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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第25号 2001年10月17日
編集・発行/民主党広報・宣伝委員会

■目次
【友愛こらむ】自衛隊派遣には国民の理解が必要
【国会だより】テロ新法余話(福山哲郎参議院議員)
【トピックス】テロ対策特措法、国会事前承認で奮闘
       2つの衆議院補選がスタート
【フォーカス】ネクストキャビネット大臣紹介(4)
       ・鹿野道彦 外務大臣
       ・岡崎トミ子 特命担当大臣

■友愛こらむ

自衛隊派遣には国民の理解が必要

読者のみなさん、こんにちは。

テロ対策特別措置法は、与党3党による修正を加えた政府原案が特別委員会で
採択されました。民主党は、国民のための国民に理解されるしっかりした法律
を作ろうと努力してきましたが、政府与党が最後にそれに背を向けたことを大
変残念に思っています。

15日夜の約60分に及ぶ党首会談は、本当の意味での「会談」ではありませ
んでした。小泉さんは目をつむったまま終始議論に加わろうとせず、発言はた
ったの二言だけでした。この重大な法律の作成に対して最後までリーダーシッ
プを発揮しようとする責任ある姿勢は、まったく見られませんでした。すなわ
ち小泉首相は国民よりも、自公保連立政権を重視したのです。

私たちは、PKO活動以外で初めて自衛隊を海外に派遣するという、21世紀
の日本の進路にも関わる重大な政策に踏み切るにあたっては、国民の理解をし
っかり得ることが何より大事だと考えています。これまでの審議では、自衛隊
がいつ、どこに、何のために派遣されるのか全く分かりません。だからこそ、
国民を直接代表する国会の関与を重視し、事後的な報告や承認で済ませるので
はなく、事前承認を受けるべきだと一貫して主張してきたのです。

それに対して、自ら交渉しようと呼びかけておきながら、いくら私が事前承認
の必要性を説明しても、山崎幹事長が“与党で決めた事後承認案をのめ”と言
うだけでした。不誠実きわまりない対応です。その裏では、公明党が自民党と
民主党との合意を嫌って圧力をかけたと言われていますが、そうした狭い政治
的利害によって国の安全保障上の重要政策が決められていくなど、もってのほ
かです。

最近、小泉首相がリーダーシップを発揮する場面がとみに少なくなりました。
このテロ対策問題だけではありません。狂牛病問題では、農水族議員の圧力に
屈して、簡易検査段階での感染情報の公表を撤回しました。また補正予算につ
いても、国債発行額を30兆円以内に抑えることを国民への公約にしていたに
もかかわらず、今日では、補正を2回に分けて、第2次ではその枠を取り払う
ことを検討しています。国政の最高責任者としての意思決定が、重みを失って
いると言わざるをえません。これで構造改革が実行できるのか、非常に憂慮さ
れます。

ともあれ、テロ対策特別措置法成立まで、まだ衆議院本会議、そして参議院で
の審議が控えています。私たちは、新法に国会の事前承認を盛り込むべく、最
後まで努力する決意です。

民主党代表 鳩山由紀夫

■国会だより

テロ新法余話(福山哲郎参議院議員)

今日夕方、テロ新法が結局シビリアンコントロールの要となるべき「国会の事
前承認」を入れ込まずに衆議院特別委員会で可決された。

少し気づいた点を述べたいと思う。

1.昨晩の党首会談、小泉−鳩山会談は1時間に及んだが、その間小泉総理の
発した言葉はナント3言だけであとはずっと目をつぶっていたとのこと。曰く、
 最初の「山崎幹事長どうぞ」
 中盤の「与党三党でまとめ上げたのでよろしくお願いしたい」
 最後の「こちらも清水の舞台から飛び降りたのでよろしくお願いしたい」
だけだった。

何ら法案の中身にもテロの問題にも触れていない。さすがに誠意も何も感じら
れないと鳩山代表も菅幹事長、岡田政調会長ともども席を立って出て来たよう
だ。

党首会談のセットを言い出したのは小泉総理の方である。こちらから求めたわ
けでもない。一体何がしたかったのか?子供の使いのようだ。とうとう本格的
にメッキがはがれてきた!

2.この数日間、自民・民主で「修正協議まとまる」と誤報を報じ続けてきた
マスコミの責任はどうなるのだろう・・・?

今週の月曜の時点で「予断を許さない」と言及していたのはTBS、毎日新聞
のみである。国民を誘導する、憶測記事がさも既定路線のような印象を与え続
けてきたことはとても問題だ。今回のような重大な法案では逆により慎重であ
るべきなのに・・・。

3.昨晩、宿舎で自民党の参議院1期生と立ち話をした。「この新法について
党内では相当議論があったの?」と小生が尋ねると、彼は「イヤ、全く。上の
方ではやっているだろうけど・・・」とのこと。

民主党が当選回数も役職も関係なく全議員で10数回議論を重ねたのとは大違
い。やっぱり、これが自民党の体質なんだ、と実感・・・。

なぜ民主党のこの姿勢が国民に伝わらないのか、歯がゆい気分。

  福山哲郎参議院議員(39歳) 「福山哲郎のテツロー日記」第45号より

 ・福山哲郎ホームページはこちら
      http://www.fukuyama.gr.jp/

■トピックス

民主党は、11日から始まった衆議院のテロ対策特別委員会で、内閣提出法案
の問題性を果敢に追及。テロ対策特別措置法について、自衛隊の海外派遣の法
的根拠を明確にし、シビリアンコントロールを保証するための修正を求めてき
ました。しかし、政府与党は、民主党が最低限必要だとしてきた自衛隊派遣計
画の国会事前承認の要求をも拒否。そこで民主党は、17日の委員会採決にお
いて政府原案に反対し、独自の修正案を提出しました。

採決の結果、残念ながら与党修正の政府原案が採択されました(自衛隊法一部
改正案、海上保安庁法一部改正案については、民主党も賛成し採択)。民主党
は、今後の審議でも、あくまで国会事前承認を法律に盛り込むべく最後まで努
力する決意です。

     党首会談が決裂〜与党が「国会の事前承認」を拒否(10/15)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011015_hatoyama2.html

     事前承認が最低要求〜両院議員懇談会で鳩山代表に交渉を一任(10/15)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011015_hatoyama1.html

 <テロ対策特別委員会での討論>

     国際的安全保障の観点から政府案修正を要求〜岡田克也政調会長(10/12)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011012_okada.html

     「自衛隊は守れても隣の民間施設は守れない?」枝野幸男議員(10/12)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011012_edano.html

     日本の支援には新たな国連決議必要〜桑原豊議員(10/11)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011011_situmon3.html

     武器弾薬輸送めぐり首相と激論〜安住淳議員(10/11)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011011_situmon2.html

     政府の現状認識の薄さ浮き彫りに〜鹿野道彦副代表(10/11)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011011_situmon1.html

16日、2つの衆議院補選がスタート(28日投票)。宮城4区の山条たかし、
滋賀2区の田島一成両候補が力強く第一声を挙げました。

     「滋賀から日本を変える」滋賀2区・田島一成候補が第一声(10/16)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011016_hosen2.html

     「税の無駄使い許さない」宮城4区・山条たかし候補が第一声(10/16)
     http://www.dpj.or.jp/news/200110/20011016_hosen1.html

  <田島一成選挙事務所>
  〒522-0042 彦根市戸賀92
  Tel.0749-30-0350 Fax.0749-30-0500
      http://www.tajimaissei.com/

  <山条たかし選挙事務所>
  〒985-0862 多賀城市高崎2-17-15
  Tel.022-368-7878 Fax.022-368-2304
      http://homepage1.nifty.com/yamajo/

■フォーカス / ネクストキャビネット大臣紹介(4)

ネクストキャビネット(NC)は、民主党の政策全般を迅速に処理し、法令審
査と「閣議合意」のふたつを兼ねる意思決定を行っている機関です。現在の与
党内閣よりも若々しく、かつ専門的なメンバーをそろえ、いつでも実際に政権
を担当できように活動しています。

「DP-MAIL」では、新生・第3次ネクストキャビネットの各大臣を、本人の抱
負を交えて連載で紹介していきます。第4回は、鹿野道彦外務大臣と岡崎トミ
子特命担当大臣です。

<外務大臣> 鹿野 道彦(かの みちひこ)

○プロフィール
衆議院議員 山形県1区選出
1942年01月24日生まれ 山形県出身

○抱負と決意
外交の目的は「自らの国益の実現」にあります。古典的には、「外交」とは国
際社会において自らの国益を実現するアート(芸術)であったと言えるかも知
れません。しかし、今日では、国際社会全体の利益を絶えず考えながら国益を
追求していくことが外交の真髄です。国際社会の中で直面する課題に対して、
自国が何を求め、何を負担し、何を譲歩するかを、責任を持ってスピーディに
決断することが求められています。

日本は今、大きな岐路に立っています。9月11日に起きた米国同時テロに日
本がどのように対処するかが今日の緊急の外交問題です。この問題の舵取りに
失敗すると日本は国際社会における有るべき地位、姿を失う可能性があります。
国際社会の一員としての自覚に立った行動が重要であります。オープンな議論
を通じて、テロ対策を含む我が国の外交安全保障政策について国民の合意を形
成し、更に確立した政策を速やかに実施しなければなりません。

○ホームページ
http://www.kano.or.jp/

<男女共同参画・人権・消費者、沖縄・北方・科学技術担当大臣>
岡崎 トミ子(おかざき とみこ)

○プロフィール
参議院議員 宮城県選出
1944年02月16日生まれ 福島県出身

○抱負と決意
従来型の経済構造が行き詰まった今こそ、多様な人生の選択肢を豊かに生きる
ことができる、新しい社会の実現に力を尽くす必要があります。女性への直接、
間接の差別をあらためて男女共同参画社会を目指す中に、それが見えてきます。

民主党提出の「職業生活と家庭生活の両立支援法」のほか、夫婦別姓選択制な
どの民法改正、再チャレンジできる雇用政策、均等な待遇の保障、税制、社会
保障といった分野で、それぞれが選んだ人生が豊かになるための男女共同参画
政策を確立し、法整備を進めます。

人権分野では、国内人権機関の設置や個別課題に取組み、すべての差別をなく
し、女性も男性も子どもも、障害者も病者も、すべての人がいきいきと生きら
れる社会、「人権の21世紀」の実現を目指します。また、消費者の権利確立の
ために、狂牛病などの問題も他の部門と連携しながら追求します。さらに、NPO
支援の充実で、NPO活動花盛りの社会になるよう力を尽くします。

○ホームページ
http://www1.ocn.ne.jp/~okatomi/

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