民主党メールマガジン DP-MAIL 第34号 2001年12月20日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 ■目次 【友愛こらむ】妥協し後退する「小泉改革」では日本は救えない 【国会だより】私の値段は25万円(安住淳衆議院議員) 【トピックス】ペシャワールでアフガン復興支援NGO会議を開催 与党による選挙区画定審勧告の凍結を批判 民主党憲法調査会が「中間報告」を発表 川辺川ダム反対住民と連帯誓う、ほか 【ご意見求む】「農林漁業再生策」パブリックコメント募集 【ご協力を!】銀行・金融問題ホットライン アフガン難民等支援募金 ■友愛こらむ <妥協し後退する「小泉改革」では日本は救えない> 読者のみなさん、こんにちは。 「小泉改革」の行き詰まりが、いよいよ明白になってきました。改革の突破口 と位置付けられていた特殊法人改革。政府が決めた整理合理化計画をご覧にな ったでしょうか。廃止17法人・民営化等45法人…などと成果をPRしてい ますが、これはまったくの“水増し”。「廃止」といっても、一部の事業をなく した上で独立行政法人に衣替えさせるさせるだけで、解散して消滅するケース など1つもありません。利権の核心部分はすべて温存されるわけです。 首相が鳴り物入りで打ち出していた道路特定財源の一般財源化もしかり。来年 度予算では、わずかに自動車重量税のうちの3000億円弱程度が一般財源に 組み込まれるに過ぎません。これは、道路関係予算全体の1割程度。参議院選 挙の時には「道路だけに使っていたものを、教育や福祉にも使えるようにする」 と言っていたことからすれば、これを成果として押し出すのはまやかしだと言 わざるをえません。 医療制度改革はどうでしょう。首相は「三方一両損」などと言っていますが、 サラリーマンが2割から3割へ、年収630万円以上の高齢者も1割から2割 へと自己負担が増大するなど、患者側ばかりに「痛み」を押しつけた内容にな っています。医療機関の診療報酬も2.7%引き下げようとしていますが、こ れは開業医の平均収入の伸び率を下回るわずかなものです。 さらに、熊本県の川辺川ダム建設を35年前の計画に基づいて強行するために、 地元漁民の漁業権などを強制収用しようとしていることも見逃せません。川辺 川は日本一きれいな水が流れる川です。そうした自然環境を破壊し、地域の生 活をも破壊するこのダム計画に対して、農業や漁業に従事する皆さんばかりか、 なんと過去に流域で洪水の被害に遭われた方々までもが、治水の効果に疑問が あるとして反対しているのです。無駄な公共事業を削減すると言うのなら、ま ずこういう計画をまっさきに中止すべきです。そして、コンクリートのダムか ら緑のダムへ発想を転換すべきだと、私たちは考えています。 こうした形だけの「改革」は、ただでさえ厳しい経済状況の下で苦労している 国民に一層の犠牲を強いるだけのものになりかねません。不良債権処理を遅ら せ、経済対策も打ち出せないばかりか、構造改革についても抵抗勢力と妥協し てズルズルと後退している小泉内閣に対して、民主党は厳しく追及していきま す。そして、選挙を通じて政権交代を実現し、真の政治の転換を成し遂げるこ と──それが私たちの2002年に向けた決意です。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより <私の値段は25万円(安住淳衆議院議員)> 「安住淳39才。家族4人。大卒、特に資格なし。事務系の仕事を希望。」 このようにハローワークの端末に入力すると、該当する求人の情報を見ること が出来る。しかし、私の場合年齢制限と給与の希望とが折り合わず、なかなか いい仕事が見つからない。 そのうち給与のところを40才平均で見ていると、基本給はだいたい25万円 だとわかってきた。これ以上要求すると急に仕事がなくなり、これ以下でも満 足すれば仕事はある。つまり、私の値段は25万円なのだ。これ以上欲しけれ ば、自分なりのインセンティブが必要だ。25万円で家族4人で暮らすのは厳 しいと思った。 端末に座ってかれこれ考えている内に、5、6分が過ぎた。すると、突然会場 にアナウンス。「56番の番号の方、時間です」これは私の番号。つまり混雑 しているので、1人5分間の端末の検索しか認めてもらえない。さらに情報が 必要な時は、また最後から並ぶ。実はハローワークを何箇所か見てきた報告で ある。 今年は私と同じように、家で待っている家族の顔を思い出しながら、必死に職 探しを続けた人々が多かったのではなかろうか。失業率5.4パーセント、戦 後最悪。いろいろなことがあったが、失業とデフレこそが、今年最大のニュー スだと私は思う。 さっきのハローワークの話の続きを少ししよう。私の地元の宮城県・石巻地方 にもハローワークがある。ここへも私は足を運んだ。知っている人々の顔もあ った。「先月でリストラになりました」「失業しちゃったよ」「給付金をもらい に来た」…。その深刻さは1人1人の顔から伝わってくる。それにしても、石 巻市のような人口10万人前後のハローワークにはいまだに端末機がない。全 て昔ながらのコピー用紙の求職情報を、1人1人が手にして見ている。 後日、厚生労働省の担当課長が、「予算がなくて申し訳ありません」「全体のハ ローワークの半分が端末機が入っていません」と弁明に来た。私は、「職のな い人の必死さがわかるか。お役所仕事だと思って適当にやっていれば、ハロー ワークなどの職業紹介も官ではなく、民間にやってもらった方がいいというこ とになるよ」とおどかしておいた。 安住淳衆議院議員(39歳) 「安住淳国会通信 27号」より ・安住淳ホームページはこちら http://www.miyaginet.com/jun-azumi/ ■トピックス 民主党は、26日にパキスタンのペシャワールでアフガニスタン復興支援NG O会議を開催します。鳩山代表も現地入りして参加の予定。また、国内でのア フガン難民支援募金でも、多彩な活動を展開しています。16日には、若手国 会議員が吉本新喜劇でチャリティ公演。国会議員初の快挙(?)との声も。 アフガン復興支援NGO会議をペシャワールで開催(12/20) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011220_ngokaigi.html 「パチパチパンチ!」〜若手議員が吉本新喜劇でチャリティ公演(12/16) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011216_yosimoto.html 鳩山代表が福岡でアフガン募金活動〜ペシャワール会に募金手渡す(12/15) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011215_bokin.html 19日、衆議院議員選挙区画定審議会が小選挙区の新たな区割り案を小泉総理 に勧告。一票の最大格差は現行の2.57倍から2.06倍へ改善されていま す。ところが、中選挙区復活もにらんでいる連立与党は、この勧告の1年間凍 結を目論んでいます。民主党はそうした動きを批判し、勧告に沿った区割り法 案を1月の通常国会冒頭に提出するように政府に求めています。 「半歩前進」〜鹿野政治改革推進本部長が選挙区画定審勧告で談話(12/19) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011219_kukaku.html 民主党憲法調査会が「中間報告」を発表しました。総論、統治、人権、分権、 国際・安保の5つの作業部会が、それぞれの観点から憲法の再検討における課 題を提起しています。 党憲法調査会が「中間報告」を発表(12/18) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011218_kenpou.html 民主党憲法調査会「中間報告」全文(12/18) http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/BOX_SG0046.html 川辺川ダム問題は、国土交通省が漁業権等の強制収用の申請を決めたことから、 重大な局面を迎えています。民主党は地元の反対住民の皆さんと連帯しながら、 申請撤回・計画中止を求めてたたかっています。 川辺川ダム反対運動の代表団が民主党に申し入れ(12/17) http://www.dpj.or.jp/news/200112/20011217_kawabegawa.html ■ご意見求む <「農林漁業再生策」パブリックコメント募集> 私たち民主党には、日ごろ皆様から「民主党の農林水産政策がわかりにくい」 「そもそも民主党に農林水産政策があるのか」という声が多く寄せられていま すが、それにお応えするために、農林水産部門会議では精力的に政策を取りま とめております。従来の政策やネクストキャビネットでの議論もご覧いただき、 ご意見・ご提案をいただきたいと考えております。(NC農林水産大臣 筒井 信隆) □募集期間 2001年12月19日〜2002年1月20日 □送り先 電子メール nousui@dpj.or.jp 郵便 〒100-8981 東京都千代田区永田町2−2−1 衆議院第一議員会館内 民主党政策調査会 「民主党・農林漁業再生策」パブリックコメント係 □参考資料 ・農林漁業再生策のポイント 1 産業としての自立 (1)産業措置―所得補償と国境措置 (2)市場競争―生産・参入・流通規制の撤廃、農地転用規制は強化 (3)循環・協業経営の確立 2 多面的機能の発揮 (1)食料―木材―繊維の供給(農業の農業化) (2)エネルギー―工業原材料の供給(工業の農業化) (3)地球温暖化ガス吸収削減(公共事業の農業化) (4)水資源涵養(同上) 3 農山漁村の振興 (1)農山漁村と都市の共生・交流 景観・保健・休養―生物多様性―教育の機能発揮 (2)田園都市の形成 地産地消の実現 (3)分権型地域農政へ転換 ・農林漁業の再生こそ日本と地球を救う〜民主党の農林漁業再生策(案) (全文) http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0041.html (要旨) http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0040.html ・ネクストキャビネットでの議論 http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0039.html ■ご協力を! <銀行・金融問題ホットライン> 今、あなたに起こっているお金の問題を聞かせてください。 ●経営を圧迫する銀行の貸し渋り・貸し剥がし! ●家計に襲いかかる住宅ローン返済問題! ●超低金利で減る一方の老後の蓄え! 小泉政権の無為無策によって、未曾有の危機に直面している中小企業経営者や サラリーマン、高齢者の皆さん。皆さんの「生の声・怒りの声」を専用Eメー ルまたは専用FAXでお聞かせ下さい。民主党の経済・金融政策や国会質疑に 反映させます。 □専用Eメールアドレス kin-you@dpj.or.jp □専用FAX 03-3595-9961 ※銀行・金融機関の実情や改善に向けての要求をお聞かせいただくホットライ ンです。個別問題についての相談や、融資先の紹介などはいたしません。 <アフガン難民等支援募金> [ネット募金受付サイト] http://www.dpj.or.jp/ (民主党Webサイト) *トップページの募金コーナーをご覧下さい。 http://minshu.e-bokin.org/(募金サイト) http://minshu.e-bokin.org/i/(iモード) [募金受付口座] 大和銀行衆議院支店 普通 7815354 郵便振替 00110-6-65328 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ) ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。