民主党メールマガジン DP-MAIL 第32号 2001年12月6日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 ■目次 【友愛こらむ】己の中の族議員と決別を 【国会だより】国際拠点空港の改革について(野田佳彦衆議院議員) 【トピックス】第2回党首討論で首相の密室談合政治を批判 野党4党で政府の狂牛病対策を追及 東チモール暫定政権閣僚と意見交換 国会議員が著書刊行、ほか 【ご協力を!】銀行・金融問題ホットライン アフガン難民等支援募金 ■友愛こらむ <己の中の族議員と決別を> 読者のみなさん、こんにちは。 始めに、内親王殿下のご誕生を心よりお喜び申し上げ、健やかなご成長を祈念 いたします。 昨日は、今国会で2回目の党首討論がありました。私は、前回の討論の後で明 らかになった、小泉首相の族議員との密室談合政治について強く抗議をいたし ました。どうも小泉さんは厳しい指摘をされると、声を張り上げて、話を長び かせ、論点をそらそうとする癖があるようで、なかなか認めようとはしません でしたが。 しかし、道路公団改革では、首相と自民党道路族との談合によって、道路建設 に伴う債務の償還期間が50年に延長され、既存の道路整備計画、および公団 の組織形態の見直しは先送りされました。医療制度改革でも、サラリーマン本 人の患者負担の引き上げ、高齢者医療制度の対象年齢引き上げなど、明らかに 患者ばかりに重い負担を押しつける内容になってしまいました。これでは、従 来の自民党の政官業癒着政治となんら変わりがありません。 国民の皆さんが望んだ改革とは、このようなものではないはずです。著名な政 治学者のジェラルド・カーティスさんも、首相を評して「簡単に妥協をする人 だ」と批判的に述べています。首相がいくら「私は変わっていない」と声を張 り上げても、実際の改革はどんどん後退しています。 私は首相に、「あなた自身の中の族議員を退治してほしい」と伝えました。そ れが国民の為の政治家の姿でありましょう。自民党の総裁でありながら、党の 抵抗勢力と戦い、さらに自身の心の中の抵抗と戦って改革を進めていくことは、 たしかに容易なことではないでしょう。しかし、首相はそれを国民に約束し、 国民はそれに期待をかけたのです。いくら党首討論で虚勢を張ってごまかして も、この国の未来は待っていてくれないのです。 私たちは、政官業の癒着による政治を打ち破るために戦っています。ですから、 首相にも私たちと同じ戦いに参加していただかなければ、この国の未来はない のです。この国の破局はすぐそこまで来ているのですから。もし、小泉首相が このまま妥協の道を歩んでいくのなら、早晩小泉内閣に退陣を求めなければな らなくなるでしょう。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより 国際拠点空港の改革について(野田佳彦衆議院議員) 今春オープンした韓国の仁川空港は、東アジアで1つあれば充分といわれてい る国際ハブ空港の地位を着々と築きつつあります。その他のアジア諸国におい ても大規模国際空港を集中整備しているのに対し、わが国は狭い国土にハブを 目指す複数の空港を同時に整備すべく分散投資しています。しかも、効率的な 空港経営の視点に欠け、日本の空港使用料(着陸料や停留料)は世界で最も高 いのです。 このような現状認識の下、わが国の国際拠点空港の改革は、極端に高い空港使 用料を引き下げ国際競争力を向上させると同時に、利用者や航空会社の負担軽 減を図るものでなければなりません。しかし、新東京国際空港公団(成田)、 関西国際空港株式会社(関空)、中部国際空港株式会社(中部)の各空港施設 を管理・運営する3つの民間会社と、3空港の整備や施設保有を横断的に受け 持つ1つの公的法人に分離する国土交通省案は、成田の収益で関空や中部の赤 字を穴埋めするにすぎません。課題の国際競争力の向上どころか空港同士の内 部補助を前提とする競争力の平準化策であり、改革案にはなんら値しません。 成田空港は年間2700万人が利用し、貨物取扱量も世界2位です。比較的に 健全な財務体質である上に、暫定滑走路の使用開始でより収益力が増すと思わ れます。単体として民営化し、その方法は、ターミナルビル(上物)と基本施 設の(下物)を一体化した民営化とします。そして、一般競争入札によってテ ナント収入などを増加させるなどの経営努力を行ない空港使用料の引き下げに 努力していくべきです。 次に関空についてはその組織形態の見直し以前の問題解決が必要です。事業別 損益を計算していなかったり、過去の需要予測データを廃棄していたりするな ど、きわめてずさんな体質です。このような赤字の原因を検証できないような 現状で、第2期工事を進めることは本四連絡橋公団の二の舞になりかねないと 思います。改めて適切な収支予測及び需要予測を策定し直した上で、特殊会社 から段階的に完全民営化への移行を図り、その際、民営化した成田の株式を公 開し、政府が得た資金を関空支援につかうべきだと考えます。 特殊法人改革から外れますが、2003年から始まる第8次空港整備計画の策 定前に、空港整備特別会計の抜本的な見直しが必要だと思います。羽田や伊丹 の収益で新たな地方空港をつくる時代ではありません。「1県1空港」がほぼ 達成されたいま、それぞれの空港を独立採算制とし、空港間競争を促進すべき ではないでしょうか。 野田佳彦衆議院議員(44歳) 最新かわら版より ・野田佳彦ホームページはこちら http://www.nodayoshi.gr.jp/ ■トピックス 第153回臨時国会は、7日に会期末を迎えます。5日に最後の党首討論に臨 んだ鳩山由紀夫代表は、族議員との妥協を図っている小泉首相を痛烈に批判し、 政官業癒着政治との対決を迫りました。 「密室談合政治とは縁を切れ!」〜第2回党首討論で鳩山代表(12/5) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011205_touron.html 民主党は、3頭目の感染牛が発見された狂牛病問題で、3野党と協力してずさ んな政府対応の責任を追及し、抜本的な改善を要求しました。 野党4党が狂牛病対策で政府に申し入れ(12/6) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011206_mooshiire.html 野党4党が狂牛病対策で緊急集会(12/4) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011204_usisyukai.html 半年後の正式独立に向けて困難な国づくりに挑んでいる東チモール暫定政権か ら、アルカティリ首相、1996年のノーベル平和賞受賞者でもあるホルタ外 交・協力上級相らが来日。超党派の東チモール議員連盟との間で今後の協力の あり方などを話し合いました。 東チモール暫定政権閣僚との意見交換会を開催(12/3) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011203_easttimor.html 民主党の国会議員は数多くの著作を著していますが、その中から最近刊行され たものをご紹介します。 『日本人が築いてきたもの壊してきたもの』 生方幸夫著 新潮OH!文庫 581円(税別) 衆議院議員になる前は、新聞記者、ジャーナリスト、経済評論家として活 躍した生方議員は、多くの著書を持っている。その中の『解体屋の戦後史』 を増補・改題して文庫版で再刊したのがこの本。建築物の「解体」という 作業を通して戦後経済史を浮かび上がらせた力作だ。 『日本を喰いつくす寄生虫 特殊法人・公益法人を全廃せよ!』 石井紘基著 道出版 1200円(税別) 利権政治・諸悪にメスを入れる民主党国会Gメン代表の石井紘基衆議院議 員の5冊目となる著書。国会議員の特権“国政調査権”をフルに使い、退 職金1億円以上の天下り官僚の腐敗ぶりなど、壮大な税金のムダづかいを 徹底究明。そして「小泉流構造改革では日本は救えない!」と断言する。 ■ご協力を! <銀行・金融問題ホットライン> 今、あなたに起こっているお金の問題を聞かせてください。 ●経営を圧迫する銀行の貸し渋り・貸し剥がし! ●家計に襲いかかる住宅ローン返済問題! ●超低金利で減る一方の老後の蓄え! 小泉政権の無為無策によって、未曾有の危機に直面している中小企業経営者や サラリーマン、高齢者の皆さん。皆さんの「生の声・怒りの声」を専用Eメー ルまたは専用FAXでお聞かせ下さい。民主党の経済・金融政策や国会質疑に 反映させます。 専用Eメールアドレス kin-you@dpj.or.jp 専用FAX 03-3595-9961 ※銀行・金融機関の実情や改善に向けての要求をお聞かせいただくホットライ ンです。個別問題についての相談や、融資先の紹介などはいたしません。 <アフガン難民等支援募金> 民主党はこの間、都内で8波に渡る募金要請行動を行ったほか、全国各地で街 頭募金活動などを展開。12月5日までに、計22,581,562円の募金 を集めることができました。ありがとうございました。これらの募金は「ペシ ャワール会」などNGOに活用してもらう予定です。募金はさらに継続します ので、ご協力をお願いいたします。 [ネット募金受付サイト] http://www.dpj.or.jp/(民主党Webサイト) *トップページの募金コーナーをご覧下さい。 http://minshu.e-bokin.org/(募金サイト) http://minshu.e-bokin.org/i(iモード) [募金受付口座] 大和銀行衆議院支店 普通 7815354 郵便振替 00110-6-65328 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ) ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。