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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第15号 2001年8月8日
編集・発行/民主党広報委員会

■目次
【友愛こらむ】闊達な議論こそが党を強くする
【国会だより】構造改革は税制の抜本改革から(大塚耕平参議院議員)
【トピックス】超党派の女性国会議員、選択的夫婦別姓実現へ申し入れ(8/8)
       ウォルフレン氏を招いて議員勉強会(8/7)
       第152臨時国会召集〜副議長に本岡議員選出(8/7)
       民主党・新緑風会の新役員体制決まる(8/6)
       両院議員総会で参院選結果めぐり議論(8/6)

■友愛こらむ

闊達な議論こそが党を強くする

民主党では今、参議院選挙の総括の議論を活発に行っています。党の将来のた
めに、このような機会に徹底的に議論を行うことは良いことだと思います。「善
戦した」「いや敗北である」といった結果の判断から、日本の目指すべき道、
党の理念、そして組織や人事のあり方にいたるまで、幅広く議論がなされてい
ます。

わが党は基本的にオープンなので、マスコミの格好の餌食になって、“やっぱ
り民主党はバラバラだ”といった論調も出ていますが、大切なことは、大いに
議論をたたかわせ、そして議論の末にみんなが納得するような方向性をしっか
りうち固めることです。そこから党の活力も生まれるのです。

これからさらに地域単位でも総括を深め、小泉内閣と自民党に対する最強の布
陣を作り上げていかなければなりません。そのために、党代表としてリーダー
シップを発揮していきたいと思います。

昨日は荒井聰、生方幸夫、鉢呂吉雄、原口一博、釘宮磐、今野東の6名の議員
が党再生のための提案を持ってきてくれました。「森内閣の時にきちっと得点
をしていれば、政権交代も可能だったはず」といった論旨にはにわかに同調で
きませんが、「全党一丸となった体制をつくるために適材適所の人材配置を行
う」など、私が今考えていることを代弁してくれているような提案がいくつも
盛り込まれていることは、嬉しいことです。

民主党はその成立のいきさつから、どうしてもかつて所属していた政党間のバ
ランスを考慮せざるを得ないところがありました。いつまでもそのような状況
だと、適材適所にならない可能性があり、気になっていたのですが、このよう
な意見が若手から出たことに意を強くしました。ネクスト大臣や様々な党の役
職について、旧来のバランスにとらわれず、適材適所に努めていきたいと思い
ます。

地域の声をより反映できる党組織にするために、いろいろ考えています。その
一つとして、党務の意思決定機関である常任幹事会に地域の代表を加えたらど
うかと思っています。私は、かつて旧民主党時代に、議員以外の方々にもメン
バーになってもらったことがあるのですが、果たしてそこまで広げることを現
在の議員の皆さんが認めてくれるか否か、興味深く見守っています。

いかなる問題も避けることなく忌憚のない議論を重ね、その中から次期総選挙
に勝利しうるしっかりとした体制を築いていきたいと思います。

民主党代表 鳩山由紀夫

■国会だより

構造改革は税制の抜本改革から(大塚耕平参議院議員)

現代国家は、「租税国家」と言われています。「租税国家」は、租税を集め、そ
の租税を財源として国家運営を行う構造になっています(「租税国家」の前は
「有産国家」です)。「構造改革」と言う以上、租税に関する構造、つまり税制
を改革することが必須です。それでは、現在の税制のどのような点が問題にな
っているのでしょうか?

「他人のお金を自分のお金ほど注意深く使う愚か者はいない」という有名な学
者の言葉があります。「他人のお金だと思うと、つい無駄遣いしてしまう」と
いう意味です。今の税制は、集められた税金を国民が「他人のお金」のように
感じる傾向が強い構造になっている点が問題です。例えば、サラリーマンが源
泉徴収で納税すると、税金を納めているという実感が弱いのが実情です。また、
納税者が税金を国税として国に納めてしまうと、予算(国の財源)は始めから
国のお金のような気がして、「少しでもたくさん貰った方が得」という感覚に
陥ります。地方税であれば、自分が住んでいる都道府県や市町村の財源になり
ますので、少しは身近に感じ、「自分のお金」のような気がするかもしれませ
ん。

小泉首相が本当に「構造改革」を行いたいのなら、納税者意識(=自分たちが
納めている税金で国や自治体が経営されているという意識)が高まるような方
向に税制体系を改革することが不可欠です。そのためには、
 a.税金を納めている実感が高まるような改革、
 b.より近いところ(国より都道府県、都道府県より市町村)に納税する仕
   組みを実現する改革、
 c.納税者が自分が納めた税金の使途を指定できるような改革、
が期待されます。これが「構造改革」の本質です。

上記のa、b、cは、それぞれ次のような具体的改革に繋がらなければなりま
せん。
 a.間接税中心税制の実現と源泉徴収制度の縮小(確定申告制度の拡大)、
 b.国税縮小と地方税拡大(地方への税源移譲)、
 c.納税選択制度(納めた税金の使途を指定できる制度)の実現、
などです。

小泉首相は、「骨太の方針」の中でb.の「地方への税源移譲」を一応掲げてい
ますが、具体的に進める気配は今のところ見受けられません。むしろ、地方交
付税削減の方針を掲げる一方、道路特定財源(6割が国税)を全部地方税にす
るといった合理的結論には言及していません。また、a.やc.に関してはと
くに触れていません。

「聖域なき構造改革」の成否は、小泉首相が「構造改革=税制の抜本改革」で
あることを認識しているか否か、そして税制改革を上記の3点に沿って断行す
るか否かにかかっています。

  大塚耕平参議院議員(愛知県選挙区より初当選、41歳)
  「OKマガジン」 第6回 より抜粋

 ・「OKマガジン」の購読申込はこちら
  http://www.oh-kouhei.org/

■トピックス

8日、選択的夫婦別姓の実現を求める超党派の女性議員が、森山真弓法務大臣
に申し入れを行いました。

 ・超党派の女性国会議員、法相の積極的姿勢引き出す
  http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010808_bessei.html

7日、『人間を幸福にしない日本というシステム』などのベストセラーで知ら
れるカレル・ヴァン・ウォルフレン氏を迎えて、民主党の議員勉強会が開かれ
ました。テーマは「参議院選挙後の日本政治」。1時間の予定時間をオーバー
し、熱心な講演・質疑応答が展開されました。

 ・ウォルフレン氏を招き議員勉強会開く
  http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010807_benkyokai.html

7日、参議院議員の改選を受けた第152臨時国会が召集され(会期は4日間)、
同日の本会議で正副議長選挙が行われました。その結果、議長に自民党の井上
裕議員(再選)、副議長に民主党から本岡昭次議員が選出されました。

 ・参議院副議長に本岡昭次議員を選出
  http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010807_motooka.html

6日、議員改選に伴う院内会派「民主党・新緑風会」の議員会長、幹事長選挙
が行われました。その結果、議員会長に角田義一議員、幹事長に直嶋正行議員
が選ばれ、二役のもとに新たな役員体制が確立されました。

 ・議員会長に角田義一議員、幹事長に直嶋正行議員
  http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010806_sangiinyakuin.html

6日、参院選後初の両院議員総会を開催。27名の当選議員を祝福するととも
に、選挙戦の総括などをめぐって議論しました。

 ・参院選結果受け厳しい反省の声相次ぐ〜選挙後初の両院議員総会ひらく
  http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010806_ryouinsoukai.html

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