コンテンツを再生/利用するにはプラグインが必要です。

民主党サイトアーカイブ

現在のウェブサイトはこちら
2011年6月22日以前の情報その他で、新サイトに盛り込んでいないデータを掲載しております。
アーカイブTOP > メールマガジン
1月9日から4日間、民主党訪問団の団長としてインドを訪れた鳩山由紀夫代
表のインド訪問記をお送りします。


■手を携えて平和の実現へ〜インド訪問記

 民主党代表 鳩山由紀夫

----------------------------------------------------------------------

読者のみなさん、こんにちは。

年明け早々、パキスタンとの関係で緊張が高まるインドを訪問しました。

印パ関係が悪化したきっかけは、昨年の12月13日に起こったインドの国会
襲撃事件です。これは、国家の中枢を狙ったテロであり、その意味では米国の
テロ事件にも匹敵する重いものでした。ところが、この事件はインドとパキス
タンの間のカシミール紛争が絡むだけに、日本政府は関りたくないという気持
ちがありありでした。ここは核保有の両国に慎重な行動を求めるためにも、民
主党外交の出番と考え、私がインドへ参り、羽田特別代表をパキスタンに派遣
することにしたのです。

●外国の政治家として初めてカシミールを訪問

ヴァジパイ首相の所属する人民党の招聘を受け、2名の議員と共に1月9日に
成田を立ち、バンコク経由で夜中にデリーに着きました。翌朝は霧で出発が2
時間遅れましたが、フェルナンデス国防大臣の同行をいただいて、政府専用機
でヒマラヤ山脈を超えてカシミール(インド側)の州都スリナガルを訪れまし
た。

驚いたことに、日本よりはるかに素敵な民家が立ち並んでおり、かつて「天国
に最も近い町」と呼ばれていたと知りました。その町が今では連日イスラム過
激派によるテロの襲撃に遭っているのです。昨年の10月には州議会が自爆テ
ロを受け、40名の犠牲者が出ました。その焼けただれた議事堂前で、平和を
祈り水仙の花でささやかに献花をしました。その後の昼食会には、州の首相や
知事などが来てくださり、危険なので政治家が誰も訪れないらしく、大変に感
謝されました。日本の外務省は私のカシミール訪問を取りやめさせたいようで
したが、現場を知ることが出来たことは、何よりでした。

夜は一転して南のムンバイ(ボンベイ)まで飛び、前インド工業連盟(日本の
経団連に当たります)会長のシャーさん宅で、著名な文化人、経済人、政治家
など60名ほどと歓談しました。家の中庭が野外劇場になっていて、そこで夜
が更けるまで民族舞踊を見ながら、ご馳走になりました。

●大統領、首相に平和的解決への期待を伝える

11日は朝7時の便でデリーに戻り、5年振りに訪れた大統領府で、ナラヤナ
ン大統領夫妻と再会出来ました。ナラヤナンさんは、カースト制度の最下層か
ら大統領になった方で、「良くいらっしゃいました」と、日本語で迎えてくだ
さいました。そのくらい親日家の方なのですが、ある出来事以来、日本政府に
対して快く思っておられないと伺っていました。今回、大統領と旧交を温める
ことができて、その気持ちも解けたようで安心しました。

続いて首相府に移動して、ヴァジパイ首相と1時間余り会談しました。先方の
希望で最初の半分以上を二人だけで行ないました。私からは、一連のテロによ
る多くの犠牲者にお悔やみを申し上げ、さまざまな外交努力に敬意を表したあ
と、「パキスタンのムシャラフ大統領がテロリストたちに対してもっと厳しい
措置をとることを求めます。歴史的にも精神的に偉大な貴国が、精神的に大き
な心で平和的に解決されることを期待します。核をもたないわが国として、核
保有国同士が戦うことだけは、何としても避けていただきたい。」と申し上げ
ました。

ヴァジパイ首相は、カシミール訪問に対する感謝の言葉のあと、「カシミール
にはイスラム教徒が多いので、汎イスラム国家を望むパキスタンは自分の土地
にしたいようだ。インドは全ての宗教を受け入れる多文化民主主義の国である。
カシミールでも選挙を今年行なうが、パキスタンは軍事政権なので選挙を好ま
ないようである。我々としても、話し合いを拒むものではないのだが、一方で
テロを行ないながら、話し合いをと言われても、応じるわけにはいかないので
す。」などと述べられ、「テロを行なわない保証が話し合いの前提です」と話さ
れた。

●ヴァジパイ首相も感動──民主党外交の成果を確信

大変に率直な意見交換をしたのち、最後に首相の方から「鳩山さん、どんな外
交努力をしても、相手がテロ襲撃を止めなかったら、どうしたら良いのでしょ
う?」と質問を受けました。首相の一番の悩みが聞こえたようでした。私は、
「2国間でうまく行かないときには、日本も含めて世界の国々が協力してテロ
に対して圧力をかけますから、粘り強く頑張って下さい。」などと答えました。
「首相が君に感動したようだったよ」と、首相との会談をアレンジして下さっ
たパンディット氏から伺い、世界平和にちょっぴりでもお役に立てたかなと非
常に嬉しく感じました。

今回の成功は、外務省に一切頼まずに、インドセンターのヴィパウ氏が計画か
ら随行まですべて私どもの面倒を見て下さったことによります。さらに彼から
は正式なインドのスーツを白と黒の2着頂きました。そのスーツを着て歩き回
ったのが良い結果をもたらしたのかも知れません。機中でシャンペンの乾杯を
して、12日の朝無事に成田に戻りました。

21日からは、いよいよ第154回通常国会が始まりますが、外交でも内政で
も、野党第一党としてパワフルに挑戦していきます。ご期待ください。