民主党メールマガジン DP-MAIL 第74号 2002年11月28日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【乾坤一擲】外交的解決に向けた国際協調を(鳩山由紀夫代表) 【国会便り】陳情政治止まず(安住淳衆院議員) 【トピック】アフガニスタン女性支援で多彩な取り組み 【重要見解】高円宮憲仁親王殿下ご逝去の報に接して 【政策情報】原子力安全規制委員会設置法案 他 【お知らせ】民主党インターネット世論調査プロジェクト ■乾坤一擲(けんこんいってき/鳩山由紀夫代表コラム) <外交的解決に向けた国際協調を> みなさん、こんにちは。 昨日、国連安全保障理事会の決議に基いて、イラクの大量破壊兵器に対する査 察が始まりました。イラク側は、査察団に全面的に協力していると伝えられて おり、まずは一安心です。この調子で今回の査察が最後まで適切に実施され、 イラクをめぐる問題を外交的手段によって解決する道が開かれるよう、日本と しても必要な働きかけを行うべきだと考えます。 ところが、この問題に関しても小泉内閣ははっきりした姿勢を示していません。 報道によれば、昨日、谷内官房副長官補が訪米し、イラク攻撃が行われた場合 の対応などについて米国政府と協議したとのことです。その場で谷内氏は、攻 撃の直接支援はできないものの、それ以外の部分で米国の負担を軽減すること によって間接的に攻撃を支援する意思を表明したというのです。しかも、間接 支援の一つとして、テロ対策特別措置法に基づく自衛隊の後方支援活動をさら に強化することを挙げたと言われています。 ご存知のように、小泉内閣はさる19日、テロ特措法に基づく自衛隊派遣の期 間を再延長し、活動範囲の拡大を行うことを決めました。国会での十分な状況 説明さえ行わず、急遽こうした決定を行ったのは、イラク攻撃に備える米国か らの強い要請に応えたものだったのでしょう。 しかし、対米追随以外に何らの原則も持たないような小泉内閣の外交姿勢によ っては、平和な国際関係の構築に寄与することはできません。イラクへの武力 行使が、イラク国内の混乱を長期化させ、中東紛争をさらに拡大させることは 目に見えています。またそれは、原油の供給を不安定にし、国際経済に深刻な 打撃をもたらすでしょう。であれば、日本が今なすべきことは、むしろ米国に 対して武力行使を自制するよう、友好国として強く求めていくことです。そし て同時にイラクに対しても、国連査察に最後まで協力し、国際社会の一員とし て認められるためのあらゆる努力を惜しまぬよう毅然と要求すべきことは言う までもありません。 そもそも現代において、戦争に勝利者はいません。すべてが敗者となることに 気付くべきなのです。言い換えれば、戦争によってしか解決できない問題など ないのです。私は、イラク問題の武力攻撃によらない外交的解決を実現するた め、それを目指した国際協調づくりの先頭に立つことこそ、日本のとるべき態 度であると確信しています。そのことを、小泉首相にも強く強く求めていきた いと思います。 民主党代表 鳩山由紀夫 ■国会便り <陳情政治止まず>(安住淳衆院議員) この季節の永田町は、各地からの陳情団でごった返している。当方の事務所に も多くのお客さんが来る。本当にご苦労様なことで、各地の特産品を持参して、 関係議員や役所をぐるぐる回って歩く。 私は自分の所に来てくれる陳情団には、部屋にいる限りは必ず会って要請を受 けることにしている。町長さん、議員さん、漁協や農協の関係者の方、さらに 税制の要望をする各団体等…。 この時節、都内のホテルも地方からの団体客で大賑わいである。夜も、こうし た方々との懇親会があり、国会議員は一夜で4か所、5か所と懇親会を駆け巡 る。政治の世界では11月末から12月初旬にかけては「陳情政治」の花が咲 き乱れる。 実はこの陳情政治を、私は是非終わらせたいと思っている。この陳情のほとん どは、変な話だが陳情を受ける役所がやらせているのが実情だ。地方の自治体 に対して、役所は次のように言う。 「予算が欲しければ陳情に行きなさい。特に大蔵省(財務省)に各議員から声 をかけてもらいなさい。」 今役所に行くと、各局の課長や、局長のところには陳情団の名刺が一日何百、 何千とたまる。自らの権力を確かめるかのように、その陳情団の名刺をうず高 く積んで見せるアホな官僚もいる。中央集権の象徴的な光景である。 それに 各省が持っている各種業界団体も、役所の天下りOBに指示されて、全国大会 や陳情をこの時期にくり返す。 どの地方の首長が顔を出したか、いちいちチェックしている。その大会に議員 は顔を出して、その業界の為にいかに自分が頑張っているかを恥ずかしげもな く演説する。族議員の重要な仕事だ。心ある首長さんや、地方の関係者は、毎 年毎年のこんなやり方に「もういい加減にしろ」と思っているが、口に出せず にいる。 今、地方分権だ、町村合併だと国はいかにも地方の為に自分達はいろいろ考え ていると言っているが、はたしてそうだろうか。 本当にそうだとしたら、こ んな陳情政治を、まず止めることから始めるべきだ。 実は、長い戦後の歴史の中で1年だけこの陳情政治がなかった年があった。そ れは細川内閣の年だった。静かに、地方に陳情をあえて求めずに予算編成をや った。細川内閣は短命で、あまり印象ほどの仕事はしていなかったが、確実に 言えることは、中央集権を肯定せずに、各役所の所轄する業界団体にも、陳情 を強制しなかった。 あの時のことを、「晴々したいい気分だった」と振り返る町長さんがいた。と ころが、翌年自民党が政権に戻ると、また陳情政治は復活した。それも、それ まで以上に陳情を求めた。その流れは今年も変わらない。 安住淳衆議院議員(40歳) 「安住淳が斬る!」より http://www.miyaginet.com/jun-azumi/ ■トピック 国会では、経済・金融政策、自民党議員にまつわる不正疑惑などが審議の焦点 に。また民主党は、アフガニスタン女性招聘事業で移行政権のシマ・サマル人 権委員長ら3名の女性を日本に招き、東京都内でアフガニスタン女性支援会議 などを開催した。 <テキスト> ●国会の動き 【衆院厚労委】拉致被害者支援法を全会一致で可決(11/27) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021127_02shienhou.html 【参院予算委】福山議員、大島農水相、清水議員の疑惑追及(11/25) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021125_02fukuyama.html 【参院予算委】円議員、資産デフレの解決を強く要求(11/25) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021125_01madoka.html ●幹部会見 「米にイラク攻撃の自制を促すべき」鳩山代表(11/27) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021127_03hato.html 「来週中に政権戦略委で党改革案まとめる」岡田幹事長代理(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_03okada.html 「小泉内閣の支持率は早晩凋落する」羽田特別代表(11/25) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021125_03hata.html ●政策活動 【NC】修正内容を盛り込んだ原子力2法案に賛成決める(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_06nuclear.html 【NC】「イラク問題への対応について」を確認(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_05iraq.html 【NC】拉致被害者支援法への賛成を決める(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_04shienhou.html 【NC】会社更生法関係整備法案への賛成決める(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_08kouseihou.html 【NC】独立行政法人国立病院機構法案に条件付きで賛成へ(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_07hospital.html ●その他 民主党インターネット世論調査プロジェクト始まる(11/28) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021128_01yotou.html アフガニスタン女性支援会議を開催(11/27) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021127_04sienkaigi.html 都内でアフガニスタン女性支援会議の前夜祭開く(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_10afghan.html アフガニスタン女性たちが川口外相に支援を要請(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_09afghan.html 有楽町でアフガン支援の街頭募金活動を展開(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_02afghan.html 4野党、自民党費肩代わり問題で聴き取り調査(11/26) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021126_01chousa.html 「イラクの子ども達についての勉強会」開く(11/25) http://www.dpj.or.jp/news/200211/20021125_04iraq.html <ビデオ> ●鳩山代表 定例記者会見(11/27) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2002/20021127hatokaiken_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2002/20021127hatokaiken_v56.asx ●両院議員総会(11/22) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2002/20021122soukai_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2002/20021122soukai_v56.asx ■重要見解 ・高円宮憲仁親王殿下ご逝去の報に接して(談話、11/22) http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0106.html ■政策情報 ・原子力安全規制委員会設置法案(11/26) <概要> http://www.dpj.or.jp/seisaku/sangyo/BOX_SN0029.html <要綱> http://www.dpj.or.jp/seisaku/sangyo/BOX_SN0027.html <全文> http://www.dpj.or.jp/seisaku/sangyo/BOX_SN0028.html ・イラク問題への対応について(11/26) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/BOX_GK0093.html ■お知らせ <民主党インターネット世論調査プロジェクト> 民主党は、日本の政党で初めてインターネットを活用した全国規模のモニター 調査を開始します。この「世党@net」プロジェクトは、民主党に対する幅広 い方々の声をリアルタイムにお寄せいただき、党の様々な活動にフィードバッ クしていくことによって、世論重視の政策与党への脱皮をめざすものです。あ なたもぜひ、「世党@net」モニターにご登録ください! モニター登録、内容詳細については、こちらへ。 http://research-dpj.com/ ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2002 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。