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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第14号 2001年8月1日
編集・発行/民主党広報委員会

■目次
【友愛こらむ】参議院選挙、ふたつの反省
【国会だより】厳しい結果をきちんと受け止めます(近藤昭一衆議院議員)
【トピックス】栃木県議補選で山田みやこさん当選
       筑豊じん肺訴訟で談話
       鳩山代表のホームページがリニューアル

■友愛こらむ

参議院選挙、ふたつの反省

8月に入りました。あの狂信的な小泉旋風吹き荒れる中での参議院議員選挙も
終わりました。皆様方からの民主党へのご支援に心から御礼申し上げます。

選挙というものは基本的にそれまでの政権の業績を問うものです。私たちは政
権の失政によって景気の低迷、失業の増加、社会の安心の喪失、国益の損失な
どが続いていることを厳しく批判してきました。

ところが、その政権を批判し、自ら変えると主張する小泉首相が誕生した途端
に、一瞬にして選挙が業績評価による投票ではなくなり、小泉さんに対する期
待評価に変わってしまったのです。まだ何も仕事をしていない人に対して、国
民がどこまで期待するかを問う選挙になってしまったのです。私たち民主党の
選挙の難しさの根源はここにあったと思います。

その困難な戦いにもかかわらず、民主党の候補者達は本当によく戦ってくれた
と思っています。1人区は大変に厳しいという分析の下で、重点区を2人区以
上と定めて、執行部が連日重点区に入って活動を続けた結果、大阪、千葉、埼
玉、京都、福岡などの激戦区でほとんど勝利を収めることができ、結果として
4議席増の26議席を確保することができました。

戦力が全国に分散されていたら、ここまでの議席を得ることはできなかったで
あろうことを思えば、最悪の環境下で良く凌げたと、ご協力下さった全ての
方々に感謝申し上げます。

ただ、反省すべき点を2つだけ述べます。

一つは、選挙協力は余りうまく機能しなかったということです。自由党、社民
党との三党首そろい踏みなど、協力姿勢をアピールしたのですが、実際には比
例では各党が競い合うこともあり、政策的にも社民党とは小泉改革批判のベク
トルの向きが逆であったりして、また地方レベルでは通常戦っていることも
あって、自公保打倒のための大義がなかなか浸透しなかったと思います。

もう一点は、選挙区選挙がどうしても中心になり、比例代表の応援が未熟で
あったと思います。選挙区の候補者の得票の合計はおよそ1,200万票であった
のに対して、比例代表の得票が900万票であったことを考えると、この差300
万票をもっと縮める工夫が必要だったと思うのです。

例えば、公明党は比例代表でも地域割りで戦い、党名より個人名を書かせるこ
とに成功しました。民主党は公明党のような組織を持ってはいませんが、それ
でもこのやり方は一考の余地があるでしょう。

自民党の党利党略によって導入された非拘束式比例代表名簿方式は、知名度の
ある人か、大きな組織をバックにしている人しか当選できない制度であること
が判明しました。こんな制度は早急に見直さなければならないことは明白で
す。

民主党代表 鳩山由紀夫

■国会だより

厳しい結果をきちんと受け止めます
近藤昭一衆議院議員/愛知県第3区選出

朝7時30分から野並駅に立ちました。「御礼と今後への決意」ということ
で、大塚耕平のような優秀で人柄も優しく「国を良くしたい」という純粋な思
いをきちんと持った候補者を当選させていただいて感謝しています。

しかし、選挙の結果は厳しいものでした。先日の日記にも書きましたが、私は
小泉さんはホンモノではないと思っています。

構造改革は必要だけれども、小泉さんでは「真の聖域なき構造改革」はできな
い! 結局、根本的ではなく、ごく限られた一部の特殊法人等の廃止を行っ
て、お茶を濁し、一部の権益を守りつつ、民間にだけ痛みを押しつけるのでは
と思っています。

私は、批判のための批判を行っているのではなく、問題点を指摘したいと思っ
ています。つくづく不思議です。多くの方は自民党の政治をダメだと思ってお
られる。だから、小泉さんに入れなきゃと思っておられる。つまり、自民党を
解体させなければならない。そのために野党・民主党に期待するよりも、自民
党の総裁に期待する。ということなのではないでしょうか。

それはそれでよい方法なのかもしれません。しかし、構造改革を遅らせてきた
のは自民党であり、その反省もないままに、あるいは反省はひとまずどこかに
おいておいて、小泉さんだったらやれるというのは本当なのでしょうか。自民
党においでになって、今までさして党の批判もされてなかった方にきちんとし
た改革ができると私は思えませんし、自らの信念(靖国神社参拝)を国益とい
う観点からでなく、自らの意思を貫きたいという個人の論理ばかりで推し進め
られようと小泉さんに私は失望するばかりです。

日本と中国は国交正常化する際にお互いが痛みを分け合いました。中国政府は
人々を納得させるために「日本帝国主義の軍部は悪かったが、人々は悪くな
かった。むしろ犠牲者であった」と説明しました。そして、日本政府は「中国
は日本への賠償責任を放棄してくれた。日中友好の新しい一歩を踏み出してく
れた」と説明しました。

お互いが納得して新しい日中関係を等しく約束したのです。ところが、小泉さ
んは靖国神社参拝を強行しようとしている。もちろん、私も戦争で亡くなられ
た方に対する哀悼の気持ちは強くあります。母方のおじさんも南方でなくなり
ました。しかし、靖国の問題は、中国が悪いといってA級戦犯の人たちがまつ
られており、ここを参るということは戦争責任をあいまいにし、美化さえしよ
うということなのです。そして、靖国神社は一宗教法人であり、国の総理が公
人の資格でそこへ行くというのは、大きな憲法上の問題でもあるのです。

もちろん、「私たち野党が頼りない」ご指摘は謙虚に受け止めさせていただき
たいと思いますし、多くの有権者の方の「小泉さんを支持しているわけではな
い。とりあえず、期待するしかない」という冷静な眼も承知しています。

しかし、だからこそ、小泉さんの問題点を指摘したいのです。そして、私たち
も今回の厳しい結果をきちんと受け止めさせていただき、しっかり頑張って参
ります。

★近藤昭一ホームページ 「こんちゃんつれづれ日記」7月30日から
http://www.kon-chan.org/
※近藤議員が毎日自分で書き込む活動日誌です。

■トピックス

●栃木県議会議員補欠選挙で山田みやこさんが当選

参議院選挙と同じ7月29日に投開票が行われた栃木県議会議員・宇都宮選
挙区補欠選挙(欠員3)において、民主党公認の山田みやこさん(元生活クラ
ブ生協理事)が46,632票を獲得し、2位当選を果たしました。

「市民活動の中から生まれた山田さんの勝利は、今までの宇都宮になかったこ
と。市民活動と労働運動の連携の可能性を示す、すばらしい勝利でした」と簗
瀬進参議院議員は語っています。

●「国は上告をとりやめよ!」
 筑豊じん肺訴訟・控訴審判決で北橋健治ネクスト大臣が談話

民主党ネクストキャビネットの北橋健治・経済産業ネクスト大臣は7月31
日、福岡高裁が先月19日、石炭じん肺訴訟として初めて国の賠償責任を認め
る判決を出した「筑豊じん肺訴訟」について、「政府は上告を取りやめ、全国
のじん肺患者に救済の手をさしのべる努力を可能な限り急ぐべき」とする談話
を発表しました。

福岡県筑豊地区の石炭じん肺患者と遺族が損害賠償を求めているこの裁判は、
提訴から16年がたっており、原告の8割近くがすでに亡くなり、原告団や弁
護団、支援者から「国は患者の救済を努めよ」との切実な声があがっていま
す。

談話は
http://www.dpj.or.jp/seisaku/sangyo/BOX_SN0012.html

●鳩山由紀夫代表のホームページがリニューアル・オープン

鳩山代表のホームページが参院選直前にがらりと生まれ変わりました。
最大の目玉は、鳩山代表自らが書き込む「今日の一言」コーナー。選挙中も、
移動中にモバイルを駆使して書き込む熱の入れようです。

民主党では、菅幹事長が昨年3月から自分のホームページで、ほとんど毎日自
分で書き込む「今日の一言」を続けており、これで、代表、幹事長がそろって
自分でキーボードを叩いて、メッセージを発信することになりました。

このほかに、夕刊フジに好評連載中の永田町オフレコメールのバックナンバー
や、過去の講演録なども掲載しています。

鳩山由紀夫ホームページ 
http://www.hatoyama.gr.jp/
菅直人ホームページ「菅直人の活動日誌」
http://www.n-kan.jp/

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