民主党メールマガジン DP-MAIL 第78号 2003年1月9日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ 新年あけましておめでとうございます。 総選挙も予想される2003年は、民主党にとって勝負の年。小泉デフレに終 止符を打ち、国民生活を守るため、一丸となって頑張ります。今年もご指導・ ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 ■目次 【年頭挨拶】2003年を反転攻勢から政権選択の年に/菅直人代表 【トピック】ヤミ金融視察、EU駐日大使が訪問、他 【お知らせ】第1回ネットモニター調査の結果について ■年頭のご挨拶 2003年を反転攻勢から政権選択の年に 民主党代表 菅 直人 皆さん、明けましておでとうございます。 昨年は、党内のゴタゴタなどで皆さんにも大変ご心配をおかけいたしました。 12月13日に私、菅直人が代表に選ばれ、そして岡田克也さんに幹事長にな っていただき、新しい体制としてスタートいたしました。いよいよ2003年、 これからが「反転攻勢」と考えて新年を迎えたところです。どうか皆さんにも ご期待をいただき、またご支援をお願いしたいと思います。 <ピンハネ・天下りのための公共事業を止めなければ経済・財政が破綻する> まず、今年は20日から通常国会が予定されています。最大の課題は、いまの 日本の経済の問題です。今年の政府予算案を見ますと、まず税収が大幅に落ち 込んでいます。これはこの10年、15年の経済が、会社でいえば黒字から赤 字に、個人でいえば所得が増えるどころか減ってきた結果です。 一体なぜこんなことになったのでしょうか。私は、その原因はただ一つ、皆さ んが払われた税金の使い道が大きくねじ曲げられてきた結果だと思います。た とえば、私が高校生のときに東京─大阪の新幹線は2000億円使ってつくら れました。「新幹線が役に立たない」などと言う人はまずいないと思います。 国民生活にとっても、経済にとっても、プラスになった。つぎ込んだ2000 億円のお金は何らかの形で新たな税金として政府に戻ってきたと見ることがで きます。 しかし、いま行われているあの長崎県諫早湾の干拓事業の2500億円、たと えこれを作ったとしても、その干拓によって生まれた畑や農地が果たして減反、 減反の今日、本当に役に立つのでしょうか。また、有明海を汚すようなあの水 門・堤防の構造が、国民にとってプラスになるのでしょうか。まったくプラス にならないどころか、大マイナスです。しかし、なぜ工事がとまらないのか。 なぜその2500億円の税金のむだ遣いが止まらないのか。それはただ一つ、 官僚にとっては天下り先の確保のために、自民党政治家にとってはピンハネの 材料に、その工事費が化けているからです。 <政権交代で税金の使い方を改めることが経済立て直しの第一歩> 私の見るところ、年間10兆円、いろいろな特殊法人を含めれば20兆円が国 民にとってプラスにならないところに使われてきている。工事が行われている 間だけその関係者は若干潤いますが、それによる投資効果がない。だから、景 気が一向に立て直らない。一方では財政赤字が積み重なってきている。これが 現状です。 このような経済の根本的な状況を立て直すためには、やはり政権交代をして、 今の政官業癒着構造の中での間違った税金の使い方を根本から改めなければな りません。民主党はまだ若い政党で、多少未熟さもありますが、一方ではそう した政官業の癒着構造には染まっていない国会議員ばかりです。政権交代によ って経済の立て直しのまさに第一歩を踏み出したいと考えています。 <テロ・ゲリラ・大規模災害にも対応できる危機管理法制を提案する> また、近年、北朝鮮情勢など、日本周辺でも安全保障上の危機が高まっていま す。私たち民主党は、危機管理法制というものは必要だという基本をきちんと 合意しています。いわゆる有事だけでなく、テロやゲリラといったものに対し てきちんと対応するにはどうすべきか、また大規模災害に対して迅速に対応す るにはどうすべきかが厳しく問われています。しかし、政府が出している法案 はこれらの問題をまったく想定していません。わが党としてはそうした包括的 な危機管理に対する法制度のあり方をしっかりと議論し、そして提案をしてい きたいと考えています。 <統一地方選挙での議席増、総選挙での民主党中心政権実現をめざす> 今年4月には統一地方自治体選挙があります。私たち民主党には、地方議会の 仲間がまだ決して多くありません。各県市町村で一人でも多くの仲間を議会に 送り出していただきたいと考えています。そして日本の「国のかたち」を分権 型へ、つまり権限も財源も国が握って国の下請を県や市町村がするというので はなくて、国がやるべきことは外交・防衛、あるいは都市計画とか福祉のルー ルづくりにとどめて、それ以外の実際のいろいろな施策は自治体が財源も含め てやっていく、こういう国のかたちに変えていきたいと考えています。 同時に、今年は解散・総選挙が行われる可能性が高く、通常国会が終わる6、 7月頃が一番可能性が大きいと思っています。これに向けて、現在民主党は2 00人前後の公認候補を固めていますが、自由党、場合によっては社民党の皆 さんとも、それぞれの選挙区でバッティングをできるだけ避けるような協力の 話し合いを始めていきたい。300の小選挙区で与党の候補者が一人、そして 共産党を除く野党の候補者がそれぞれ一人ずつという形になれば、十分に自公 保政権の過半数を割らせて、民主党を中心とした野党政権をつくることができ ると考えています。 <国民の声をしっかり受け止め、信頼される政党に民主党を蘇らせる> また、昨年はサポーター制の導入を含めて党員・サポーターの皆さんにも代表 選への参加をお願いしました。二度目の選挙では「代表が欠けたとき」という 党規約の規定により、国会議員だけの選挙になりましたが、これからも党員・ サポーターの皆さんに民主党の考え方をいろいろな機会にお伝えし、また同時 に、そうした皆さんからも民主党に対するいろいろな注文、あるいは提案をお 願いしたい。この年初に往復はがきをサポーター・党員の皆さんに出すことに していますので、ぜひその機会にご意見をいただければと思っています。 いま小泉自民党政権がこのままで国民のためになると思っている国民の皆さん はどんどん減っている。近いうちには小泉政権に対する支持率は大幅に低下す るだろう。その時に、「じゃあ、民主党やってくれ」「民主党政権を作ってくれ」 という皆さんの期待に応えられる政党に、是非ともなっていかなければいけな いと思います。特に、雇用の問題、経済の問題について、中小企業の皆さんを 始め、国民の皆さんの声をきちんと受けとめて、それを政治にしっかりとつな げていくことで皆さんから信頼される政党に成長していこうと全員で決意して います。そうした民主党に対する皆さんのご理解とご支援を心からお願い申し 上げて、年初にあたってのご挨拶とさせていただきます。 どうかこの一年、よろしくお願いいたします。 ■トピック 民主党は年明けから、2003年政治決戦に勝ち抜くための体制作りを開始し ています。 <テキスト> 菅代表らがヤミ金融問題の実態を視察(1/9) http://www.dpj.or.jp/news/200301/20030109_04yami.html 菅代表、自民総裁選の都合による会期延長論を批判(1/9) http://www.dpj.or.jp/news/200301/20030109_03kan.html EU駐日大使が菅代表を訪問(1/8) http://www.dpj.or.jp/news/200301/20030108_01eu.html 青森県知事選で横山北斗氏の推薦決定(1/7) http://www.dpj.or.jp/news/200301/20030107_02suisen.html 「小泉内閣続けば1930年代と同じ道へ」菅代表(1/7) http://www.dpj.or.jp/news/200301/20030107_01kan.html 「2003年政治決戦に勝ち抜いて政権を」党仕事始めで菅代表(1/6) http://www.dpj.or.jp/news/200301/20030106_01kan.html <ビデオ> 菅代表定例会見(1/9) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030109kankaiken_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030109kankaiken_v56.asx ■お知らせ <第1回ネットモニター調査の結果について> 昨年の12月18日から24日まで実施した民主党ネットモニター調査「世党 @net」の第1回調査は、2000名を越える方々のご協力をいただき、成功 させることができました。国民の皆さんが今の民主党に求めておられるものは 何かを知る上で、大いに参考にさせていただきたいと思います。 アンケート結果は下記のページで公開しています。また、新規のモニター登録 も受け付けておりますので、まだ登録されていない方は、ぜひどうぞ。 第1回ネットモニター調査結果 http://www.research-dpj.com/enquete_result/enquete_result.php?enq_id=1 「世党@net」ホームページ(モニター登録) http://www.research-dpj.com/ ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2002 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。