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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第83号 2003年2月13日
編集・発行/民主党広報・宣伝委員会

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   http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/

■目次
【ハイライト】100万人雇用増の予算案で政府を質す/枝野幸男政調会長
【国会だより】平成の大合併は成功するか/安住淳衆議院議員
【トピックス】第1回党首討論、菅代表が首相を追いつめる
【政策リンク】医療費自己負担3割化凍結法案要綱
【声明・談話】自民党長崎県連の公選法違反事件に関する報告について
【耳より情報】おすすめ議員メルマガ(3)

■ハイライト

100万人雇用増の予算案で政府を質す / 民主党政策調査会長 枝野幸男

通常国会序盤の政府との論戦を通じて分かったことは、結局、小泉首相はじめ
現閣僚たちは何も分かっていないということでした。首相は、「構造改革は着
実に進んでいる」の一点張りで諸失政を居直っていますが、そもそも改革など
何も進んでいません。私も予算委員会の質疑で、道路公団民営化、郵政改革、
公務員制度改革などについて質しましたが、具体的に何も進んでいないだけで
なく、そのこと自体を認識していない、いや、もともとどこに向かって行くべ
きかさえ分かっていない、というのが驚くべきことに政府の現状でした。この
ことは、国会中継などをご覧になった皆さんには、お分かりいただけたと思い
ます。

今後の論戦では、小泉内閣では何も変わらないというだけでなく、民主党なら
どうしていくのか、を鮮明に示し、私たちが政権をとれば必ずいい方向に変わ
ることを国民の皆さんに知っていただこうと思っています。特に当面は、民主
党が先週発表した独自の予算案をもとに、政府への対案を具体的に訴えていき
ます。

民主党予算案のポイントは、以下の2点です。

1.100万人の雇用をつくり出す
この予算案では、仕事をつくり出すことに最大の力点を置きました。介護、子
育て、教育など、人手がなくて困っている分野、人さえいれば動き出す分野に
集中的に投資し、100万人分の雇用を創出します。

2.自由に使えるお金を地域に渡す
これまで個別の事業について支出されていた地方自治体への補助金を廃止し、
一括交付金に変えます。そうすることで、自民党政治の利権の温床となってき
た補助金制度に終止符を打ち、地域に根ざした自主的な判断でお金を使えるよ
うにする新たな交付金制度を創設します。民主党予算案では、歳出のおよそ1
/3をこの一括交付金に充てています。

もちろん、民主党は経済分野だけでなく、有事法制や政治倫理問題など様々な
分野で明確な対案を示していきます。そのための準備は順調に進んでいます。
また、政府がこの4月から実施しようとしている医療保険の本人負担50%引
き上げに対して、これを凍結する法案を、昨日、野党4党共同で提出しました。

小泉自民党政権か、民主党を中心とする新しい政権か──これからの国会審議
にぜひご注目いただきたいと思います。

 民主党平成15年度予算案(PDF)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/yosan/2003yosan.pdf

 医療費自己負担3割化凍結法案要綱
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO0073.html

■国会だより

平成の大合併は成功するか / 安住淳衆議院議員

今、私の地元を含め、日本列島のほとんどの田舎では市町村の合併の問題が最
大の政治テーマである。平成17年の春までに合併をすることが国から求めら
れており、地方自治体は大騒ぎだ。

<豊かな自治体が合併を拒否>

そもそも今回の合併は、何故にその必要性が生じたのか。それは、地方分権を
進めるのに基礎体力を持った自治体を作り受け皿を固め、その上で国が持って
いる権限をこの自治体に渡すというプログラムがあるからだ。アメとムチを使
い、国は合併を進める。交付税を毎年5パーセント削減して、合併しない町村
を干し上げ、一方で合併すれば特例公債の発行で金を合併町村に交付するとい
う方式だ。

日本の自治体は今、全国で3千3百程だ。これが半分から約千程度まで合併さ
れる見通しだ。しかし、ここに来て大きな問題が生じてきている。それは、全
国の自治体のうち、自衛隊や電力関係施設などを持っている自治体に象徴され
るように、国からの手厚い補助金を独自に受けているような財政豊かなところ
が、九州でも北海道でも合併を拒否しているのだ。

<「仏作って魂入れず」の合併策>

実は、私の選挙区でも同様の傾向が見られる。つまり、今の国の補助金政治を
変えないまま合併しろと言っても、それぞれに財政事情が違い、合併のメリッ
トがない町村が出て来ている。今回の合併はひと言で言うと、「仏作って魂入
れず」ということだ。

国は基礎自治体という大きな枠を、まず作れとやる。しかし、その枠の中で今
の補助金という各省が握っている金の権限を全く地方に譲ろうと考えもしてい
ない。また、豊かな地方とそうでない地方の格差をどう調整するか、その財源
をどこで管理してやるかという根本的のところを踏み込んで示していないのだ。

全く形だけ合併させて財源の委譲という魂は入れなかったから、自治体は、大
同合併をそもそも何故するのかという原点に立ち返って、悩んでしまう。昨日、
総務省の幹部に「今のやり方は、終着駅がわからないまま列車に走れ走れと言
っているようなもので、必ず事故が起きるぞ」と言っておいた。

<理念なき改革が地方自治をこわす>

わが国では、この150年間で2度の大合併があった。ひとつは明治の合併、
そしてもうひとつが昭和の大合併だ。ふたつともそれぞれに理由があった。明
治の時は小学校の学区規模の村を作る。そして昭和の時は中学校の学区の規模
である。約8千人をひとつの基準自治体にするという、教育を最優先に考えた
合併であった。当時批判もあったが、そこには敗戦国として貧しいながらも教
育をしっかりやって若者を育てて国家の再建を図る、そのために義務教育運用
にいいように合併する、まさに、政治の意志と決意がある合併だった。

しかし今回は財政難で、国がもう地方の面倒を見られないから合併して下さい
という程度のポリシーしか感じられない。そして各省庁は、合併しても私のと
ころの権限は地方に譲りませんと常に言っている。まさに政治のリーダーシッ
プの欠如だ。この国をどうするかという理念のないままこんなことをやってい
ると、生活を最前線で守っている地方の自治までが取り返しがつかないことに
なるのが心配だ。

 安住淳衆議院議員 41歳 
 「安住淳が斬る!」より
    http://www.miyaginet.com/jun-azumi/

■トピックス

通常国会では、3日から衆参両院の本会議で施政方針演説をめぐる質疑が行わ
れ、民主党からは岡田克也幹事長らが代表質問。官僚原稿棒読みの無気力答弁
を続ける小泉首相に、民主党ならではの理念・政策を明快に対置して論争を繰
り広げました。

<テキスト>

 ●国会での取り組み

 【党首討論】菅代表、主体性ない首相を痛烈に批判(2)(2/12)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030212_04qt.html

 【党首討論】菅代表、主体性ない首相を痛烈に批判(1)(2/12)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030212_03qt.html

 4野党、医療費3割負担凍結法案を共同提出(2/12)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030212_01touketsu.html

 ●幹部会見

 「医療費3割負担阻止へ力を入れる」岡田幹事長会見(2/7)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030207_05okada.html

  ●その他

 【次の内閣】「しごと創出PT」を設置(2/12)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030212_02nc.html

 菅代表らが盧武鉉次期韓国大統領と会談(2/10)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030210_01korea.html

 「政権交代へ選択肢示す」連合集会で岡田幹事長が挨拶(2/7)
    http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030207_04rengo.html

<ビデオ>

  岡田幹事長定例拡大会見(2/7)
      200k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030207okada_v200.asx
      56k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030207okada_v56.asx

■政策リンク

 医療費自己負担3割化凍結法案要綱(4野党、2/12)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/koyou/BOX_KO0073.html

■声明・談話

 自民党長崎県連の公選法違反事件に関する報告について(談話、2/10)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0116.html

■耳より情報

<おすすめ議員メルマガ(3)>

民主党所属国会議員が個人で発行しているメールマガジンは50以上。有権者
と議員をパーソナルに結ぶ大事な役割を果たしています。「DP-MAIL」では、
その中から個性的なお薦めメルマガを選りすぐってご紹介していきます。

●細野豪志の「国会へ行こう」
 細野豪志(衆) 静岡7区 31歳
 70年代生まれの若き論客が、焦点の政治テーマについて冷静で鋭い分析を
 提起する。
 発行:週1回
 登録: http://goshi.org/

●どい隆一メールマガジン
 土肥隆一(衆) 兵庫3区 64歳
 福祉の充実に尽力してきた“牧師議員”が、自身の活動や民主党の取り組み
 についてフランクに語る。
 発行:週1回
 登録: http://d-wa.co.jp/doi/

●ドクター桜井の日本診療
 桜井 充(参) 宮城 46歳
 類いまれな批判精神と行動力で知られる議員が、歯に衣着せぬ直言をユーモ
 アを交えて綴る人気のメルマガ。
 発行:週1回
 登録: http://www.uranus.dti.ne.jp/~sakurai/

●福山哲郎のテツロー日記
 福山哲郎(参) 京都 41歳 
 正義感溢れる熱血議員の奮闘ぶりが、その喜怒哀楽とともにストレートに伝
 わってくる楽しいメルマガ。
 発行:不定期
 登録: http://www.fukuyama.gr.jp/

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