民主党メールマガジン DP-MAIL 第9号 2001年6月27日 編集・発行/民主党広報委員会 ■目次 【友愛こらむ】都議選を終えて・大橋巨泉さんの立候補 【国会だより】子育てを支える社会へ(内藤正光参院議員) 【トピックス】「経済財政運営の基本方針」に対する見解を発表 航空自衛隊機機関砲誤射事故に厳重抗議 【参院選情報】大橋巨泉氏が比例区で出馬を表明 ■友愛こらむ 都議選を終えて・大橋巨泉さんの立候補 東京は今週になって急に蒸し暑くなってきましたが、皆さんはいかがお過ごしで しょうか。先週から今週にかけていろいろなことがありました。すこし長くなりま すが、私の感想や考えをお伝えします。 さて、3週続けて行われた党首討論ですが、今週は開かれませんでした。討論を通 じて、小泉首相のあいまいな部分をかなり明らかにできたし、私はあと、2、3回 でもやりたかったので、残念です。 党首討論で追及したら「そんな難しいことは党首討論ではなく、予算委員会で柳沢 金融相にきいてくれ」と首相が声を張り上げた「不良債権処理問題」。ならばと、 委員会の開催要求をしても、与党側はいっこうに開いてくれません。参院選の重大 な争点のひとつです。 また、政府が「骨太」と自画自賛して発表した「経済財政運営の基本方針」も、内 容を全部否定するつもりはありませんが、私に言わせれば「骨抜きの方針」です。 小泉さんの改革の志に、やや陰りが見えているのではないでしょうか。はたして、 小泉プラス自民党で本気の構造改革がなしえるのかどうか、私たちも、有権者の皆 さんもそろそろ見極める必要があると思います。 通常国会は今週の金曜日で閉会しますが、民主党は閉会中でも予算委員会を開き、 この基本方針をきちんと議論すべきだと主張していきます。もちろん首相の出席も 求めます。 日曜日は東京都議会議員選挙の投開票が行われ、民主党は22人の公認候補が当 選、推薦の2人を加えれば、議席数は倍増となりました。また政策協定を結んで選 挙協力(推薦)したローカルパーティ「東京生活者ネットワーク」も3人から6人 へと倍増です。小泉旋風の吹き荒れる中、民主党の候補者たちはぎりぎりの戦いの 中、本当に頑張ったと思います。応援してくださった皆さんにも心から感謝を申し 上げます。 しかし、マスコミは小泉人気の凄さに、何か思いこみがあったのでしょうか。翌朝 の新聞紙上には菅さんの険しい顔つきの写真が載ったり、見出しも「民主伸び悩 み」「民主善戦するも悔しさ」という調子…。しかし議席をとれるかどうかが勝負 の分かれ道。議席の上では勝利なのです。 もちろん、一つ一つの戦いには厳しさがありました。反省と分析はあくまでも謙虚 に行って、7月の参議院選挙の対策につなげます。 火曜日には民主党からの参院選立候補を決意してくださった大橋巨泉さんの記者会 見がありました。ロサンゼルスの会場には巨泉さん(あえて巨泉さんと呼ばせてい ただきます)と説得に当たった菅さんがいて、東京の会場には私がいて、両会場を 専用回線で結んでの同時記者会見というのはおそらく前代未聞のかたちでしょう。 巨泉さんの立候補決断には紆余曲折がありました。実は、私は都議選の街頭演説の 中で、“民主党は党利党略で党のために仕事をするのではない、国民のために仕事 をする政党だ”という思いを強調するために、「改革が本当にすすみ、国が正しい 方向に進むのなら、民主党はなくなってもかまわない」と発言しました。その報道 を知って、巨泉さんは怒り、一時は立候補はやめようと考えたそうです。私は、す ぐに直接電話で30分ほど話し、真意をわかってもらいました。 巨泉さんがセミリタイア後に住んでいるアメリカ、オーストラリア、ニュージーラ ンドはいずれも2大政党制が機能して、「本当の政権交代」が常に行われている国 です。巨泉さんはその制度を理想の政治制度だと考え、それらの国の野党の党首の 態度、ふるまい方を、実際に生活しながらその目で確かめているのです。その経験 から、野党第1党党首の私がとるべき言動について、「それじゃあ困る」とハラを たてたのでしょう。同時にいろいろなアドバイスをいただきました。その一部は記 者会見で暴露されましたが…。 「自民党以外の政権でなければ日本は救えない」という一貫した主張や、「民主主 義を守る」ことへの熱い思い。数々のヒット番組の企画と司会で示した「時代を見 る目」と企画力、その裏には大変な勉強があったこともうかがいました。数々の流 行語を生み出した「言葉に対する鋭い感性」も健在です。記者会見での熱い語り口 を聴きながら、改めてすばらしい方に立候補していただけたことをうれしく思いま した。 ところで、テレビなどで有名になった人物が選挙に出ると、マスコミは必ず「タレ ント候補」とひとくくりにして扱ったり、論評します。巨泉さんの登場で、そろそ ろそんな特集が目に付くようになりました。 私も、人気取りのような形で有名人の名前を、本人の政治的能力如何にかかわらず 利用するようなことはすべきではないと考えています。 しかし、大橋巨泉さんや元ニュースキャスターとして有名な幸田シャーミンさん (現在は環境ジャーナリスト)など民主党の候補者は皆、大変強い信念の持ち主 で、政治に強い関心をもっています。大橋さんは、世界の中での日本の立場、歴史 認識や構造改革の方法(ご存じの通りニュージーランドやオーストラリアは構造改 革の大先輩です)についても大変鋭い感覚を持っている。だからこそ民主党は擁立 したのです。 「タレント」という言葉の本来の意味は「才能、能力」。その意味では、まさに民 主党の候補者は、国民のため、日本のために働けるさまざまなタレントが揃ってい ます。 国会が終わるといよいよ参議院選挙に全力投球。私も全国を駆け回ります。 みなさんのお住まいの地域で、お会いできることを何よりも楽しみにしています。 見かけましたらぜひ「メルマガ読んでるよ」と声をかけてください。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより 子育てを支える社会へ(内藤正光参議院議員) 私は今国会では国民生活経済調査会の理事として少子化問題についても取り組んでき ました。そしてその集大成として、先週の金曜日、「少子化対策推進に関する決議」 を参議院本会議に提出し、満場一致で可決されました。 よく、「少子化は個人の価値観の変化によるものであって、他人ましてや国が口出し すべきものではない」ということが言われ、国や自治体は少子化問題に対して表立っ た対策を講じてきませんでした。少子化を“問題”と位置づけること自体に、拒否反 応を示す方々も居ます。確かに、経済発展に伴う価値観の多様化などは少子化の大き な原因の一つで、それに対して公が介入すべきではありません。 しかし、価値観の多様化などは少子化の理由の半分に過ぎず、残り半分は子育てや教 育にかかる費用などの経済的理由や未熟な保育サービス環境など、子育て支援環境の 未整備によるものなのです。出生率は1.3程度ですが、理想とする子どもの数は今 でも2.5人なのです。そこには生みたいのに生めない、そんな姿が見て取れます。 私はこれこそ問題として認識し、国として積極的に対策を講じていくべきだと考え、 本会議決議の提出に向けて取り組んできました。 決議の概略について申し上げれば、介護などは社会全体で支えていくというコンセン サスがとれているにも関わらず、子育ては依然として家族、特に母親一人にその責任 を押しつけられているのが現状です。もちろん、一義的には親に子育ての責任がある のは言うまでもありませんが、核家族化や共働き化、あるいは隣近所との関係の希薄 化が進む昨今、家族の努力だけで子育てを進めることには限界があります。子どもた ちは日本の将来を支える宝であることを考えるならば、予算措置も含め国や自治体と しても積極的な子育て支援策を講じていくべきなのです。このような考えの下、本会 議決議はつくられています。 今回の本会議決議を出発点にして、だれもが皆、安心して子どもを生み育てられるよ うな環境整備に取り組んでまいります。 内藤正光参議院議員(37歳) 「内藤正光メールマガジン」Vol.56 より抜粋 ・「内藤正光メールマガジン」の購読申込はこちら http://www.mnaito.com/ ■トピックス 民主党は、経済財政諮問会議がとりまとめた「経済財政運営の基本方針」が閣議決定 されると同時に、これに対する見解を発表。改革の具体的プランが欠如した「参院選 向けの宣伝ペーパー」と痛烈に批判しました。 ・「これでは改革は絵に描いたモチ」〜政府の「経済財政運営の基本方針」に対す る見解を発表(6/26) http://www.dpj.or.jp/news/200106/20010626_kaikaku.html ・「経済財政諮問会議の基本方針」について/全文(6/26) http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/BOX_SG0038.html 25日に起こった航空自衛隊機機関砲誤射事故をめぐって、民主党の伊藤英成外交安 保担当ネクスト大臣ら6名の所属国会議員が、中谷防衛庁長官に厳重抗議を行いまし た。 ・航空自衛隊機機関砲誤射事故に厳重抗議〜伊藤NC大臣らが中谷防衛庁長官に (6/26) http://www.dpj.or.jp/news/200106/20010626_gosya.html この他のニュースや政策も民主党ホームページに掲載しています。 ■参院選情報 <大橋巨泉氏が比例区で出馬を表明> 民主党は26日、元テレビ司会者の大橋巨泉氏を比例代表候補として擁立することを 決定。同日に、大橋氏が滞在する米国ロサンゼルスと東京とで二元同時会見を行って 、発表しました。会見の模様は、インターネットで同時中継されました。 ・「日本の危機を黙って見過ごせない」大橋巨泉さんがロスから参院選出馬会見 http://www.dpj.or.jp/news/200106/20010626_kyosen.html ・「有権者の皆さんへ」大橋巨泉さんからのメッセージ http://www.dpj.or.jp/news/200106/20010626_kyosen2.html ・大橋巨泉ホームページ http://www.seiji.co.jp/kyosen 立候補表明会見の模様をオン・デマンドで動画でご覧いただけます。 週刊現代の連載コラム「内遊外歓」から、小泉内閣への評価、立候補に至る経 緯を綴ったものも紹介しています。 <民主党の公認・推薦候補者数> (6月26日現在) 選挙区 46名(公認34名 推薦12名) 比例区 28名 計 74名 ・各候補の紹介はこちら http://www.dpj.or.jp/saninsen/02/candidates.html(テキスト版) http://www.dpj.or.jp/saninsen/01/candidates.html(ヴィジュアル版) ・参議院選挙ホームページはこちら http://www.dpj.or.jp/saninsen/ <選挙イベント日程> 女性・市民のための政治スクール大阪 日時 6月30日(土) 13時半 場所 調整中(大阪府) 弁士 山本たかし(大阪) 主催 民主党大阪府連 06(6943)8085 女性の元気で日本を変え隊in大阪 日時 6月30日(土) 16時 場所 調整中(大阪府) 弁士 山本たかし(大阪) 主催 民主党大阪府連 06(6943)8085 男女共同参画セミナー愛知(豊橋) 日時 6月30日(土) 13時半 場所 ホテルアリシア豊橋(愛知県) 弁士 大塚耕平(愛知) 主催 民主党愛知県連 052(951)7881 私たちがつくる福祉社会『障害当事者を国政へ』 日時 6月30日(土) 13時 場所 ちえりあ6F講堂(北海道札幌市内) 弁士 ひぐち恵子(比例)ほか 主催 ILピアネット事務局 042-739-4778 NPO女性フォーラム 日時 7月1日(日) 13時半 場所 三重県総合文化センター(三重県男女共同参画センター) 弁士 高比良正司(比例)、小宮山洋子参議 主催 夢ネットみえ 059-223-3335 投票に行こう!パレード 日時 7月1日(日) 10時 場所 東京都世田谷区 三軒茶屋駅前広場集合 弁士 ひぐち恵子(比例)ほか 主催 ILピアネット事務局 042-739-4778 たなばたイブイブ 高比良正司決起集会 日時 7月5日(木) 19時 場所 草月ホール(東京都青山) 弁士 高比良正司(比例)、鳩山由紀夫民主党代表ほか 主催 NPO夢ネット事務所 03-5226-5871 ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きをお願いいたします。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■お友達、お知り合いにぜひ民主党メールマガジンをご紹介ください。 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。