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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第18号 2001年8月29日
編集・発行/民主党広報委員会

■目次
【友愛こらむ】臨時国会先送りは犯罪的だ
【国会だより】地元で学ぶリーダーシップのあり方(安住淳衆議院議員)
【トピックス】衆議院滋賀2区補欠選挙に田島一成さんを擁立
      「反人種主義・差別撤廃世界会議」に3議員を派遣
       東ティモールの制憲議会選挙へ選挙監視団

■友愛こらむ

臨時国会先送りは犯罪的だ

 日経平均株価が今日とうとう1万1千円を割り込みました。また、昨日発表
された7月の完全失業率は1953年の調査開始以来初めて5%を超えまし
た。

 このような危機的状況にもかかわらず、小泉首相は「改革には痛みを伴う。
改革あるのみ」と精神論を唱えるばかり。しかしまだ構造改革は何一つ行われ
ていません。高い失業率は構造改革に伴う痛みではなく、これまで適切な経済
政策を打ち出してこなかったためであり、政府・与党はそのことに気づくべき
です。

 政府・与党からは補正予算の規模や内容について、さまざまな意見が聞こえ
てきています。中には「30兆円規模」などと、今年度の国債発行を30兆円
以下に抑える小泉首相の方針などなかったかのような驚天動地の数字まで飛び
出してくる始末です。

 私たち民主党は雇用のセーフティネットとして、新たな働く場づくりと並行
し、今後3年間で、雇用保険制度を充実、安定させるための2兆円の基金の創
設と、雇用保険の給付が終わった失業者や自営業を廃業せざるを得なくなった
人たちのための2兆円規模の職業能力開発支援制度など、政府・与党が考えて
いる以上に大規模で長期的なものを考え、すでに参院選前の6月から提案して
きました。

 したがって、雇用対策のための補正予算は必要だと考えます。ただし、一部
の自民党議員が主張しているような、従来型の公共事業中心の補正予算では景
気対策にも雇用対策にもならないということは周知の事実であり、そのような
ものには賛成できません。

 また規模の問題もさることながら、不良債権の把握と迅速な処理をないがし
ろにしたまま、規制改革についても十分なことをしないまま、いたずらに補正
予算、雇用対策をしても効果は乏しいのです。

 とにかく具体的な議論をするためにも早く国会を開くべきです。こんなとき
こそ、政治の迅速な対応が求められるのに、政府与党は「政策がまとまらな
い」などと時間を浪費し、9月中旬に開くと言われていた臨時国会を9月下旬
まで先送りするといいます。これはほとんど犯罪的行為です。

 今日、さっそく野党4党と無所属の衆議院議員188人の名簿を添えて、臨
時国会の召集を求める小泉総理大臣あての要求書を提出しました。

 逃げている場合じゃなくて、正面から立ち向かっていく勇気を小泉首相には
持ってもらいたいものです。

民主党代表 鳩山由紀夫

■国会だより

地元で学ぶリーダーシップのあり方(安住淳衆議院議員)

 この二週間程じっくりと腰を据えて、久しぶりに地元での対話を私は楽しん
でおりました。今私は、外務委員会でいろいろやっておりますが、実は政治家
としての専門は(民主党の若手としては異例ですが)農林水産業の分野なので
す。これまで5年間一貫して農政や水産業の今後について勉強を続けてきまし
た。ですから、地元に帰っても稲の出来具合とか、畑の土の状況、さらに魚の
値段の上下や漁業家方々の暮らしぶりを見てまわるのが主な活動です。変な話
ですが、長靴が欠かせない生活をするのが好きです。

 ご存知のように過疎地が一次産業の第一線です。そして、そこで元気にがん
ばっている人々がいます。その人々たちとの交流こそ私の政治の原点です。

 私は外交をやり出して、諸外国のリーダーとお会いする機会が多くなりまし
た。ところが不思議とそのリーダーとの交わりの中で、よく地元の人々のこと
を思うのです。

 どういうことかと言うと、たとえば私の地元には弱小な漁業協同組合がたく
さんあります。これをまとめて、一人一人の漁業家を説得して仕切れる組合長
というのは、まさに“タマ”です。その人は、説得も粘り強いし、交渉時のあ
たりも強い。学問の世界とは違い、力が物を言う世界で「俺について来い」と
言い切れる強さを持っています。

 私の地元ではいまから10年前にメロウド事件というのがありました。メロ
ウドとは魚のことですが、このとき沖合底引き船と沿岸漁業家がこのメロウド
漁をめぐって衝突。長い間、両者の対立が続き、政治も行政も手が出せない程
でした。

  そのときに地元のリーダーとなったK組合長は、沿岸漁業家数百人を先導し
て、中古車200台を買い上げ、これを船で沖まで運び、沖合底引き船がかけ
ている網にむかって一斉にほうり投げ、網をメチャクチャにしました。このこ
とがきっかけとなって両者の対立をこのまま放置出来なくなり、当時の金丸
(自民党)副総裁が調停にのり出し、メロウド事件は沖底業者が引く形で解決
をしました。

 この事件に関与した漁業家たちの何人かは検察で厳しい取り調べを受けまし
たが、このときも彼らは堂々と「中古車は漁礁にする為に海に投げた。旧帝国
海軍が放置してきた南方の軍艦だって今日立派な漁礁だ。」とまくしあげ、司
法当局をてんてこ舞いさせたのです。

 今、この漁業家たちは私を熱心に応援してくれています。日頃この気の荒い、
しかし心持のやさしい人々と付き合っていて、私はつくづく今日日本で外交に
たずさわる人々のひ弱さを感じるわけです。

 たぶん、アラブのアラファト級の世界のタフ・ネゴシエーター、さらには、
戦争と権力闘争を何度もくぐりぬけてきた中国のリーダーと互角の話し合いを
して信頼されるのは、私の知っている限り外務官僚よりも漁業家のリーダーの
K組合長のような人ではないだろうか。逆に言えばタフで戦いに強いそんな人
がいかに政界、霞ヶ関に欠けているのか。人材不足こそまさに日本の危機だと
感じるのです。

 だからこそ、失礼な話だが、田中真紀子さんクラスというか、程度というか、
それぐらいでも人気が出るのだと分析しています。危機の時代だからこそ、各
分野で強いリーダーが求められていると確信します。

 私は今日も地元で、自然の美しさとともに生きる人々と楽しく語らいながら
多くのことを学んでいます。

  安住淳衆議院議員(39歳)衆議院宮城5区選出
  「安住淳ホームページ」〜「安住淳が斬る!」より
  http://www.miyaginet.com/jun-azumi/

■トピックス

・衆議院滋賀2区補欠選挙に田島一成さんを擁立

 民主党は24日の常任幹事会で、小西哲(自民)衆議院議員の死去に伴って
行われる衆議院滋賀県第2区補欠選挙に、滋賀県議会議員の田島一成さん
(39歳)を公認候補として擁立することを決めました。選挙は10月16日
告示、同月28日投票が行われます。
 詳しくは
 http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010824_tajima.html

・「ダーバン2001:反人種主義・差別撤廃世界会議」に3議員を派遣

 民主党は、南アフリカ共和国のダーバンで開かれる国連主催の「ダーバン
2001:反人種主義・差別撤廃世界会議」に石毛えい子、北橋健治両衆議院
議員、小宮山洋子参議院議員の3名を派遣します。3議員は、政府代表団の
顧問議員団として、政府間会議(9月1日〜7日)に出席するほか、NGO
フォーラム(8月28日〜9月1日)に参加。国際的な反人種差別への取り組
み状況、日本における外国人差別・民族差別・部落差別への国際的な対応を調
査するほか、日本から参加するNGO各グループ(約100人)との交流や意
見交換を行います。
 詳しくは
 http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010825_durban.html

・東ティモールの制憲議会選挙へ選挙監視団〜党代表団&首藤議員のNGOチーム

 四半世紀に及ぶインドネシアの支配を脱し、国連の暫定統治下で来年前半の
独立に向かう東ティモールで、8月30日に憲法を制定する議会の議員を選ぶ
制憲議会選挙が行われます。

 民主党では、江田五月参議院議員、今野東、長浜博行両衆議院議員とスタッ
フ3名が「民主党東ティモール制憲選挙監視団」として派遣され、28日から
東ティモールの中心都市ディリに入りました。

 また民主党関係では、党の監視団の他に、首藤信彦衆議院議員が代表を務め
るNGO「インターバンド」の選挙監視団のボランティア14名が22日に日
本をたって、東ティモールに入り、ディリからさらに7時間かけて山岳地帯を
抜けて、反対側の西ティモールとの国境地帯にあたる、教会での虐殺で有名な
スアイに入り、そこを拠点に活動を展開しています。
 詳しくは
 http://www.dpj.or.jp/news/200108/20010827_easttimor.html


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