかと問うた時、「私の言いたいこと を聞いてくれた」と感謝された。大臣はまさしく国民の目線で政治を行ってい きたいと答弁していた。またODAの案件等に対しては示唆に富んだ意見をあ りがとうとも言われた。 今日の委員会の質問で少しでも外務省改革が進んでくれればと思っている。今 日の委員会で驚いたのは、質問終了後に副大臣から拍手があったことだ。外務 省改革を行いたい人は与党の中にもいるようだ。 桜井充参議院議員(45歳) メールマガジン「ドクター桜井の日本診療」No.105より抜粋 ・「ドクター桜井の日本診療」の購読申込はこちら http://www.kojin.or.jp/sakurai/ ■トピックス 民主党は、政治の改革を通じた新たな民主社会づくりのビジョンを国民に明示 するために、各分野で政策・法案の具体化を急いでいるが、24日には、地方 分権政策を議論する「民主党地方分権公聴会〜地域から日本を変えよう〜」を 開催。浅野史郎・宮城県知事、北川正恭・三重県知事らを招き、民主党の政策 案をめぐって熱心な討論をたたかわせた。 ・地方分権公聴会で分権社会の展望を議論 http://www.dpj.or.jp/news/200105/20010524_bunken.html ■参院選情報 <民主党の公認・推薦候補者数> (5月22日現在) 選挙区 44名(公認34名 推薦10名) 比例区 19名 計 63名 ・各候補の紹介はこちら http://www.dpj.or.jp/saninsen/02/candidates.html(テキスト版) http://www.dpj.or.jp/saninsen/01/candidates.html(ヴィジュアル版) ・参議院選挙ホームページはこちら http://www.dpj.or.jp/saninsen/ <選挙イベント日程> 今週は、北海道、千葉、静岡で女性議員らが参加するイベントを開催。女性議 員を中心にしたキャラバン隊「女性の元気で日本を変え隊」は、隊長の小宮山 洋子参議を先頭に、静岡、福井を回ります。皆さんの近くの街に来たときには、 民主党議員・候補たちの生の声にぜひ耳を傾けてみてください。 女性の元気が日本をカエるパネルトーク 日時 6月2日(土) 18時 場所 札幌市社会福祉総合センター(北海道) 弁士 鎌田さゆり衆議、竹村泰子候補(比例) 小川勝也候補(北海道選挙区) 男女共同参画セミナーin千葉 日時 6月2日(土) 13時 場所 船橋中央公民館(千葉県) 弁士 川橋幸子参議 女性の元気で日本を変え隊in静岡 日時 6月2日(土) 場所 JR静岡駅前 17時 弁士 小宮山洋子参議、しんば賀津也候補(静岡選挙区) 市民のための政治スクール静岡(1) 日時 6月2日(土) 18時 場所 ニッセイ静岡駅前ビル(静岡県) 弁士 小宮山洋子参議 女性の元気で日本を変え隊in福井 日時 6月3日(日) 場所 福井市・鯖江市他 10時半〜 弁士 広中和歌子参議、小宮山洋子参議、小澤喜久子候補(福井選挙区) ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの購読を申し込んだ覚えのない場合、または配信を ご希望されなくなった場合は、以下のURLから登録を解除してください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。