民主党メールマガジン DP-MAIL 第37号 2002年1月17日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 ■目次 【友愛こらむ】外交で内政で、パワフルに挑戦します(鳩山由紀夫代表) 【国会だより】責任ある年金改革を(山本孝史参議院議員) 【トピックス】インド、パキスタン訪問団が緊張緩和へ働きかけ 通常国会では「小泉政権とストレートに対決」 アフガン難民等支援募金を内外の13団体へ寄付 【ご意見求む】=パブリックコメント募集特集 「医療制度および医療保険制度改革案」 「農林漁業再生策」 「交通基本法案骨子」 「国内人権救済機関設置についての中間報告」 【ご協力を!】銀行・金融問題ホットライン アフガン難民等支援募金 ■友愛こらむ <外交で内政で、パワフルに挑戦します> 読者のみなさん、こんにちは。 年明け早々、パキスタンとの関係で緊張が高まるインドを訪問しました。 印パ関係には、難しいカシミール紛争も絡むだけに、日本政府は関わろうとし ません。しかし、核兵器を保有する両国が武力衝突するという最悪の事態を回 避し、緊張緩和へ向かうよう働きかける国際的な取り組みが、今ほど求められ ている時はありません。ここは民主党外交の出番と考え、私がインドへ参り、 羽田孜特別代表をパキスタンに派遣することにしたのです。 私たちインド訪問団は、まず、危険が伴うため外国の政治家が訪れることはな かったというカシミール州に入り、昨年10月に自爆テロを受け40名が犠牲 になった州議事堂に献花するとともに、州の首相や知事と会談しました。 その後デリーでお会いしたヴァジパイ首相からも、カシミール訪問への感謝の 言葉をいただきました。私は首相に「歴史的にも精神的に偉大な貴国が、精神 的に大きな心で平和的に解決されることを期待します。核をもたないわが国と して、核保有国同士が戦うことだけは、何としても避けていただきたい」と率 直に申し上げました。 首相は私の考えをよく理解された上で、「鳩山さん、どんな外交努力をしても、 相手がテロ襲撃を止めなかったら、どうしたら良いのでしょう?」と質問され ました。私は、「2国間でうまく行かないときには、日本も含めて世界の国々 が協力してテロに対して圧力をかけますから、粘り強く頑張って下さい」など と答えました。首相も頷いてくれました。 非常にうち解けた、しかし真剣な話し合いができました。自らインドを訪ねて 本当に良かったと思いました。今回のインド訪問で、自民党の“御用聞き外交” とは違う創造的な野党外交のあり方を示すことができたのではないか、と自負 しています。 さて、いよいよ21日から、第154回通常国会が始まります。今国会は、2 1世紀初頭の日本の浮沈を決する正念場になると思っています。 ご承知のとおり、不良債権の処理が遅々として進まないまま経済・金融はます ます地盤沈下し、失業率も最悪を記録しています。にもかかわらず、政府は明 確な経済政策を示せず、出口の見えない閉塞状況の中で、今や国民生活全体を 暗雲が覆ってしまっています。 そもそも小泉首相は、この8カ月間、構造改革のキャッチフレーズを威勢良く 叫び続けてきましたが、実際にはほとんど何も実現していないばかりか、今日 では、自民党内の抵抗勢力からの圧力に屈して改革路線そのものを事実上後退 させています。今や首相の言う「改革」は、ただでさえ困難な暮らしを強いら れている国民に、さらなる「痛み」を負担させるためのレトリックになってし まっています。 “景気”も“改革”も打つ手なしの小泉政権に対して、私たちは、野党第一党 としての考えをストレートにぶつけていこうと考えています。とくに、国民に 納得できる目標も与えずにただ「痛み」を押しつけるばかりの政府に対して、 構造改革を通じて実現すべき社会像、この国の未来の姿についての責任あるビ ジョンを提示し、真っ向から議論を挑みます。 パワーあふれる2002年の民主党に、どうぞご期待ください。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより <責任ある年金改革を>(山本孝史参議院議員) 1月10日、超党派の国会議員24名が集まり、年金改革について意見を交換 しました。高山憲之・一橋大教授の呼びかけで実現したもので、ゲストとして、 超党派で(政権交代をはさんで)年金の抜本的改革を成し遂げた、スウェーデ ンのショーンベリ議員(自由党党首、元社会大臣)が参加。事務局として準備 にあたった山本が、総合司会を務めました。 30年加入で満額年金、最高額を得た15年間の賃金平均額を算定基礎に使う など、スウェーデンの年金制度は、財政破綻を招いていました。そこで、生涯 賃金を算定基礎にすること(日本と同じ)、所得比例の年金に一本化し、拠出 額に応じた年金額とすること(所得移転と保険の機能を完全に分離すること) などを柱とする改革を行いました。 各党の出席者からは、「日本では官僚が決めている。政治のリーダーシップは なしうるのか」「高齢者医療無料化は、財政が豊かなときに政治が間違ったリ ーダーシップを発揮した悪例だ」との意見が交わされ、現在議論を呼んでいる 女性と年金問題には、女性議員からの発言が目立ちました(スウェーデンでは、 育児や兵役の期間は保険料を納付したとみなす)。 小さな火花が散ったのは、基礎年金の「税方式」です。自由党の出席者は実現 を求め、自民党は慎重な発言。スウェーデンでは、所得に比例しての年金額が 少ないときは、最低保障年金の水準まで加算して支給されます。その財源は税 です。もっとも、スウェーデンの消費税は25%です。 消費税は上げない、年金額は下げない、保険料は上げない。そんな手品はあり ません。行き詰ったときは原理原則に戻ること、すなわち、負担と給付の関係 を明確にして保険の機能を強め、所得移転は税財源で行うことだと思います。 山本孝史参議院議員(52歳) 国会活動日誌「蝸牛のつぶやき」2002年1月15日(火)号より ・山本たかしホームページはこちら http://www.ytakashi.net/ ■トピックス 今年に入って、鳩山代表率いるインド訪問団、羽田特別代表率いるパキスタン 訪問団が相次いで現地入りし、緊張高まる印パ両国に対話による沈静化を働き かけました。自民党式の“御用聞き外交”とは一線を画した民主党式の“提案 型外交”が成果を挙げています。 印パ緊張緩和を強く働きかけ〜党パキスタン訪問団が帰国(1/16) http://www.dpj.or.jp/news/200201/20020116_hatahoupa.html 辛抱強い対話呼びかける〜党インド訪問団、野党外交を展開(1/12) http://www.dpj.or.jp/news/200201/20020112_indohoumon.html 21日からいよいよ第154回通常国会がスタート。景気も改革も打つ手なし の小泉政権と真っ向から対決するために、19日の党大会に向け盤石の体制づ くりを進めています。 4党協力に向けて土壌整備〜菅幹事長が今年初の定例会見(1/11) http://www.dpj.or.jp/news/200201/20020111_kankaiken.html 民主党がこれまで街頭募金や寄付などで集めたアフガニスタン難民・避難民支 援のための募金総額は25,208,793円(今年1月7日現在)となりま した。この中から1月16日までに、内外のNGO13団体に約1800万円 を手渡し、アフガニスタン国内や周辺国での活動に役立てていただいています。 アフガン難民等支援募金を内外の13団体へ寄付(1/17) http://www.dpj.or.jp/news/200201/20020116_bokin.html ■ご意見求む <「医療制度および医療保険制度改革案」パブリックコメント募集> 民主党では、このたび「医療制度および医療保険制度改革案」(中間報告)を まとめました。国民にとってより良い医療制度改革案とするため、今回この案 の内容に関するご意見やご提言をいただく「パブリックコメント手続き」を実 施することにしました。 医療制度改革の必要性がさけばれながら、政府・与党はこれを先送りし続けて おり、結局、患者・国民負担増だけが押しつけられるという状況です。私たち は、医療にかかる情報開示や医療提供体制の抜本見直し、診療報酬・薬価など 支払い制度の改革、高齢者医療をはじめ医療保険制度の抜本改革を提案してい ます。 多くの皆様からの積極的なご提言を心よりお待ちしております。(締切=2月 16日) ・募集要項 http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO00383.html ・医療制度および医療保険制度改革案 http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO00382.html ・医療効率化プログラムの例示と抑制効果試算 http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO00381.html <「農林漁業再生策」パブリックコメント募集> 私たち民主党には、日ごろ皆様から「民主党の農林水産政策がわかりにくい」 「そもそも民主党に農林水産政策があるのか」という声が多く寄せられていま すが、それにお応えするために、農林水産部門会議では精力的に政策を取りま とめております。従来の政策やネクストキャビネットでの議論もご覧いただき、 ご意見・ご提案をいただきたいと考えております。(締切=1月20日) ・募集要項 http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0042.html ・農林漁業の再生こそ日本と地球を救う〜民主党の農林漁業再生策(案) 【全文】 http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0041.html 【要旨】 http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0040.html ・ネクストキャビネットでの議論 http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0039.html <「交通基本法案骨子」パブリックコメント募集> このたび、民主党ネクスト・キャビネット国土交通部門では、国民の移動の権 利を保障し、陸・海・空の総合的な交通体系を確立するための「交通基本法案 骨子」をとりまとめました。 現在の非効率な社会資本整備を改め、総合的な交通整備のあり方を検討した上 で、長期的な視点に立った交通体系の整備を行うことが必要になっています。 特に、交通のバリアフリー化、高齢者や障害者などの交通弱者の方々の日々の 交通手段の確保は、今後の社会資本整備にあって、極めて重要な位置を占める ものと考えております。皆様の積極的な御提言を心よりお待ち申し上げます。 (締切=2月4日) ・募集要項 http://www.dpj.or.jp/seisaku/syakai/BOX_SY0037.html ・交通基本法案骨子 http://www.dpj.or.jp/seisaku/syakai/BOX_SY0036.html <国内人権救済機関設置についてのパブリックコメント募集> 民主党では、このたび「国内人権救済機関設置についての中間報告」をまとめ ました。党内で様々な議論を重ねていますが、皆さんのご意見をいただくこと で、より建設的な法案づくりに取り組みたく思っています。ぜひご意見をお寄 せください。(締切=1月31日) ・募集要項 http://www.dpj.or.jp/seisaku/jinken/BOX_JK0031.html ・国内人権救済機関設置についての中間報告 http://www.dpj.or.jp/seisaku/jinken/BOX_JK0030.html ■ご協力を! <銀行・金融問題ホットライン> 今、あなたに起こっているお金の問題を聞かせてください。 ●経営を圧迫する銀行の貸し渋り・貸し剥がし! ●家計に襲いかかる住宅ローン返済問題! ●超低金利で減る一方の老後の蓄え! 小泉政権の無為無策によって、未曾有の危機に直面している中小企業経営者や サラリーマン、高齢者の皆さん。皆さんの「生の声・怒りの声」を専用Eメー ルまたは専用FAXでお聞かせ下さい。民主党の経済・金融政策や国会質疑に 反映させます。 □専用Eメールアドレス kin-you@dpj.or.jp □専用FAX 03-3595-9961 ※銀行・金融機関の実情や改善に向けての要求をお聞かせいただくホットライ ンです。個別問題についての相談や、融資先の紹介などはいたしません。 <アフガン難民等支援募金> [ネット募金受付サイト] http://www.dpj.or.jp/ (民主党Webサイト) *トップページの募金コーナーをご覧下さい。 http://minshu.e-bokin.org(募金サイト) http://minshu.e-bokin.org/i(iモード) [募金受付口座] 大和銀行衆議院支店 普通 7815354 郵便振替 00110-6-65328 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ) ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2001 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。