民主党メールマガジン DP-MAIL 第28号 2001年11月8日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 ■目次 【友愛こらむ】私たちは「御し難きもの」でありたい 【国会だより】10年後に評価される道路公団改革を(松井こうじ参議院議員) 【トピックス】パキスタン現地事務所開設へ 2議員が現地入り タリバン大使と独占会見 「DPJリーダーズスクール」を開催 家西議員夫妻描いたドキュメンタリーが国際エミー賞に入賞 【スペシャル】COP7現地レポート(福山哲郎参議院議員) 【アピール!】アフガン難民等支援のための募金活動/ネット募金もスタート 【ご意見求む】「迷惑メール防止法案」へのパブリックコメント (ネクストキャビネット大臣紹介は、今回はお休みします) ■友愛こらむ 私たちは「御し難きもの」でありたい みなさん、こんにちは。 今朝、民主党の若い議員たちの集まりに招かれました。若い人たちはなぜ私共 が民主党を立ち上げたのか、必ずしも知りませんので、基本的な考え方を少し 話しました。ここに簡単にご紹介します。 西郷南洲翁は遺訓に「生命も要らず名も要らず、官位も金も望まざる者は、御 し難きものなり。然れども、この御し難き人に非ざれば、艱難を共にして国家 の大業を計るべからず。」と述べています。 今の政治が国民の期待に応えられないのは、まさに政治家が命を惜しみ、名誉 やポストや金を求めるからです。政治が官僚に依存し、一部の業界と癒着する ことによって、腐敗したのです。 例えば今話題になっている道路公団の民営化をめぐっても、政官業の癒着が、 高速道路の整備計画の一時凍結を阻もうとしています。また、テロ法案につい ても、官僚任せの政治が、自衛隊派遣を事後承認にしてしまいました。信じら れないことに、「いつ、どこに、何の目的で」自衛隊を派遣するかを決めるの は、官僚に任せておけば良いというのです。 それゆえに、私たちは私利私欲のない政治を作り上げるために民主党を立ち上 げたのです。だから、しがらみのない若い議員の活躍が必要なのです。また、 若い人々の支援が不可欠なのです。 したがって私たちに求められているのは、騎士道における「ノーブレス オブ リージュ」です。あるいは、新渡戸稲造の「武士道」精神です。武士道とは「独 創的な個性と、温かい人間愛で市民社会と連帯を養い、日本内外の社会悪と闘 う精神」のことです。その精神がこのままではすたり、拝金主義、物質主義や 権力主義が跋扈して、日本は道を誤るだろう、と書かれている通りの政治の中 で、騎士道、武士道の精神を復活させることが私たちの使命ではないかと思い ます。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより 10年後に評価される道路公団改革を(松井こうじ参議院議員) 皆さんご承知のように、日本の高速道路は、日本道路公団に代表される特殊法 人が建設しています。 <収益は、赤字路線建設へ> 東名・名神のように交通量も多く、建設後十分な時間が経過をしている高速道 も、プール制という方式を採用しているため、儲けた利益は、次の高速道路の 建設のためにプールされます。 本来なら儲かった分だけ通行料が安くなるはずがそうならず、およそ収益性の ない地方の高速道路建設に、どんどんつぎ込まれるという事態を招いていてい るわけです。 すでに日本には、約7000kmの高速道路が完成しておりますが(その多く は赤字路線です)、今の計画ではこれに加えて、あと2300kmもの高速道 を建設する予定なのです。 <償還可能?> 国土交通省は、これらの高速道は、将来需要見通しから見て50年後には償還 可能、すなわち使用料金をただ(0円)に出来るとの見解を有しています。 東京湾アクアラインや、本州四国連絡架橋の需要見通しの、大幅な水増しを見 ても、国土交通省の言い分は信頼できません。 現に国土交通省は、今後20年間は交通量が年率1.4%で増えつづけること を前提としています。しかし、 ・今後、地方の不採算路線の増加が、見込まれること、 ・人口減少によって将来需要は伸びが見込めないこと、 ・建設費は、これまでの事例でもわかるとおり、当初計画よりも膨らみやすい という事情を考えれば、そんなに好都合に物事が運ばないことは明らかです。 仮に、交通量が予測を1割下回れば、50年後には借金残高が、31兆円にな るのです。 採算性を無視して、「将来的には(といっても50年後!しかもいろんな前提 が合致してはじめて)利用料がただになります」といった欺瞞的な宣伝をして、 これ以上の高速道路網建設を強行することは、未来の世代への冒涜であると考 えます。 <私の提案> 私はこの際、 ・現在の高速道路建設計画は、一旦すべて凍結し、 ・この道路整備計画の源流が計画された、昭和40年代との社会経済環境の相 違を踏まえ、 ・今一度、真に建設が必要な高速道、 ・高速道ではなく一般道として整備すべき道路、 ・今や不要と考えられる道路、に峻別し、 ・新たな道路整備計画を世に問うべきである と考えております。 その見直し期間に道路公団の民営化の手法も検討できるはずです。 <道路族の言訳> 道路族には ・9342kmの道路整備計画には一切手を加えず、 ・工事費のコストダウンと、 ・一部高速道路の直轄事業化(要は道路特定財源を温存しそこに活用する) をもって、小泉改革としようという動きもあるようですが、こんな業界温存策 では、問題は解決しません。 構造改革の本丸であればこそ、10年後、20年後に評価されるべき改革案を 示すべきである、と考えています。 松井こうじ参議院議員(41歳) 「京都から、この国のかたちを変える。」第13幕より抜粋 ・松井こうじホームページはこちら http://www.matsui21.com/ ■トピックス 民主党は、アフガン難民支援活動などに向けて現地の状況を把握するためにパ キスタン現地事務所の開設を決め、その準備のために首藤信彦議員と榛葉賀津 也議員が5日から現地に入っています。 首藤、榛葉両議員がタリバンのザイーフ大使と会談 〜柳田氏の早期解放求める(11/6) http://www.dpj.or.jp/news/200111/20011106_pakistanreport.html 3、4日の両日、党青年局主催の「DPJリーダーズスクール」が開催され、 全国から200名の若者たちが参加してくれました。 DPJリーダーズスクール開催〜200名の若者たちが熱い議論(11/3) http://www.dpj.or.jp/news/200111/20011103_readers.html テレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞で、民主党の家西悟議員夫妻 をえがいた大阪毎日放送の「生まれ来るわが子へ」が見事ドキュメンタリー部 門の入賞作品に選ばれました。 家西議員夫妻描いたドキュメンタリー番組が国際エミー賞に入賞(11/7) http://www.dpj.or.jp/news/200111/20011107_emmy.html ■スペシャル / COP7現地レポート [現在、モロッコのマラケシュで気候変動枠組み条約第7回締約国会議 (COP7)が開かれています。今回の会議は、先進国に温室効果ガス の排出削減を義務付けた京都議定書の発効に向けて、その具体的運用ル ールを決める重要なもの。この会議に参加している民主党の福山哲郎議 員から届いた現地レポートを紹介します。] 今朝(8日)はAM9:30にホテルを出発。COP7の会場に向かう。天候 は晴れ、やや暑いぐらい。 会場でIDカードを発行してもらい早速中へ…。入口付近で気候ネットワーク の平田さんに声をかけられる。温暖化防止の活動を積極的に展開しているNG Oの中心メンバーの一人である。10分程立ち話で情報交換。その後、全体会 議を少し傍聴して雰囲気に慣れた後、行動開始。 まずは、梶原環境省政策評価効果広報室長と懇談。現状についてヒアリング。 途中、大石正光環境委員会委員長(衆議院議員、民主党)と小杉隆氏(元衆議 院議員、自民党)とお会いする。今回、国会議員の参加が極めて少なく、自民 党の現職議員は実質ゼロで、植竹外務副大臣だけである。国会中とテロが重な ったとはいえ、少し寂しい。 その後、マスコミ各社との懇談(毎日、朝日、日経、時事、サンケイグループ、 京都…)、日本側NGO(WWF・JAPAN、気候ネットワーク、地球の友 ジャパン、CASA…)と意見交換をして、状況をヒアリングする。 午後1時からは、EU議会議員団との懇談会に大石・小杉両先生とともに参加。 「アメリカ参加の見通し」や「日本の国内対策等」について小1時間意見交換 をする。その後、実際に交渉にあたっている竹本地球環境審議官補佐官と話し 込む。又、昨夜に引き続き合間を縫って浜中審議官からヒアリング。さらには、 全体会合で演説直前の川口環境大臣とも訪米の状況と全体の見通しについて懇 談する。この大臣はいつお会いしても明快でピシッとしている。会場内で連合 の成川総合政策局長ともお目にかかる。 あっと言う間に午後4時を回り、全体会合がスタートする。各国閣僚の演説の 時間…。川口大臣が13番目に登場とのことだったので(内容は後述します)、 2時間程、傍聴するために全体会合に出席。その後、再度会場内をウロついて 情報交換…。 (全体の印象)あさってが最終日になるが、おそらく合意に向けたレールは敷 かれ始めているような雰囲気である。少し細かくなるが、遵守での合意は間違 いなく全体合意へのいい刺激となっている。又、ここまで来てボン合意をつぶ してしまう勇気のある国も存在しない。アメリカもテロの影響で国際協調を求 めている手前、そう強く京都議定書NO!も叫びにくい。 課題の「ロシアの吸収源の見直し」も交渉グループが設けられずやや棚上げの 状況…。すべてがまとまってからという感じ。京都メカニズムの細かなルール 作りも各国が水面下で「エストラーダパッケージ案」をたたいている模様。 確かに、この会議は終わってみるまで大ドンデン返しが起こる可能性は否定で きない。交渉過程では大小問わず障害も多く横たわっているが、それでも合意 に向けて各国とも動いているようだ。今晩の交渉が山場となるし予断は許さな いが、そんな感想を持った一日だった。 この続きは、福山哲郎ホームページでご覧ください。 http://www.fukuyama.gr.jp/ ■アピール! <アフガン難民等支援のための募金活動にご協力を> ──政党初の「ネット募金」もスタート! 民主党は、11月1日より「民主党アフガニスタン難民等支援募金」に取り組 んでいますが、その一環として、8日より日本初のインターネット募金システ ムをスタートしました。これによって、時間・場所の制約を受けずに、24時 間どこからでも募金を行うことができるようになりました。 このシステムは株式会社フォンスのネット募金システム(e-bokin.org)を採 用したもの。現在使用できるカードはVISA、Master Cardの2種類です。受付 金額は1000円〜10万円。インターネットのホームページからの募金に加 えて、iモードからの募金も受け付けています。 [ネット募金受付サイト] http://www.dpj.or.jp/ (民主党Webサイト) *トップページの募金コーナーをご覧下さい。 http://minshu.e-bokin.org/(募金サイト) http://minshu.e-bokin.org/i(iモード) [募金受付口座] 大和銀行衆議院支店 普通 7815354 郵便振替 00110-6-65328 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ) ■ご意見求む / 「迷惑メール防止法案」へのパブリックコメント 携帯電話への“迷惑メール”が社会問題になっています。携帯電話各社も様々 な対応をとっていますが、先進諸国では固定パソコンへの迷惑メールに対して 法的規制に乗り出しました。民主党は、日本でもこのような防止策をとるべき だと考え、「迷惑メール防止法案」を作成中です。ぜひ皆さんのご意見をお寄 せください。 [法案の概要] 1)受け手の同意に基づかない商業広告メールを出す場合には、「広告メール」 と記載しなければならない。 2)メールや電話で「いらない」と言った受け手に対しては、2度と送っては ならない。 3)プロバイダーは、システムに障害を起こすおそれがある場合には、メール の受信を拒否することができる。 迷惑メール防止法案骨子 http://www.dpj.or.jp/seisaku/joho/BOX_JH0011.html [ご意見を伺いたい項目] 1)迷惑メールの被害の実態を教えてください。 2)迷惑メールを規制すべきですか? 規制すべきではありませんか? 3)諸外国では、受け手がいらないと言ったらもう送ってはいけないとする「 オプトアウト方式」をとるものと、受け手が欲しいと言わない限り送って はいけないとする「オプトイン方式」をとるものがあります。どちらの方 式が望ましいと思いますか? [宛先メールアドレス] h02301@shugiin.go.jp (衆議院議員 島聡事務所) [期間] 11月8日(木)〜11月15日(木) ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。