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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第40号 2002年2月7日
編集・発行/民主党広報・宣伝委員会

■目次
【友愛こらむ】志なき宰相は去るべし(鳩山由紀夫代表)
【国会だより】「小泉スパイラル」を阻むものとは(大塚耕平参議院議員)
【トピックス】小泉内閣の施政方針を厳しく批判
【ご意見求む】=パブリックコメント募集
       「医療制度および医療保険制度改革案」
【ご協力を!】銀行・金融問題ホットライン
       アフガン難民等支援募金
【鹿野道彦議員の離党について】
【大橋巨泉議員の辞職について】

■友愛こらむ

<志なき宰相は去るべし>

読者の皆さん、こんにちは。

いよいよ2002年度予算の審議が始まりました。私は昨日、衆議院本会議で
代表質問をしました。最初に小泉首相に向かって、「あなたはいつから自分の
言葉を失ったのですか。自民党をつぶす、日本を変える、という志をいつ捨て
たのですか」と尋ねました。それに対して総理は「お互いに高い志を持って改
革に邁進したいと思います」とだけ答えました。

ところが総理は、その後の私の全ての質問について、ただ下を向いて官僚の答
弁原稿を棒読みするのみでした。少なくとも私には、総理に「高い志」も「改
革に邁進」する姿も見出すことができませんでした。代表質問でも申し上げま
したが、「一国の宰相としての自覚」がどこかへ消えてしまったのです。
 
国民の皆さんが最も関心を抱いている「なぜ田中真紀子外相を更迭したのか」
については、「国会を混乱させたから」という答弁でした。NGO排除事件へ
の鈴木宗男議員の関与については返事はありませでした。

真相をうやむやにしたまま闇に葬ろうとする態度は、決して許されるものでは
ありません。族議員や官僚の意向でNGOが排除されるという間違った状況を
正そうとした大臣が、「国会が混乱したから」という理由で首を切られたので
は、大臣は官僚や族議員に抵抗できなくなるではありませんか。小泉首相自身
が族議員の軍門に下ったのでは本物の改革など実現不可能です。

最も深刻な経済・金融危機について、私は現在の状態を「小泉スパイラル」と
論じました。その意味するところは、株安、円安、債券安のトリプル安が金融
不安を増幅し、それが更なるトリプル安を加速させるという「日本売り」が進
んでいるということです。まさに日本は危機的状況なのです。

こう指摘して、民主党としての処方箋を示したのですが、小泉首相は「銀行の
健全性には問題がない」と述べ、相変わらず危機意識は極めて乏しいものでし
た。と言うより、経済・金融問題に関しては小泉首相自らが「大蔵族」という
抵抗勢力であることが一層明らかになりました。危機意識の浅さが近いうちに
大きな危機を招くことになるでしょう。

ただ残念なことを一つ申し上げねばなりません。本日、鹿野道彦副代表が離党
されました。口利き斡旋利得を得たとして逮捕された尾崎容疑者の「業際都市
開発研究所」から、一時秘書の給与が払われていたことが判明したため、これ
以上党に迷惑をかけたくないという理由でした。

党の立ち上げから一緒に活動して参りました同志だっただけに、誠に残念なこ
とです。しかし、このことで政治改革の中心的課題である政治と金の問題の追
及に民主党がいささかなりとも後ろ向きだと批判されるようなことがあっては
なりません。国民の信頼を失わぬよう全党的な努力を行なうことをここに誓い
ます。

民主党代表 鳩山由紀夫

■国会だより

<「小泉スパイラル」を阻むものとは> (大塚耕平参議院議員)

今週に入って株価の下落が続いています。日経平均は昨日(4日)は159円
安、今日(5日)は156円安で9475円、また1万円割れが定着してしま
いました。景気の低迷が一段と深刻になる中、12月の失業率は5.6%まで
上昇し、6%台が視野に入ってきました。デフレ傾向も顕著になっています。

○「情報」格差が「期待」を生んだ

バブル経済の時期(1990年代初め)ぐらいまでは、政府や政策当局が持っ
ている「情報」と国民(企業、消費者)が持っている「情報」には格差があり、
「きっと政府はいろいろな情報を有しているので、財源を適切に使って有効な
景気対策を行ってくれるだろう」という「期待」が、景気のアクセル効果をも
たらしました。言わば、「情報」格差が景気対策に対する信頼を生み、先行き
に対する「期待」を生み出したのです。

しかし、バブル経済の頃を境に、企業や消費者が接する経済に関する「情報」
量は格段に豊富になり、官民の「情報」格差は縮小しました。企業も消費者も、
根拠や裏付けのない楽観的な政府の見通しを信用しなくなりました。これが、
90年代以降、130兆円以上に及ぶ景気対策を行ったにもかかわらず、一向
に景気が回復しない要因のひとつです。

○施政方針演説で「期待」が「幻想」に

そんな中で登場したのが小泉さんでした。「無意味な公共事業を止め、皆さん
の税金を無駄遣いしません。改革します」と絶唱して登場した小泉さん、「情
報」格差がなくなって萎んでしまった国民の「期待」を、「言葉」で蘇らせて
くれました。

しかし、よく考えてみれば、「言葉」によって生み出された「期待」も、結局
は「情報」格差の問題と言えます。「小泉はやります」という本人が発した「言
葉」による「情報」と、「実際はどのぐらいの実行力があるのか」という「情
報」の間に格差があり、この「情報」格差が「期待」を生み出したのです。

ですから、「言葉」によって創造された「期待」が「幻想」だったと分かって
しまうと、「マイナスの期待」を生みだし、景気のブレーキ効果が働きます。「デ
フレスパイラルを止める、信用不安は断固として阻止する」と、施政方針演説
でいくら「言葉」を発してみても、「じゃあ、どうやって止めるの」という具
体的な内容が何もなかったので、「期待」は「幻想」に変わりかけています。

○「責任」ある態度が、新たな「期待」を生む

株価のスパイラル的下落、デフレスパイラル、景気のスパイラル的悪化、不良
債権のスパイラル的増加、政治不信のスパイラル的高まり・・・、日本経済は
スパイラル的に悪化しています。小泉さんが、自身の「言葉」が生みだした「期
待」を裏切れば、後世の歴史家は、21世紀初頭の日本の政治経済の混乱と低
迷を、きっと「小泉スパイラル」と命名することでしょう。

読者の皆さん、「小泉スパイラル」の話は、けっして小泉さんに愚痴を言うた
めの話題ではありません。「経済」が経済主体(企業や消費者)の抱く「期待」
によって動いているというのは、経済理論の本質なのです。日本国民の「期待」
を萎ませないためには、「言葉」ではなく、自らの「責任」を示す必要があり
ます。「責任」ある態度が、新たな「期待」を生み出すのです。

  大塚耕平参議院議員(42歳)「OKマガジン Vol.18」より

 ・大塚耕平ホームページはこちら
      http://www.oh-kouhei.org/

■トピックス

国会では、今週から内閣の施政方針をめぐる審議が始まりました。民主党は、
他の野党と協力しながら、小泉政権の「改革」路線の破綻を徹底的に追及して
います。

 <国会論戦>

  【参院本会議】江田議員、空疎なデフレ対策を批判(2/7)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020207_eda.html

  【衆院本会議】鳩山代表、「いま必要なのは、新しい政府」(2/6)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020206_hato.html

  【衆院本会議】川端議員、景気回復の放棄を追及(2/6)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020206_kawabata.html

  【衆院本会議】4野党の農水相不信任決議案を否決(2/5)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020205_fushinnin.html

  【衆院予算委】野田議員、農水相に辞職迫る(2/4)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020204_noda.html

  【衆院予算委】原口議員、外務省の無反省を追及(2/4)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020204_haraguchi.html

  【参院本会議】第2次補正予算が参院で可決・成立(2/1)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020201_saninkaketsu.html

  【参院予算委】第2次補正予算が可決(2/1)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020201_hoseisaitaku.html

  【参院予算委】浅尾議員、外務省と鈴木議員の関係に切り込む(2/1)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020201_asao.html

 <幹部会見>

  「もはや首相自身が抵抗勢力」鳩山代表会見(2/6)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020206_kishakaiken.html

  言葉だけが踊り具体性なし〜羽田特別代表が施政方針演説批判(2/4)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020204_hata.html

  岡田政調会長、第2次補正予算成立で談話(2/1)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020201_xhoseidanwa.html

 <野党共闘>

  4野党、党首懇談会で政権打倒に向けた協力を確認(2/6)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020206_toushukon.html

  4野党、農水相の不信任決議案を共同で提出(2/4)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020204_fushinnin.html

  4野党、本予算組み替えの共同案策定に着手(2/1)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020201_kumikae.html

  4野党、外務省疑惑解明で共同PT設置(2/1)
      http://www.dpj.or.jp/news/200202/20020201_gaimushopt.html

■ご意見求む

<「医療制度および医療保険制度改革案」パブリックコメント募集>

民主党では、このたび「医療制度および医療保険制度改革案」(中間報告)を
まとめました。国民にとってより良い医療制度改革案とするため、今回この案
の内容に関するご意見やご提言をいただく「パブリックコメント手続き」を実
施することにしました。

医療制度改革の必要性がさけばれながら、政府・与党はこれを先送りし続けて
おり、結局、患者・国民負担増だけが押しつけられるという状況です。私たち
は、医療にかかる情報開示や医療提供体制の抜本見直し、診療報酬・薬価など
支払い制度の改革、高齢者医療をはじめ医療保険制度の抜本改革を提案してい
ます。

多くの皆様からの積極的なご提言を心よりお待ちしております。(締切=2月
16日)

  ・募集要項
         http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO00383.html
  ・医療制度および医療保険制度改革案
         http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO00382.html
  ・医療効率化プログラムの例示と抑制効果試算
         http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO00381.html

■ご協力を!

<銀行・金融問題ホットライン>

今、あなたに起こっているお金の問題を聞かせてください。

 ●経営を圧迫する銀行の貸し渋り・貸し剥がし!
 ●家計に襲いかかる住宅ローン返済問題!
 ●超低金利で減る一方の老後の蓄え!

小泉政権の無為無策によって、未曾有の危機に直面している中小企業経営者や
サラリーマン、高齢者の皆さん。皆さんの「生の声・怒りの声」を専用Eメー
ルまたは専用FAXでお聞かせ下さい。民主党の経済・金融政策や国会質疑に
反映させます。

 □専用Eメールアドレス kin-you@dpj.or.jp
 □専用FAX      03-3595-9961

※銀行・金融機関の実情や改善に向けての要求をお聞かせいただくホットライ
ンです。個別問題についての相談や、融資先の紹介などはいたしません。

<アフガン難民等支援募金>

[ネット募金受付サイト]
   http://www.dpj.or.jp/ (民主党Webサイト)
 *トップページの募金コーナーをご覧下さい。
   http://minshu.e-bokin.org(募金サイト)
   http://minshu.e-bokin.org/i(iモード)

[募金受付口座]
 大和銀行衆議院支店 普通 7815354
 郵便振替 00110-6-65328
 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ)

■鹿野道彦議員の離党について

2月6日、鹿野道彦衆議院議員が民主党を離党しました。これは、鹿野議員の
秘書の給与が過去において業際都市開発研究所(業際研)から支払われていた
問題が明らかになったことを受け、本人からの申し入れを受理したものです。

党所属議員にこうした不祥事が生じたことに関して、国民のみなさまにお詫び
申し上げます。

  鹿野道彦議員の離党について(菅直人幹事長談話、2/6)
      http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0064.html

■大橋巨泉議員の辞職について

1月31日、民主党に所属していた大橋巨泉参議院議員が辞職しました。先の
参議院選挙においてご支援いただいた多くの有権者のみなさまに対して、党と
してお詫び申し上げます。

  大橋巨泉参議院議員の辞職願提出について(菅直人幹事長談話、1/29)
      http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0062.html

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