民主党メールマガジン DP-MAIL 第33号 2001年12月13日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 ■目次 【友愛こらむ】企業倒産は不良債権処理の遅れこそ原因 【国会だより】新しい行政を築くために(松井孝治参議院議員) 【トピックス】「小泉政権で評価できるものなし」菅幹事長が国会総括 1月党大会に向け、党改革の議論進む 東チモール暫定政権閣僚と意見交換 インド首相と鳩山代表が会談 新しい党のポスターを発表、ほか 【ご意見求む】民主党「交通基本法案骨子」へのパブリックコメント募集 国内人権救済機関設置についてのパブリックコメント募集 【ご協力を!】銀行・金融問題ホットライン アフガン難民等支援募金 ■友愛こらむ <企業倒産は不良債権処理の遅れこそ原因> 読者のみなさん、こんにちは。 いよいよ年末を迎え、景気の悪化が更に深刻になってきています。日銀が発表 した経済観測調査によると、企業の景況感を示す指数(DI:景気が「良い」 企業の割合−景気が「悪い」企業の割合)は、製造業で特に落ち込み、大企業 では−38、中小企業では−49と、真に厳しい数字となっています。確かに テロの影響や、小泉構造改革の「痛み」がないとは言いません。 数日前、青木建設の倒産に際し、小泉首相は「不良債権の処理が順調に進んで いる証拠だ」と、倒産をあたかも喜ぶような発言をしましたが、これはとんで もないことです。構造改革の目玉であるはずの不良債権の処理は進んでいませ ん。それどころか、青木建設にしても、以前に倒産したマイカルやそごうにし ても、倒れる直前まで破綻懸念先債権とされてこなかったという、金融庁と銀 行の極めてずさんな甘い資産査定が問題を深刻化させたのです。構造改革が一 向に進まぬことによる「痛み」なのです。 本来なら一気に行わなければならない不良債権の処理が順調に行われていない からこそ、銀行の「貸しはがし」が一層進み、ペイオフの解禁の再延長という 話までささやかれ始めているのです。この2年間で銀行の貸し出しが37兆円 も減りましたが、大手企業向けには、逆に貸し出しが4兆円増えています。と 言うことは、中小企業から41兆円もの貸しはがしが行われていることになり ます。地域の中核として愛されてきた多くの企業が倒産してきているのも、不 良債権の処理が順調どころか、長引きすぎているからなのです。政府が正しい 政策をとっていれば、今日までにとっくに金融は安定していたはずであり、金 融が安定していないからペイオフを再延長するというならば、その前に政府は 失政の責任を取るべきです。 特殊法人の民営化・廃止などには大変に積極的な改革姿勢を見せる小泉首相で すが、経済政策については、答えを持ち合わせていないのではないかと疑わざ るを得ない状態です。 臨時国会は閉会しましたが、審議しなければならない案件は山のようにありま す。民主党としては、喫緊の課題である金融・経済問題、日本の対応のまずさ を指摘したEUの報告書を黙殺した農水省の対応が新たに問題となっている狂 牛病問題、省内全体に及んでいた外務省職員の公金横領問題など、閉会中でも 委員会を開き審議をすべきだと主張していますが、簡単に応じる政府・与党で はなさそうです。 これから年末の予算編成を迎えますが、相次ぐ族議員との妥協によって、小泉 改革路線は大きく後退してきています。年明けの通常国会はさらに小泉首相と 対峙・対決していく姿勢を強めていくことになるでしょう。乞うご期待です。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより <新しい行政を築くために(松井孝治参議院議員)> □500万円の補助金の申請の為に300万円の経費 各省庁の縦割り行政は、電子政府(今後、いろんな行政の手続きを電子化する) を作ろう、といった場面でも根強く生き残っています。 お役所関係の事業を行われた方は、お分かりでしょう。事業を始めるにあたり、 いろいろな書類をいろいろな役所に提出しないと、事業の許可をもらったり、 補助金をもらったりできません。 笑い話のような話ですが、ある企業が500万円の補助金をもらおうと、必要な 書類を作り、各省庁や出先機関に何度も足を運び、幾度となく書類を作り直し たら、その経費が300万円ほどかかり、結局補助金をもらっても、事業は大幅 赤字になってしまった、なんていう話は山ほどあります。 □社会的コスト 電子政府というのは、そういう無用な社会的コストを減らすことを目的とした ものです。ところが、なんと各省は、そのような行政の電子化に関する法律を、 各省ごとに作ろうとしていたのです。 まさに省あって国なし。これでは事態は改善しないばかりか、かえって各省ご とに作られる、電子化の様式や、手順の違いなどで、混乱を招くこと必定です。 □共通ルール 私は、こんなところにまで、各省庁の縦割り主義を持ち込むのは反対であり、 共通ルールを、総務省が、音頭をとって作るべきと主張し、片山大臣からは、 非常に前向きな答弁をいただきました。 このときのやり取りが決め手となって、共通ルールを作るべきという議論に至 ったそうです。(各省ごとに法律を作らせようというグループは敗退)これも、 真剣に日本に電子政府を作りたいといっていた「革新官僚」や、今後の行政の 情報化を進めようという有志の方々からは、大変感謝されました。 □破壊と再構築 以上申し上げてきたように、霞ヶ関に根強く残る各省中心主義、そして、自分 たちのやってきた行政は間違いないとの思い込み、これをいったん打ち砕かな いと、新しい行政はありえません。 これからも破壊だけではなく、建設的な行政の再構築めざして、皆さんのご意 見を伺いながら、活動を行ってまいります。 松井孝治参議院議員(41歳) 「京都から、この国のかたちを変える 第19幕」より ・松井孝治ホームページはこちら http://www.matsui21.com/ ■トピックス 第153回臨時国会は7日に閉会。民主党は、一貫して小泉内閣に構造改革へ の道筋を指し示してきましたが、首相はいよいよ改革の実行段階に入ったとこ ろで抵抗勢力と妥協。菅幹事長は今国会を振り返って、「小泉政権200日で 評価できるものは何一つない」と述べました。 「小泉催眠術」の迷妄を破る時〜菅幹事長が今国会を総括(12/7) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011207_kankaiken.html 民主党は、来年1月19日に定期党大会を開催することを発表。大会で政権交 代に備えた盤石の態勢を築くため、党改革の議論などを進めています。 党員・サポーター制度、地方組織のあり方を議論=全国幹事長会議(12/6) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011208_kanjicho.html アフガン難民申請者に対する不当な取り扱いの改善を求め、NC法務大臣の江 田五月参院議員らが、森山法相に申し入れを行いました。また鳩山代表は、イ ンドのヴァジパイ首相との会談でアフガン問題についても意見を交換しました。 ヴァジパイ・インド首相と鳩山代表が会談(12/10) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011210_india.html 2002年の冒頭を飾る民主党の新しいポスターが決まりました。若手国会議 員が中心になって作った、斬新なデザインのもの。ご覧になりたい方は、下の ページへ。 「人気より景気」「初心は一市民」=党ポスター2種類を制作(12/12) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011212_poster.html ■ご意見求む <民主党「交通基本法案骨子」へのパブリックコメント募集> 現在の非効率な社会資本整備を改め、総合的な交通整備のあり方を検討した上 で、長期的な視点に立った交通体系の整備を行うことが必要になっています。 特に、交通のバリアフリー化、高齢者や障害者などの交通弱者の方々の日々の 交通手段の確保は、極めて重要な位置を占めるものと考えております。そこで、 民主党がすでに発表している「交通基本法案骨子」に対する皆様の意見をお寄 せいただき、よりよい法案を作りたいと思います。 □募集要項 http://www.dpj.or.jp/seisaku/syakai/BOX_SY0037.html □民主党「交通基本法案骨子」 http://www.dpj.or.jp/seisaku/syakai/BOX_SY0036.html <国内人権救済機関設置についてのパブリックコメント募集> 民主党では、このたび「国内人権救済機関設置についての中間報告」をまとめ ました。党内で様々な議論を重ねていますが、皆さんのご意見をいただくこと で、より建設的な法案づくりに取り組みたく思っています。ぜひご意見をお寄 せください。 □募集期間 12月6日(木)〜1月31日(木) □送り先 jinken@dpj.or.jp □FAX 03−3595−9961 □問合わせ 03−3508−8614(参議院議員福山哲郎事務所) □国内人権救済機関設置についての中間報告 http://www.dpj.or.jp/seisaku/jinken/BOX_JK0030.html ■ご協力を! <銀行・金融問題ホットライン> 今、あなたに起こっているお金の問題を聞かせてください。 ●経営を圧迫する銀行の貸し渋り・貸し剥がし! ●家計に襲いかかる住宅ローン返済問題! ●超低金利で減る一方の老後の蓄え! 小泉政権の無為無策によって、未曾有の危機に直面している中小企業経営者や サラリーマン、高齢者の皆さん。皆さんの「生の声・怒りの声」を専用Eメー ルまたは専用FAXでお聞かせ下さい。民主党の経済・金融政策や国会質疑に 反映させます。 □専用Eメールアドレス kin-you@dpj.or.jp □専用FAX 03-3595-9961 ※銀行・金融機関の実情や改善に向けての要求をお聞かせいただくホットライ ンです。個別問題についての相談や、融資先の紹介などはいたしません。 <アフガン難民等支援募金> [ネット募金受付サイト] http://www.dpj.or.jp/ (民主党Webサイト) *トップページの募金コーナーをご覧下さい。 http://minshu.e-bokin.org/(募金サイト) http://minshu.e-bokin.org/i/(iモード) [募金受付口座] 大和銀行衆議院支店 普通 7815354 郵便振替 00110-6-65328 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ) ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 >http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。