コンテンツを再生/利用するにはプラグインが必要です。

民主党サイトアーカイブ

現在のウェブサイトはこちら
2011年6月22日以前の情報その他で、新サイトに盛り込んでいないデータを掲載しております。
アーカイブTOP > メールマガジン
民主党メールマガジン
DP-MAIL 第47号 2002年3月28日
編集・発行/民主党広報・宣伝委員会

 DP-MAILのバックナンバーはこちらから
   http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/

■目次
【友愛こらむ】政治の質を転換するために(鳩山由紀夫代表)
【国会だより】辻元問題の背景(細野豪志衆議院議員)
【トピックス】国民無視・経済無策の02年度政府予算成立 国会後半戦へ
       市民の代表を国会へ──民主党衆院議員候補者公募始まる!
【お薦めの本】石井紘基著『日本が自滅する日』
       水島広子著『やりたいことは、やってみよう!』
【情報を求む】政官業の癒着にSTOP!<談合・口利き>告発ホットライン
【ご協力を!】BSE緊急措置法成立に向けた全国署名活動(4野党共同)
       アフガン難民等支援募金
【催し物情報】BSE緊急措置法案の早期成立をめざす国民集会
       がんばれ中小企業大会

■友愛こらむ

<政治の質を転換するために>

みなさん、こんにちは。

昨日、来年度予算が参議院を通過して、成立しました。小泉首相が初めて手掛
けた予算でしたので、どんな構造改革の具体化が盛り込まれるか注目をしてい
ましたが、結局、役所の縦割りの中で、各省庁、各部局の予算の配分比率はほ
とんど変化のないものでした。従来型の公共事業も同じで、川辺川ダムのよう
に、本来ならば中止すべき事業も継続されたままでした。

一方では、厳しい経済状況を打開するには、余りにも魅力の乏しい予算であり、
かつセーフティーネットも極めて不十分なものに止まっていました。これでは
今後の景気が大変に心配です。小泉首相には巷の悲鳴が聞こえないのでしょう
か。

あのムネオハウスで有名になった北方四島支援事業や、一兆円近いODA予算
については、小泉首相でさえ「このままではおかしい」と答弁しながら、予算
は何も変更なく通過するのですから、何のために質疑を行なっているのでしょ
うか。間違っていると分かった部分に付いては、修正すれば良いものを、直す
ことは恥だと一切修正しようとしないのですから。

しかも、予算の審議中から補正予算の話が出るなど、自ら欠陥商品であること
を認めておきながら、原予算には手を加えないというのは、どう考えてもおか
しいのではないでしょうか。こういった、形にこだわる政治が日本全体を形骸
化してきたのだと思います。

国民の皆さんは、どこまで真面目に予算の議論をしたのか、いぶかしく思って
おられることと思います。確かに、田中真紀子外相更迭にまで発展した、NG
O排除問題を始めとする外務省の数々の不祥事、BSE問題における武部大臣
を始めとした農水省の責任問題など、追及すべき事件がヤマのようにありまし
た。さらには、鈴木宗男議員の疑惑事件、加藤紘一議員の秘書の逮捕、そして
つい最近は辻元清美議員の辞職、と立て続けに政治家とカネの事件が起こり、
審議時間がそれらに費やされたのは事実です。

ただ、鈴木、加藤両氏の問題は自民党の政権維持、すなわち集票・集金システ
ムそのものに起因するものです。したがって極めて本質的な、根が深い問題と
して議論されなければなりません。両名の議員辞職は当然のことではあります
が、それで事足りるとしてはならないのです。

辻元さんの事件は、貧しい台所事情から起きたものだけに、同種の扱いはでき
ないでしょう。しかし、罪は罪として判断されるべきですし、その自覚の下に
辞職をされたものと考えます。まだ社民党が必ずしも全て情報を明らかにして
いないことは残念です。将来の為にも、こうした問題がなぜ生み出されてしま
ったのかを全面的に切開すべきです。

政治倫理の確立は、吹き出してきた旧い政治の膿を出しきり、その原因を掘り
下げて除去することなしには実現できません。深刻なデフレの下での経済・金
融政策など、差し迫った政策課題に取り組むとともに、そうした政策が正しく、
責任を持って遂行される仕組みと体制をも、同時に築いていくことが問われて
います。

そうした決意を胸に、通常国会後半戦も全力で頑張ります。

民主党代表 鳩山由紀夫

■国会だより

<辻元問題の背景> (細野豪志衆議院議員)

辻元議員は、鈴木宗男議員の疑惑追及以前から、与党の政治のあり方を相当激
しく攻撃してきました。彼女とは安全保障面などで考え方に違いはありますが、
聞かせる演説、鋭いツッコミ、ワーディングのうまさなど、極めて能力の高い
議員であったことは間違いありません。

目障りな存在である彼女が誰かから狙われたことは間違いありません。もちろ
ん、この手の問題は与党も野党もありませんので、辻元議員は証人喚問に応じ
て、事実関係を明らかにする必要があります。

●政策秘書という制度

今回の疑惑の真偽はさておき、今号では、事件の背景を解説します。

政策秘書という資格は、国会議員の政策立案能力を向上させるために、199
3年に創設されました。ちなみに、私は1995年に試験を受けて、資格を取
得しています。試験以外にも、公設秘書経験10年以上、専門的な著作物など
を条件に資格の取得が可能です。議員に登用されると、約1000万円という
高給が国から支払われることになっています。

高給であること、資格が必要なことから、有資格者から名義を借りて、給与の
大半を事務所に入れていたというのが、山本譲司元議員の事件でした。

●実情

この際、はっきりさせるべきだと考えるため、実情を書きます。実は、公設秘
書(政策秘書、第一秘書、第二秘書)の給与の振込は、秘書個人の口座に入れ
ることもできますが、なんと、議員の事務所に入れることが認められているの
です。

辻元議員が疑惑をかけられている平成9年当時、この制度を悪用して、相当数
の議員が同様のことを行っていました。私が、辻元議員が狙われたと表現した
のはそのためです。証人喚問が実現すれば、何が飛び出すか分かりません。戦々
恐々としているしている議員が与野党を問わずいるはずです。

さすがに、山本譲司元議員が実刑を食らってからは、名義貸しはほとんどなく
なりましたが、全く勤務実態のない親族を公設にしているケース(本当に勤務
している人も大勢います)、若い公設秘書の給与のピンハネなどは、現在でも
横行しています。

事務所に来なくとも働いている、自主的な献金などの言い訳がまかり通ってい
ますが、実際は、給与のネコババに近いケースが数多く存在するのです。私は、
これも同じ穴のムジナだと考えます。なかばこれを容認している公設秘書給与
の事務所への振込という制度そのものを廃止しなければ問題は解決しないので
す。

今回の問題を契機に、議員に公設秘書の給与を一括交付して給与水準を決めら
れる制度への改正が提案されることになるでしょう。しかし、ネコババに手を
染めている議員にはその発言をする権利はありません。

●苦しくとも守らなければならない一線

政策秘書の給与をネコババすれば、二人の私設秘書を雇うことができるのです。
公設秘書の給与ピンハネも同様の発想から出てきています。事務所を運営して
いく立場からすると、若い政策秘書に800万円近い給与を払うと、自ずと私
設秘書の給与も上昇し、財政状況は厳しくなるのです。議員よりも、政策秘書
の方がはるかに生活水準は高くなります。財政的に厳しい状況にある若い議員
ほど、誘惑にかられるのです。

公設と私設の格差解消などの制度上の問題はあるのですが、守らなければなら
ない一線があるはずです。そもそも国政に身をと投じる議員が裕福である必要
はありません。政策秘書は専門職として国が定めた制度であり、給与に見合っ
た能力のある人材を探すべきなのです。

何よりも強調しなければならないのが、公設秘書の給与は税金によってまかな
われているという事実です。こんなレベルの低い話をこれ以上、国会で続ける
わけにはいきませんので、そのモラルを持てない議員は、さっさと国会から退
出していただくしかありません。

  細野豪志衆議院議員(30歳) 細野豪志の「国会へ行こう」#67より

 ・細野豪志ホームページはこちら
      http://goshi.org/

■トピックス

国会では、27日に与党らの賛成多数で2002年度政府予算が成立。民主党
は、デフレ対策、ODA・北方四島支援事業などに関わる疑惑問題、BSE対
策など幅広いテーマで論戦を挑み、政府予算案に反対しました。

また、政策秘書給与問題が明らかになった前社民党政審会長の辻元清美議員は
26日に辞職しましたが、外交利権をほしいままにした鈴木宗男、事務所代表
に不正な政治資金集めをさせていた加藤紘一の両議員はいまだに辞職要求を拒
否したまま。4野党はさらに追及を強める意向です。国会は週明けから後半戦
に入ります。

 <国会論戦>

  【参院本会議】02年度政府予算3案、与党の賛成多数で可決、成立(3/27)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020327_03yosanseiritsu.html

  【参院予算委】内藤議員、薬価制度の抜本改革を要求(3/27)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020327_02naito.html

  【参院予算委】斉藤議員、対テロ支援延長問題、景気対策などを質す(3/27)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020327_01saito.html

  【参院予算委】郡司議員、BSE問題の行政責任などを議論(3/26)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020326_02gunji.html

  【参院予算委】小川議員、調査検討委報告原案踏まえ農水相辞任迫る(3/26)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020326_03ogawa.html

  【参院予算委】江田議員、政府のBSE対策の不徹底を批判(3/26)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020326_03eda.html

  【参院予算委】藤原議員、地球温暖化対策、年金空洞化問題など質す(3/25)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020325_01fujiwara.html

  【参院予算委】桜井議員、医療問題、外務省改革で政府を追及(3/25)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020325_02sakurai.html

 <会見・談話>

  「従来型予算に大きく失望」鳩山代表会見(3/27)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020327_04hato.html

  「事実上名義借りを認めた以上、当然」辻元議員辞職で鳩山代表(3/26)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020326_04hato.html

  羽田特別代表、辻元議員問題で与党の疑惑そらしに警告(3/25)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020325_04hata.html

  「辻元議員は自らの良心に従って責任を」熊谷国対委員長(3/22)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020325_03kumagai.html

  「国民にきちっと答える必要がある」秘書給与問題で菅幹事長(3/22)
      http://www.dpj.or.jp/news/200203/20020322_01kan.html

民主党では、ふつうの市民の代表が国会で活躍すべきという信念で、衆議院議
員候補者の公募を行います。締切は4月26日。理想と情熱にあふれるチャレ
ンジャーからの応募をお待ちしています。

  まずは、公募ページにアクセスを!
      http://www.dpj.or.jp/koubo/

■お薦めの本

1)『日本が自滅する日』  石井紘基著
  構造改革と経済・金融政策とを混同している小泉首相には、日本型官製経
  済体制を改革することはできない、と喝破する。
  PHP研究所/1700円

 (いしい こうき・1940年生まれ。中央大学法学部卒・早稲田〜モスク
 ワ大学院修了。法哲学博士。93年より衆議院議員。著書に『官僚天国・日
 本破産』『利権列島』など。)

 石井紘基ホームページ    http://www.ishiikoki.net/

2)『やりたいことは、やってみよう!』  水島広子著
  自分を尊重し、元気に生きていくためのヒントが満載。
  大和書房/1300円

 (みずしま ひろこ・1968年生まれ。慶應義塾大学医学部卒・同大学院
 修了。医学博士。00年より衆議院議員。著書に『親子不全<キレない>子
 どもの育て方』『専門医がやさしく教える「うつ病」』など。)

 水島広子ホームページ    http://www.mizu.cx/

■情報を求む

<政官業癒着政治にSTOPを! 談合・口利き 告発ホットライン>

──あなたの周りに、こんな話はありませんか?

  政治家が指名入札や随意契約で口利きした!
  政治家が発注情報を強引に聞き出そうとした!
  政治家の関連企業が幅をきかせている!
  自分の会社が政治家の食い物にされた!

市場の公正なルールをゆがめ、政治を腐敗させるこれらの行為を根絶するため、
民主党に情報をお寄せください。民主党があなたに代わって、悪徳政治家や談
合業者の不正を摘発し、シャットアウトします。

情報は情報は電子メールでお寄せください。 → dango@dpj.or.jp
(情報提供者の秘密は固く守ります)

■ご協力を!

<BSE緊急措置法成立に向けた全国署名活動(4野党共同)>

野党4党は、法的規制による汚染肉骨粉等の使用禁止と検査体制整備、経営安
定施策の推進などを実現するために、共同で「BSE緊急措置法案」を今通常
国会に提出します。そして、この緊急措置法を速やかに成立させるために、4
野党が協力して全国で国会請願署名に取り組むことにいたしました。

つきましては、BSE緊急措置法早期成立を求める全国署名活動に多くの国民
の皆さんがご協力くださいますようお願い申し上げます。

  署名の呼びかけ・要項・参考資料
      http://www.dpj.or.jp/seisaku/kankyo/BOX_KA0045.html

<アフガン難民等支援募金>

[ネット募金受付サイト]
   http://www.dpj.or.jp/ (民主党Webサイト)
 *トップページの募金コーナーをご覧下さい。
   http://minshu.e-bokin.org(募金サイト)
   http://minshu.e-bokin.org/i(iモード)

[募金受付口座]
 大和銀行衆議院支店 普通 7815354
 郵便振替 00110-6-65328
 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ)

■催し物情報

<BSE緊急措置法案の早期成立をめざす国民集会>

 野党4党は、消費者・生産者・製造加工・流通関係者の方々とBSE被害を
 二度と起こさせないために、同法の制定を、広く訴える国民集会を開催します。
 ふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。

 日時:4月4日(木) 18:00〜19:00
 会場:日本青年館大ホール(東京都新宿区霞岳町15番地)
     JR信濃町駅・千駄ヶ谷駅より徒歩7分
     地下鉄銀座線外苑前駅より徒歩5分
 地図:http://www.nippon-seinenkan.or.jp/map.htm
 内容:4党代表あいさつ
     鳩山由紀夫(民主党)
     小沢 一郎(自由党)
     志位 和夫(日本共産党)
     土井たか子(社会民主党)
    生産者代表アピール
    流通・小売業者アピール
    消費者アピール
 問合:民主党BSE対策本部 03−3595−9988

<がんばれ中小企業大会>

 全国の中小企業経営者が抱える悩みを共有し、その解決にむけた取り組みを
 話し合います。

 日時:4月2日(火)18:30〜
 会場:多摩市民会館(神奈川県川崎市多摩区登戸1775−1)
 問合:03−3508−7274(松沢成文事務所)

 日時:4月4日(木)18:30〜
 会場:国分寺Lホール(国分寺市南町3−20−3)
 問合:042−386−0611(末松義規事務所)

 ※この後も引き続き全国で開催します。

■このメールマガジンについて
  ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」
  ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会
   〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
  ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って
   読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。
  ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。
  ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ
   ージで手続きしてください。
         http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html
  ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。
   Copyright(C)2002 民主党

■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。