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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第82号 2003年2月7日
編集・発行/民主党広報・宣伝委員会

 DP-MAILのバックナンバーはこちらから
   http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/

■目次
【ハイライト】小泉首相との最初の論戦を終えて/岡田克也幹事長
【国会だより】イラク攻撃と日本の立場/細野豪志衆議院議員
【トピックス】施政方針演説めぐり政府を追及
【政策リンク】民主党平成15年度予算案、他
【声明・談話】野党結集準備委員会報告
【耳より情報】おすすめ議員メルマガ(2)
【掲 示 板】タブロイド判「プレス『民主』」がスタート

■ハイライト

小泉首相との最初の論戦を終えて / 民主党幹事長 岡田克也

2月3日、衆議院本会議での代表質問で、今通常国会で初めて小泉首相と論戦
を交わしました。この討論を通じて、小泉内閣の政策的行き詰まりが一層明ら
かになりました。私自身、“政権交代しかない!”という思いを改めて強くい
たしました。テレビなどでご覧になっていた国民の皆さんにも、同じ思いを持
っていただけたのではないでしょうか。

討論を通じて印象的だったのは、小泉首相にまったく元気がなかったことです。
本会議場の壇上から間近かに見た首相の表情は、思いのほか硬くて生気のない
ものでした。

私は質問で、経済失政、構造改革の遅れ、政治とカネの問題、イラク問題を中
心とした外交姿勢、の4つのテーマについて首相に質しました。質問で心がけ
たのは、政府の批判だけで終わらずに、民主党の考えをはっきり述べる、とい
うことです。

そのためにも私は、何度も「私が総理の立場なら…」という言い方で考えを表
明しました。実際、とくにここ1年、小泉首相を見ていて、“どうして、こう
やらないのか”と何度も歯がゆい思いをしました。道路関係4公団の改革案づ
くりを民営化推進委員会に丸投げし、そこでの議論が混乱して委員長が辞任す
るに至っても傍観するだけ。なぜ、首相として議論の方向性を明確に示さない
のか。イラク攻撃問題でも同様で、日本国の顔が見えない、と言われています。
“そんなことでどうする!”という思いを込めて、あるべき首相の姿を対置し
ました。

しかし、小泉首相の答弁はほとんど施政方針演説の繰り返しで、本当にがっか
りしました。気持ちのこもった言葉は、一つとして聞けませんでした。

首相が最後に、「自分を応援してくれる党の言うことを聞くのは当然だ」と言
ったとき、私は一瞬、耳を疑いました。これが、「自民党をぶっこわしても改
革をやる」と宣言した人の言葉かと。できることならもう一度登壇して、こう
言いたかった。「あなたは、日本国民にとって何が必要かではなく、応援して
くれるかどうかで政策を決めるのか。首相失格だ」

この日の討論にも示されたように、今国会の審議における首相や政府の対応は
きわめておざなりで後ろ向きなものです。しかし、正面からの議論から逃げ回
るのは、いつまでも通用しません。民主党は、このたび独自の予算案を提起し
たことも踏まえ、無気力化する小泉政権に一層明確な対案を示してたたかう決
意です。小泉自民党政権か、民主党中心の政権か、国民の皆さんに明快な選択
肢を提示してまいります。

 【衆院本会議】岡田幹事長、小泉失政を全面批判(2/3)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030203_01okada.html

 小泉内閣総理大臣施政方針演説に対する代表質問(全文、2/3)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/BOX_SG0053.html

■国会だより

イラク攻撃と日本の立場 / 細野豪志衆議院議員

<ブッシュ大統領と小泉総理>

ブッシュ大統領の一般教書演説の威力はすさまじいものがありました。有能な
スピーチライターと演出家によって、ブッシュ大統領の言葉はダイレクトに米
国民に伝わり、イラク攻撃への支持率は跳ね上りました。

金曜日に行われた小泉総理の施政表明演説は退屈でした。メリハリのない政策
の羅列を延々と30分聞かされる我々は、眠気との戦いにも勝たなければなり
ません。終盤の「大事なことは失敗しないことではなく、失敗を次の成功にい
かすことです。人生で大切なことは、挫折してもくじけず、また立ち上がるこ
とだと思います」という開き直りとも取れる言葉を、皆さんはどのように受け
止められたでしょうか。

<外相の決断>

私が驚いたのは、川口外相の外交演説です。「昨年11月に採択された安保理
決議1441は、イラクに対して最後の機会を与えるものです」という一言は、
重い意味を持っています。

与野党の議員から出された「新たな国連決議がない状況でのイラク攻撃に賛成
するか」という質問に対して、小泉総理も川口外相も「イラクが国連決議を守
るよう努力する。仮定の質問には答えられない」という答弁を続けてきました。
外相の一言は、新たな国連決議がなくとも、米国のイラク攻撃を支持するとい
うメッセージです。

イラク攻撃に抑制的な態度をとる独仏の姿勢を受けて、米国ですらイラクに対
する新たな国連決議を検討しているこの時期になぜ外相が決断したのか。あま
りに遅すぎる間抜けな決断です。

<イラク攻撃の意味>

安保理で行われた先週の査察報告は厳しいものでした。イラクが国連の査察を
拒否してきたことは、国際的に許されることではありませんし、フセイン政権
が、テロと大量破壊兵器という国際的な脅威となっていることも事実でしょう。
「対話によって粘り強く」という姿勢が必ずしも平和を意味しないこと、国際
社会において時として力が必要であることを私は否定しません。

しかし、考えなければならないのは、今回のイラク攻撃が強大な軍事力を持つ
米国の先制攻撃という歴史的な一歩を意味するということです。ブッシュ大統
領はブッシュシニアの怨念を引きずっているように見えますが、今回のイラク
攻撃は、湾岸戦争とは大きく意味合いが異なります。それだけに、イラク攻撃
には、明確な理由と国際社会の支持が不可欠なのです。

冷戦が終結し、ロシア、中国などの大国もイラクの危険性を、かなりの部分、
共有するようになっています。国際社会が協調できれば武力行使を正当化する
環境が整い、戦争の短期終結と復興がスムーズなものになる可能性が高まりま
す。もちろん、理想はイラクの武装解除が進み、戦争が回避されることです。

<日本の外交>

今回の外交の失敗の背景には二つの問題があります。一つは独自の情報網のな
さです。イラクへの査察には、各国が諜報機関出身者を送り込んでいます。日
本は人材不足で自ら情報を取ることができていないため、米国から意図的に渡
されている情報しか手にすることができていません。

数万人を擁すると言われる米国のCIAと150人程度の各省庁からの出向者
で成り立っている内閣情報調査室。外務省も防衛庁も公安調査庁も、国際的な
情報網を持っていないうえ、相互の連携が根本的に不足しています。軽武装を
維持するためにも、諜報活動の強化は緊急の課題です。

二つ目の問題は政治家の決断力・判断力の欠如です。もちろん、小泉総理、川
口外相という属人的な問題もありますが、それ以上に米国一辺倒の外交から脱
却できない自民党の限界です。

我々は、国際社会の動きを静観するしかないのでしょうか。民主党の首藤議員
は、イラクへの調査団の派遣を主張しています。それが不可能ならば、民主党
としての調査団の派遣も検討を始めました。戦争の危機を目の前にして、我々
ができることは何か、残された時間は少なくなっています。

 細野豪志衆議院議員 31歳 
 「細野豪志の国会へ行こう」より
    http://goshi.org/

■トピックス

通常国会では、3日から衆参両院の本会議で施政方針演説をめぐる質疑が行わ
れ、民主党からは岡田克也幹事長らが代表質問。官僚原稿棒読みの無気力答弁
を続ける小泉首相に、民主党ならではの理念・政策を明快に対置して論争を繰
り広げました。

<テキスト>

 ●国会での取り組み

 【衆院予算委】菅代表、経済・外交で対案を明示(2/6)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030206_01kan.html

 【参院本会議】朝日議員、4月からの健保本人3割負担凍結求める(2/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030205_04asahi.html

 【参院本会議】角田議員、 小泉内閣の失政全般を厳しく追及(2/4)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030204_02tsunoda.html

 【衆院本会議】伊藤(英)議員、小泉改革の誤りと挫折を指弾(2/3)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030203_02ito.html

 ●幹部会見

 「今日は提案型で質問した」菅代表(2/6)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030206_02kanburasagari.html

 「予算委の現場でとことんやってもらう」野田国対委員長(2/6)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030206_00noda.html

 「質問通告エンマ帳、由々しきこと」野党国対委員長会談(2/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030205_02kokutai.html

 タブロイド判「プレス『民主』」を発刊(2/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030205_03press.html

 「首相もそろそろ限界を感じているのでは」菅代表(2/4)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030204_03kan.html

 「民主党平成15年度予算案」を発表(2/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030205_05yosan.html

 「首相もそろそろ限界を感じているのでは」菅代表(2/4)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030204_03kan.html

<ビデオ>

  枝野政調会長定例会見(民主党版予算案発表、2/5)
      200k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030205edano_v200.asx
      56k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030205edano_v56.asx

  菅代表定例会見(2/4)
      200k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030204kan_v200.asx
      56k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030204kan_v56.asx

■政策リンク

 民主党平成15年度予算案(PDF、2/5)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/yosan/2003yosan.pdf

 当面のマクロ金融政策について(1/29)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/zaisei/BOX_ZA0076.html

■声明・談話

 パウエル米国務長官によるイラク問題報告を受けて(談話、2/6)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/BOX_GK0101.html

 政権交代を実現するために〜野党結集準備委員会報告(1/31)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0115.html

■耳より情報

<おすすめ議員メルマガ(2)>

民主党所属国会議員が個人で発行しているメールマガジンは50以上。有権者
と議員をパーソナルに結ぶ大事な役割を果たしています。「DP-MAIL」では、そ
の中から個性的なお薦めメルマガを選りすぐってご紹介していきます。

●えだのEメールニュースレター
 枝野幸男(衆) 埼玉5区 38歳
 政策集団としての民主党の先頭に立つ若きエースが、最焦点の政治課題を鋭
 く読み解く。
 発行:週1回
 登録: http://www.edano.gr.jp/

●ばんちゃんドットコム、ばんの豊経済レポート
 伴野 豊(衆) 東海比例 42歳
 活動報告と政策レポートの2つのメルマガを配信。フレッシュな代議士の地
 道な歩みを追うことができる。
 発行:不定期
 登録: http://www.ban-chan.com/

●政治経済レポート:OKマガジン
 大塚耕平(参) 愛知 43歳
 金融・経済政策の若きプロフェッショナルがメールで届けてくれる経済入門
 講座。もっとも勉強になると評判。
 発行:月2回
 登録: http://www.oh-kouhei.org/

●国会通信
 簗瀬 進(参) 岡山 52歳 
 95年の創刊から国会議員メルマガの最長不倒記録を更新し続けている。国
 会の動向を詳細に知りたい人は要チェック。
 発行:週1回
 登録: http://www.s-yanase.com/

■掲示板

<タブロイド判「プレス『民主』」がスタート!>

タブロイド判の民主党機関紙「プレス『民主』」が7日に発刊されました。こ
れは、従来の機関紙「月刊『民主』」(A4判2色印刷)と、女性など幅広い読
者向けの『D’ear』(隔月刊・B5判4色印刷)とを統合し、タブロイド
判4色8ページで隔週発行するもの。情報が豊富になったと早くも評判です。

毎月第1・第3金曜日発行、年間購読料は3000円です。ご興味のある方は、
下のページからぜひお申し込み下さい。

      https://form.dpj.or.jp/info_book/

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