民主党メールマガジン DP-MAIL 第16号 2001年8月15日 編集・発行/民主党広報委員会 ■目次 【友愛こらむ】56回目の終戦の日に 【国会だより】岩国の戦没者慰霊祭にて(平岡秀夫衆議院議員) 【フォーカス】小泉首相の靖国神社参拝問題 【トピックス】予算概算要求基準について岡田政調会長が談話(8/10) 参院選総括めぐり活発な議論続く ■友愛こらむ 56回目の終戦の日に 今日は8月15日、56回目の終戦の日です。ここに、あらためて先の戦争で 犠牲となられた全ての方々のご冥福をお祈りいたします。 私は今年も広島と長崎の原爆被爆者の慰霊式に参加しました。今なお世界のさ まざまな地域で起きている戦争や紛争が、日々多くの悲惨な犠牲を産み出して いることを直視するならば、日本こそ過去から目をそらすことなく、未来に向 けて「アジア不戦共同体」を提唱すべきであると改めて痛感しました。 小泉首相は13日に靖国神社に参拝しましたが、私は昨14日に千鳥が淵の国 立墓苑に参り、献花してきました。そこで行なわれた戦争犠牲者慰霊と平和祈 願式典では、33の異なる宗教団体がそれぞれの宗派に従って慰霊の誠を捧げ ていました。墓苑自体が無宗教なので出来ることなのです。34万8千余のご 遺骨が安置されているいわゆる無名戦士の墓なのですが、実情は安置どころか 6畳二間に押し込められているような状態です。この1年でも、南方諸島やシ ベリアなどから1千を超すご遺骨が戻って来ています。 私は千鳥が淵に十分なスペースがあるならば、いわゆる無名戦士の方々のみな らず、全ての戦争犠牲者を追悼する場としてこの国立墓苑を拡充することが急 務ではないかと思います。超党派でこのことを研究する議員懇談会を立ち上げ たいと考えています。 みなさんは、終戦の日をどのような思いで迎えられたでしょうか。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより 岩国の戦没者慰霊祭にて(平岡秀夫衆議院議員) 56年前の今日、終戦の前日、岩国市の岩国駅前が米軍のB29爆撃機によっ て空襲を受け、多くの犠牲者を出しました。今日は、その空襲によって亡くな られた方々のご冥福を祈って、岩国駅前地区にある公園で、駅前地区の自治会 主催の戦没者慰霊祭が行われました。この公園には、戦没者の方々の霊を慰め るための「乙女の像」の碑が建てられています。 私も、来賓の一人として参列させて戴きましたが、参列された方々からは、 「年々、亡くなられる方が増えて参加者が少なくなってきているし、参加され る皆さんも年を取ってきましたね。」といった会話が聞こえてきました。 市長さんに尋ねましたら、市として、終戦記念や戦没者慰霊のための行事は行 っておらず、強いて言えば、この駅前地区の戦没者慰霊祭が、市の中では最大 の行事になっているのではないか、ということでした。岩国市民が直接味わっ た戦争の悲惨さを忘れることなく、平和を願っていくための市民の行事を何ら かの形で維持していきたいものです。 ところで、終戦の前日に、この岩国大空襲で亡くなられた方は、500人とも 600人とも言われています。しかも、この岩国への爆撃は、岩国市に近い光 市に海軍工廠があって、その海軍工廠を爆撃するために出撃した部隊が、その 途中で行ったものであるとも言われています。 もし、終戦が1日早かったら、岩国大空襲で亡くなられた5百数十人と光市の 大空襲で亡くなられた7百数十人の方の命が助かっていたと思うと残念で仕方 ありません。いや、むしろ、米軍は、翌日に終戦を迎えることについては知ら なかったかもしれませんが、敗戦が確実になっていたこの時期に、米軍が一般 市民も巻き添えになる可能性の高い爆撃を行ったことに憤りを感じるのは、岩 国市民や光市民だけではないと思います。 岩国駅前地区の戦没者慰霊祭で慰霊のご挨拶をさせていただくに当たり、私は、 2度とこのような過ちを繰り返すことの無いよう、戦没者の皆さんの前で誓わ せて戴きました。 平岡秀夫衆議院議員(47歳) 平岡秀夫ホームページ「今日の一言」 8月14日 より ・平岡秀夫ホームページはこちら http://www.urban.ne.jp/home/hideoh29/ ■フォーカス 8月13日、小泉首相は靖国神社への参拝を強行しました。国内外の反対の声 に押され、終戦の日に予定していた参拝を2日繰り上げて行ったものです。こ の時期に首相が参拝するのは、1985年の中曽根康弘首相以来16年ぶりと なりました。 民主党はこの間、首相の靖国神社参拝に反対し、小泉首相に再三にわたって参 拝の取り止めを要請してきました。その理由は、以下の3点です。 1)A級戦犯を「英霊」として崇拝する場に首相が参拝することは、過去の戦 争への反省と平和への決意をないがしろにする。 2)アジア各国への十分な説明を欠いたままで参拝を強行することは、これま で培ってきた平和友好の絆を無にし、国益を大きく損ねる。 3)小泉首相が総理大臣の資格で参拝することは、政教分離を定める憲法20 条に反する。 この問題について、読者のみなさんはどのようにお考えでしょうか。 【首相の見解】 ・小泉内閣総理大臣の談話(8/13) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0813danwa.html 【民主党の見解】 ・「最も姑息な手段、強い憤りを感じる」 鳩山代表が小泉首相の靖国神社参拝強行に強く抗議(8/13) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010813_yasukuni.html ・「戦没者追悼の新しい場を」 鳩山代表が英国フィナンシャル・タイムズへ寄稿(8/13) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010813_finacialtimes.html ・野党有志議員の「小泉首相の靖国参拝反対の集い」ひらく(8/9) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010809_yasukuni.html ・菅幹事長が首相官邸に「首相の靖国参拝中止」を申し入れ(8/9) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010809_yasukuni2.html ・「小泉首相の靖国神社参拝に反対する」鳩山代表が重ねて表明(8/8) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010808_yasukuni.html 【各党の見解】 ・参拝挙行は誠に残念(公明党、8/13) http://www.komei.or.jp/komei_news/contents/2001/08/12-2/002.htm ・首相の判断を尊重する(保守党、8/13) http://www.hoshutoh.com/topics/t010813.html ・小泉首相の靖国神社参拝強行に強く抗議する(社民党、8/13) http://www5.sdp.or.jp/central/timebeing/yasukuni0813.html 【アジア諸国の反応】 ・正義に対する挑発−小泉首相の靖国参拝(中国・人民日報、8/14) http://j.people.ne.jp/2001/08/14/jp20010814_8342.html ・本音と建前の違う小泉首相(韓国・中央日報、8/14) http://japanese.joins.com/php/article.php?sv=jnews&src=opi&cont=opi0&aid =20010814195055100 ・靖国参拝、各国はこう見る(NNA) http://nna.asia.ne.jp/cgi-bin/lk_index.cgi?flnm=/free/tokuhou/010813_tyo/ 【関連情報】 ・靖国神社参拝問題(共同通信) http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/yasukuni/ ・靖国神社 http://www.yasukuni.or.jp/ ■トピックス 10日、民主党は、政府が発表した来年度予算概算要求基準をめぐって政府与 党内から反論が噴出していることを重視し、国債発行額を30兆円以下に抑制 する基本方針が骨抜きになりかねないという懸念を表明しました。 ・抵抗勢力により概算要求基準が骨抜きに〜談話で岡田政調会長が懸念 http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010810_okadadanwa.html 民主党では現在、先の参議院選挙の総括を深め、次期総選挙に勝利する体制を うち固めるため、オープンで活発な議論を積み重ねています。 ・両院議員懇談会で参院選結果受け議論−2(8/8) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010808_kondankai2.html ・両院議員懇談会で参院選結果受け議論−1(8/8) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010808_kondankai1.html ・参院選結果受け厳しい反省の声相次ぐ〜選挙後初の両院議員総会ひらく(8/6) http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010806_ryouinsoukai.html ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。