民主党メールマガジン DP-MAIL 第84号 2003年2月20日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【ハイライト】政府はイラク問題への対応を説明せよ/首藤信彦衆議院議員 【国会だより】年金制度改革のために/加藤公一衆議院議員 【トピックス】名古屋刑務所問題、住基ネット情報民間利用問題などが表面化 【政策リンク】イラク問題に関する民主党の現時点での考え方 【耳より情報】おすすめ議員メルマガ(4) ■ハイライト 政府はイラク問題への対応を国民に説明せよ / 首藤信彦衆議院議員 私は18日の衆議院予算委員会で質問に立ち、政府のイラク問題に対する対応 について質しました。しかし、それに対する川口外相の答弁は驚くほどいい加 減なもので、とても1億2千万人の日本国民を代表して外交を担っている大臣 とは思えないものでした。この内閣に任せていては、この国は大きく道を踏み 誤ることになる──そうした危機感を新たにしました。 私が予算委員会で質したのは、以下の点です。 1.日本政府は、国連によるイラク査察の継続を求めているのか、それとも査 察の打ち切りと武力攻撃の承認を求めているのか。 これに対して、川口外相は一切答えませんでした。ただ、「国際社会の協調に もとづく解決を」と繰り返すだけです。しかし、「国際社会の協調」とは何で しょう? 世界各地で1000万人もの人々が戦争に反対する行動に立ち上が っている時に、ひとりイラク攻撃に邁進する米国に追随することが「国際社会 の協調」につながるのでしょうか? それは、むしろ日本を国際社会の流れか ら逸脱させる危険な姿勢だと考えます。 2.米国の主張(イラクの国連決議違反の「証拠」を提起したパウエル米国務 長官の国連報告)が正しいと判断する根拠を示せ。 この質問に対しても、川口外相は具体的に答えられず、ただ「同盟国だから信 頼している」などと答えたのでした。私は、「それでは米国からブラックボッ クスを渡されて、それを無条件でいいものだと信じているのと同じだ」と批判 しました。 3.これから政府としてどう対応していくのか。 これについても外相は答えませんでした。 このように、政府は国会の場でイラク問題に対する態度を明確にしようとはし ませんでした。しかし一方、日本政府は安全保障理事会の非常任理事国(その 多くが日本のODAを受けています)の大使を呼び出して米国の立場に同調す るよう説得するなど、まるで米国の先兵のような活動を行っているのです。少 なくとも、政府として米国の立場が正しいと判断するなら、国会で国民に向け てそのように堂々と提起し、説明すべきです。外に向けては米国に明確に同調 しながら、内に向けてはどっちつかずのあいまいな態度を押し出すといった二 面的な対応は、国民に対する背信行為です。 また私は質問の中で、国連査察への積極的協力を要請するためにも、政府とし てイラクへ使節団を派遣したらどうか、と提案しました。しかし、川口外相の 答えは「改めて行くまでもない」というものでした。私は「失望と落胆と絶望 感をもって質問を終わります」と締めくくりました。 しかし、絶望してばかりもいられません。正当な根拠のない他国への武力攻撃 に日本が荷担することなど、あってはなりません。民主党は明日、イラク側の 主張を聞くためにミッションを派遣する予定です。 イラク問題に関する民主党の現時点での考え方(2/14) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/BOX_GK0102.html 党イラク訪問団、バグダッドへ向け21日出発(2/20) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030220_02iraq.html ■国会だより 年金制度改革のために / 加藤公一衆議院議員 現在の年金制度に対しては、「何十年も、毎月毎月ちゃんと保険料を払っても、 老後に受け取れるのは中途半端な金額」、「自分が引退したころには制度自体が 破綻しているのではないか」等の不満・不安をお持ちの方も多いのではないで しょうか。ある新聞社の世論調査によれば、20歳代と30歳代では「年金制 度を信頼していない」割合が78%、76%という高い数字になっています。 <少子高齢化への不安> このような不安の背景には、少子高齢化が急速に進んでいるという現実があり ます。現役世代と高齢者の比率が現在の4:1から20年後には2:1になる という深刻な状況です。経産省の試算によれば、現在の給付水準を維持するた めには、年金保険料を総報酬の27%程度まで引上げる必要があるとされてい ます。また、もう一つの大問題が、未加入者、未納者問題です。本来20歳以 上の国民全員が加入すべき国民年金(基礎年金)に、現在、約100万人が加 入しておらず、さらに約200万人は自らの意志で保険料を納めていないので す。 「年金」というと自分の積み立てたお金を老後に自分が受け取る仕組みになっ ていると錯覚しがちですが、日本の制度はそうではありません。現役世代の納 めた保険料は、そのまま、高齢世代への給付にまわります。いわば、世代間の 「仕送り」を国が半強制的にやっているのです。このような仕組みは、当然の 事ながら、現役世代の人口と高齢者の人口のバランスがとれていなければ成り 立ちませんし、支える側が役割を放棄してしまえば、すぐに破綻してしまうの です。 <国家管理の“仕送りシステム”は限界> このように、そもそも大規模な仕送りシステムを国が全て管理するというやり かたは、もう限界です。現在の年金制度を維持する限り、保険料は年々膨れ上 がり、受給年齢は引上げられ、そして、給付される金額自体も減っていくこと になります。根本的に考え方を変えない限り、年金制度は、破綻します。 最悪の事態に陥る前に、高齢者全員が最低限安心して老後の生活を送れるよう、 基礎年金部分の財源はすべて税金でまかなうのが合理的でしょう(現在の保険 料負担を税金に置き換えることにより、保険料徴収などの事務経費をゼロにで きるとともに、未納問題も解決する)。そして、いわゆる所得比例の2階建て 部分は、国がおせっかいをやかずに民間にお任せしていくほうが個人の選択肢 も広がるし、効率もよくなると思います。 皆様のご意見お待ちしております。 加藤公一衆議院議員 41歳 「加藤公一ジャーナル」より http://www.katokoichi.com/ ■トピックス 国会では、03年度予算案をめぐる一般的質疑が行われており、デフレ対策、 イラク問題、北朝鮮問題などを中心に与野党の論戦が繰り広げられています。 また、住基ネット通知票民間利用問題、名古屋刑務所受刑者虐待致死事件など 深刻な不祥事も明らかになっています。 <テキスト> ●国会での取り組み 「議運強行採決、法相虚偽答弁に強く抗議する」4野党国対委員長(2/19) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030219_01kokutai.html 【衆院予算委】中村、平岡、河村、上田議員が質問(2/19) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030219_04yosan.html 名古屋刑務所問題、衆院予算委で21日に集中審議(2/19) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030219_03nagoya.html 【衆院予算委】名古屋刑務所事件で法務当局の対応を追及(2/18) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030218_03yosan.html 【衆院本会議】武正議員、場当たり的な地方財政改革を批判(2/18) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030218_04takemasa.html 【衆院予算委】銀行での住基ネット通知票利用問題を追及(2/17) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030217_01yosan.html ●幹部会見 「都知事選で4者連絡機関つくる」菅代表会見(2/18) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030218_05kan.html ●その他 党イラク訪問団、バグダッドへ向け21日出発(2/20) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030220_02iraq.html 【両院議員懇】野党結集、労組との連携のあり方など議論(2/19) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030219_05giinkon.html 【次の内閣】中小企業貸付適正化、環境教育振興の両法案を了承(2/19) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030219_06nc.html 故石井議員の遺志を継ぐ会が初会合(2/19) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030219_02tsugukai.html 福井、福岡県知事選で候補者推薦を決定(2/18) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030218_03suisen.html 「石井紘基議員の遺志を継ぐ会」設置決める(2/18) http://www.dpj.or.jp/news/200302/20030218_02tsugukai.html <ビデオ> 菅代表定例会見(2/18) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030218kan_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030218kan_v56.asx 岡田幹事長定例拡大会見(2/14) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030214okada_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030214okada_v56.asx ■政策リンク イラク問題に関する民主党の現時点での考え方(2/14) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/BOX_GK0102.html ■耳より情報 <おすすめ議員メルマガ(4)> 民主党所属国会議員が個人で発行しているメールマガジンは50以上。有権者 と議員をパーソナルに結ぶ大事な役割を果たしています。「DP-MAIL」では、 その中から個性的なお薦めメルマガを選りすぐってご紹介していきます。 ●水島広子★国会報告 水島広子(衆) 栃木1区 34歳 医学博士にして2児の母。家庭と国会を往復する日々を繊細な視点でレポー トする。 発行:週1回 登録: http://www.mizu.cx/ ●ふるげんメールレター 古川元久(衆) 愛知2区 37歳 アイデア豊かな国際派議員がバランス感覚に優れたオピニオンを発信。アン ケートやクイズもある。 発行:週1回 登録: http://www.furukawa.cc/ ●内藤正光メールマガジン 内藤正光(参) 比例 39歳 活動力溢れるIT政策のプロが、内容豊富な政策レポートや視察報告を配信。 政策に強くなりたい人は要チェック。 発行:随時 登録: http://www.mnaito.com/ ●やまこえ谷声 谷 博之(参) 栃木 59歳 難病対策など福祉問題、環境問題への地道な取り組みが伝わってくる活動レ ポート。 発行:不定期 登録: http://www.tani-hiroyuki.com/ ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2003 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。