民主党メールマガジン DP-MAIL 第58号 2002年6月20日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【友愛こらむ】日本版「タンジェントポリ一掃作戦」を(鳩山由紀夫代表) 【国会だより】暖かい難民政策を持つ国へ(今野東衆議院議員) 【トピックス】国会会期を42日間延長 鈴木宗男議員、あっせん収賄容疑で逮捕 健保法改正案の与党単独採決強行で国会空転 【政策リンク】軽犯罪法の一部を改正する法律案(歩きたばこ法案) 民主党の医療制度改革案 交通基本法案 【ご意見募集】第2回“インターネット市民立法”募集 6/30締切! 【情報を求む】政官業の癒着にSTOP!<談合・口利き>告発ホットライン 【ご協力を!】アフガン難民等支援募金 【催し物情報】6/21 街頭アナウンスリーダーズセミナー ■友愛こらむ <日本版「タンジェントポリ一掃作戦」を> みなさん、こんにちは。 通常国会は42日間延長されました。7月一杯まで続くことになりました。こ れは自民党参議院の青木幹事長の意向通りとのことです。この延長問題一つと ってみても、小泉首相がいかに抵抗勢力のボス的存在である青木幹事長の言い なりになっているかがお分かりになると思います。 そもそも会期は150日間と決められています。延長は1回のみとも決められ ているのです。そこには与党の横暴を抑制する意味合いがあるのです。私たち は会期を延長すること一般に反対ではありません。それなりの理由があれば認 めて良いと考えています。 ところがこの通常国会はまさにスキャンダル国会で、鈴木宗男議員に始まり、 加藤紘一議員、井上裕参議院議長と立て続けに政治家とカネにまつわる不祥事 が発生しましたし、山崎拓自民党幹事長は女性問題が報道され、指導力を失い ました。自らの不祥事によって、政府・与党は司令塔なき漂流を続けているの です。 しかも、こうした問題を自ら進んで解明し責任を明らかにするのでなく、野党 の追及からただ逃げ回ってきた結果として「有事関連法案」など重要4法案も いまだに十分な審議を行うことができていないのです。自分たちの失政を棚に 上げて、うまいかなかったから会期延長というのでは虫が良すぎます。 その鈴木宗男議員がついに逮捕されました。国会会期中は逮捕されない特権が 議員には与えられていますので、逮捕するためには「逮捕許諾請求」を国会で 承認する必要がありました。昨日、全会一致でその許諾請求を承認したところ です。逮捕の直接の容疑は、製材業者「やまりん」への口利きの見返りとして 500万円を受け取ったというあっせん収賄で、これから東京地検で事実関係 が調査されることになりますが、この他にも鈴木議員には117もの疑惑があ ることが民主党の調査で明らかになっていますので、しっかりと国民の皆さん に事実を明らかにすることが政治不信の払拭のためには必要だと考えています。 民主党としては、議員辞職勧告決議案を一刻も早く可決し、鈴木議員を国会か ら追放すべきと考えています。以前から何度も議員辞職勧告決議案を本会議で 採決しようと努力してきましたが、その都度自民党などの反対で拒否されまし た。小泉首相や鳩山邦夫議院運営委員長が鈴木氏をかばってきたからです。と くに小泉首相はまったく指導力を発揮しようとせず、「本人が決めること」と 他人事のような答弁を繰り返していました。政治とカネについての小泉首相の 守旧的な態度は、大いにその責任が問われるべきです。 ただ、鈴木議員一人を国会から追放しても、日本の政治は良くなりません。鈴 木宗男を産んだ自民党の体質そのものを追放しなくてはなりません。私は19 92年のイタリアが大変に参考になると思っています。 それまでイタリアではキリスト教民主党の長期政権が続いていました。その結 果、政官業の癒着構造が政治腐敗を生み、公共事業がばら撒かれ、慢性的な財 政赤字に悩まされていました。この年、老人ホームにおける汚職事件をきっか けに、ありとあらゆる癒着体質にメスが入れられ、3000人を逮捕、うち国 会議員が400人という、空前の汚職摘発がなされました。大量の汚職(タン ジェントポリ)が一掃されたのです。そして長期政権が崩壊し、公共事業予算 が大幅に減り、財政再建の目処が立ちました。今、日本の政治に必要なのは、 日本版「タンジェントポリ一掃作戦」です。民主党はその作戦の司令塔になり ます。 W杯では、日本代表チームは残念ながら決勝リーグの1回戦でトルコに破れ てしまいましたが、国民に夢を与えてくれたことはすばらしいことでした。さ らに、韓国がイタリアを破ったことは、あくなき挑戦の結果の快挙です。お互 いに敗れたイタリアと日本ですが、政治については日本が10年遅れてイタリ アを学ぶ時だと教えてくれているのではないでしょうか。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会だより <暖かい難民政策を持つ国へ> (今野東衆議院議員) きのう(18日)、アフガン難民弁護団からお力添えをお願いしたいというメ ール。何ごとかと思ったら、17日午後、東京入国管理局からアフガン難民7 人を牛久(茨城県)に収容するので連れてこい、という連絡があったとのこと。 これらのアフガン難民の方々は、前に収容されていたとき何度も自殺未遂をし たりして将来に希望を失いかけている人達です。日本は自由を求める人達にど うして冷たいのでしょう。再々収容で彼らがどれほど悲しみにくれることにな るか。 あわてて、社民党の福島瑞穂幹事長に連絡をとり、超党派で法務大臣に抗議を しに行くことにした。森山法務大臣が会えると言ってきた時間はきょう(19 日)の10時20分。 下記の申し入れ書を手渡し、抗議。森山さんは「裁判所が決めたことなので」 とつれない返事。しかし「日本に対して難民の人達が印象を悪くするようなこ とはしたくない」というようなことを言っていた。「もうムチャクチャ印象悪 いわい!!」と思いながら、まあ大臣がそう言うことはマイナスではないとも 思う。 法は冷たいものではない運用しだいで暖かくもなると言って、善処をお願いし てきた。 <申し入れ書> 法務大臣 森山眞弓殿 アフガニスタン人難民申請書7名に関し、3月1日の東京地裁の退去強制令書 収容部分執行停止決定を先の6月10日に東京地裁が取り消した事により、1 7日、上記のうち4名は、昨年、地裁決定による解放の後、高裁決定による再 収容、その後今年3月の再解放に至った人々であり、収容されれば3度目の収 容となります。 また、1名は9.11ニューヨーク同時多発テロ以前に難民申請していたにも 関わらず空港で身柄拘束を受けた19歳の青年です。何人かは入管施設で絶望 の余り自殺未遂を数回行い、特に19歳の青年はパジャマで首をつっています。 こうした人々が現段階で再々収容に堪えられるとは思えず、再々収容は極めて 危険な行為と考えます。また、人道的にも非常に問題があります。先の収容・ 再収容の要請にもきちんと出頭した経緯があり、また、執行停止期間中の生活 素行も極めて良好に行われています。こうした事を鑑みても、逃亡の恐れは全 くないと言えます。 7名について、再々度の収容をせず、仮放免の許可を頂けるよう、強くお願い いたします。法務大臣は私的懇談会として出入国管理政策懇談会を作られ、難 民政策の検討に入っておられます。そのような最中に再々収容は行われないよ う、つよく要望します。 また、難民申請の60日ルール、難民認定のハードルの高さなどに関し、国際 的なレベルに見合った抜本的な改正を今こそお願いしたく存じます。奇しくも 明日6月20日は世界難民の日です。今後の日本が難民・避難民にとって安心 して庇護を受ける事のできる政策を持つ国になり、国際的な人権レベルに見合 った難民制度を保持できますよう、心よりお願いいたします。 2002年6月19日 国会議員有志一同 今野東衆議院議員(54歳) 国会日記より ・今野東ホームページはこちら http://www.k-azuma.gr.jp/index.html ■トピックス 通常国会は19日に会期末を迎えましたが、不祥事が噴出し、4つの重要法案 (有事、健保改正、郵政、個人情報)の1つも成立させられないことに焦った 政府・与党は、42日間の会期延長を強引に決めました。しかし、依然として 問題は山積みです。鈴木宗男議員はあっせん収賄容疑で逮捕されたものの、1 17にもおよぶ疑惑の解明はほとんど進んでいません。民主党は、延長国会に おいて政治とカネにまつわる数々の問題を徹底解明するとともに、国民の信任 を失った小泉政権に解散・総選挙を迫っていきます。 <国会情勢> 【衆院本会議】厚生労働委員長解任決議案、与党が否決(6/20) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020620_03honkaigi.html 自民幹事長が防衛庁調査報告書隠蔽問題で遺憾表明(6/20) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020620_01ikan.html 「国会延長すれば解散に追い込む」両院議員総会(6/19) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020619_01ryouingiin.html 「政官業癒着構造打破のため徹底的に闘う」新橋で街頭宣伝(6/19) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020619_05gaitou.html 「宗男疑惑解明の回避が会期延長もたらした」鳩山代表(6/19) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020619_04hatoyama.html 【衆院本会議】42日間の会期延長、鈴木議員逮捕許諾を議決(6/19) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020619_02honkaigi.html 【衆院議運委】鈴木議員の逮捕許諾請求を審査(6/18) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020618_02shinsa.html 鈴木議員逮捕問題「自民党は責任感じるべき」羽田特別代表 (6/17) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020617_01hata.html 衆院正副議長が健保法改正案で与党に「円満採決」求める(6/17) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020617_03kumagai.html 4野党、健保法改正案等の採決無効を申し入れ(6/17) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020617_02mousiire.html 「不正常な採決は白紙に戻せ」菅幹事長(6/14) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020614_07kan.html 「強行採決は国民を愚弄する行為」鳩山代表が街頭で訴え(6/14) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020614_02gaitou.html 連合が国会前で強行採決抗議集会(6/14) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020614_04rengo.html 4野党、健康保険法改正案等の強行採決に緊急抗議集会開く(6/14) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020614_06shuukai.html 与党が単独で健保法改正案の委員会採決を強行(6/14) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020614_01saiketsu.html <その他の取り組み> ボツワナ発言問題で経産相に抗議の申し入れ(6/20) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020620_02kougi.html 鳩山代表、パキスタン大統領特使と会談(6/19) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020619_03pakistan.html 平沼経産相の「ボツワナ発言」に厳重抗議(6/18) http://www.dpj.or.jp/news/200206/20020618_03hiranuma.html ■政策リンク <軽犯罪法の一部を改正する法律案(歩きたばこ法案)>(6/13) 歩きたばこによる子どもなどへの被害が問題になっている中で、他人に危険を 及ぼすような公共の場での喫煙を禁じる軽犯罪法の改正案を提出しました。 http://www.dpj.or.jp/seisaku/jinken/BOX_JK0044.html <民主党の医療制度改革案>(6/12) 民主党は、昨年12月に医療制度改革案の中間報告をとりまとめ、パブリック コメントを求めてきましたが、100名を超える方々から貴重なご意見をいた だいて、このたび成案を見るに至りました。本改革案は、政府・与党が抜本改 革を行うことができずに負担増と給付削減のみを打ち出していることに対し、 21世紀における医療と医療保険制度の改革の方向を示したものです。国民的 な議論が深まる中で、さらに充実したものになることを期待しています。 ・民主党の医療制度改革案について(概要) http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO0061.html ・民主党の医療制度改革案 http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO0060.html <交通基本法案>(6/11) 移動に関する国民の権利を明確にし、利用者の立場に立った交通体系の整備を 進めるために、皆さんからいただいたパブリックコメントを基にして法律案を まとめました。 ・交通基本法案の概要 http://www.dpj.or.jp/seisaku/syakai/BOX_SY0040.html ・交通基本法案(全文) http://www.dpj.or.jp/seisaku/syakai/BOX_SY0039.html ■ご意見募集 <第2回“インターネット市民立法”募集のご案内> メールで始まる政治参加! あなたのメールが「政策」となり、「法案」になります! インターネットの普及とともに、「半直接民主主義」が可能になってきました。 民主党は、皆さんからの政策提案をもとに議員立法を提出する“インターネッ ト市民立法”を実施します。 21世紀は、「少数派が尊重される時代」だと思います。たとえば、昨年の“イ ンターネット市民立法”で、聴覚に障害を持つ方のために「テレビ字幕を普及 させる」ことが提案されたのを受け、民主党は議員立法として法案を提出しま した。今までは、多数の意見しか政治に反映されませんでした。民主党は、少 数派の意見を尊重する政党です。 締切は6月30日(日)です。みなさんの政策提案に期待しています。 政調会長 岡田克也 政調副会長 島 聡 募集要項など、詳細は下記へ。 http://www.dpj.or.jp/rippou/ ■情報を求む <政官業癒着政治にSTOPを! 談合・口利き 告発ホットライン> ──あなたの周りに、こんな話はありませんか? 政治家が指名入札や随意契約で口利きした! 政治家が発注情報を強引に聞き出そうとした! 政治家の関連企業が幅をきかせている! 自分の会社が政治家の食い物にされた! 市場の公正なルールをゆがめ、政治を腐敗させるこれらの行為を根絶するため、 民主党に情報をお寄せください。民主党があなたに代わって、悪徳政治家や談 合業者の不正を摘発し、シャットアウトします。 情報は情報は電子メールでお寄せください。 → dango@dpj.or.jp (情報提供者の秘密は固く守ります) ■ご協力を! <アフガン難民等支援募金> [ネット募金受付サイト] http://www.dpj.or.jp/ (民主党Webサイト) *トップページの募金コーナーをご覧下さい。 http://minshu.e-bokin.org(募金サイト) http://minshu.e-bokin.org/i(iモード) [募金受付口座] 大和銀行衆議院支店 普通 7815354 郵便振替 00110-6-65328 いずれも 口座名 民主党募金口座(みんしゅとうぼきんこうざ) ■催し物情報 <街頭アナウンスリーダーズセミナー> 政治家志望者からうぐいす嬢、アナウンサー志望者まで、マイクを使う人のた めのセミナーです。アナウンサー出身議員である岡崎トミ子参議院議員が、自 らの経験をもとに「マイクを通していかに語りかけるか」の極意を伝授する「ア ナウンス講座」、実際にマイクを使う「車上アナウンス体験」など、実践的な プログラムであなたのスキルを高めます。 日 時:6月21日(金)11:40 受付 12:00開始(17:00終了予定) 場 所:民主党本部 5F大ホール 参加費:3000円 プログラム: 12:00〜 第一講義「岡崎トミ子のアナウンス講座」 講師:岡崎 トミ子 参議院議員(元東北放送アナウンサー) 13:00〜 第二講義「街頭アナウンス基礎講座」 14:00〜 体験講座「実践! 車上アナウンス体験」 講師:石川 由美子 ※ 宣伝カーに乗っての「遊説」体験。希望者は実際に「街頭アナウンス体験」 をしていただけます。前回、参議院選挙の比例区にて惜敗をした石川由美子氏 があなたのアナウンスや応対などを指導します。 ※ 実際に宣伝カーに乗るため、参加希望者多数の場合、抽選になりますので ご了承ください。(その場合、6月18日(火)に抽選の結果を発表します) 申込:タイトルを「アナウンスセミナー申込」と記載の上、 1、名前 2、住所 3、メール 4、年齢、を明記し、 youth@dpj.or.jpまでメールにてお申込ください。 ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2002 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。