民主党メールマガジン DP-MAIL 第97号 2003年5月22日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【ハイライト】国民のための有事法制こそ政権政党への試金石 【トピックス】松浪議員問題、政倫審で審査 【政策リンク】国立大学法人法案修正案 【談話・見解】小泉経済政策はガラガラと音を立てて崩壊している、他 【お知らせ!】世党@net 第5回アンケート結果について 粉飾告発ホットラインを開設 ■ハイライト 国民のための有事法制こそ政権政党への試金石 民主党『次の内閣』安全保障ネクスト大臣 前原誠司 有事法制は国家として最低限のセーフティネット法です。ですから、民主党は 結党の時から有事法制は必要だとしてきました。有事はあってはならないし、 起こさないようにするのが政治家の務めですが、万万が一そういう状況になっ たときに、何も用意されていない、法律もなかったというほうが、国民のため にならないのです。我が国は法治国家であり、どのような場合でも、超法規的 措置がとられることがないようにしなければならないのです。超法規的措置は 独走を招き国民の権利・人権にとって危険なことであり、今回、与党との修正 合意がなり、法律制定に道筋がついたことは画期的なことです。 政府の有事法案には大きな問題点が三つありました。一つは設計図で、基本理 念と対処方針という具体法(何をするのかのプログラム規定)が混在している 法案だったことです。二つ目は大事な国民保護法制が後回しになっており、政 府が活動しうることと、自衛隊の行動に関する法制が先になっていること。三 つ目が一番大きな問題ですが、政府が自治体や国民に求める協力が全面に出て いて、協力を求められる側の国民の基本的人権の尊重、民主的統制をどうする のかという観点が極めて希薄だった点です。民主党の修正のポイントはこの3 点、特に3番目の協力を求められる国民の権利、自由をどう担保するか、基本 的人権をどう尊重させるか、どう民主的統制を確保・強化するかが重点でした。 今回の修正は、国から国民を見ている政府案、国民の視点から協力もするが、 基本的人権がどう保障されるかに立つ民主党案との間の協議で、この視線の違 いを修正するものでした。まず、憲法に緊急事態の規定がないので、基本法を 作るとの極めて大きな合意がされました。また、基本的人権の保障は個別条文 を明記する形で法案に書き込むことができ、さらに国民保護法制の中でも担保 されることが確約され、民主的統制を強化する形で、対処措置が国会の議決で 中断、終了できることが明記されました。政府案では協力を求める国が動きや すくすることに重点が置かれていましたが、我が党は国への協力も必要だが、 憲法に保障された基本的人権をどう担保するか、民主的統制としての議会重視 をどう貫くかの点で修正を図り、それが実現できました。つまり、民主党の案、 国民の側に立った視線での修正が図られたのです。 修正合意は新たな野党像、本気で政権を目指す野党像が真価を問われる段階に 入ったことを示しています。修正合意はその問題では野党でなく、責任をとも に背負う立場で、責任を持つ提案をどうしていくかが、問われていきます。国 民の皆さん方から民主党は本当に政権を担いうるとの安心感をもっていただく ための試金石だ思いますので、今申し上げたことを一つのスタートとして、こ れから、しっかり具現化するための努力をしていきます。 (まえはら せいじ/衆議院議員) 有事関連法案の修正に関する覚書(5/13、PDFファイル) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/pdf/yuuji_oboegaki.pdf 緊急事態基本法案(4/30、PDFファイル) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/pdf/kinkyujitai_hoan.pdf 武力攻撃事態対処法案修正案(4/30、PDFファイル) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/pdf/buryokutaisyo_syuseian.pdf 武力攻撃事態対処法案修正案・新旧対照表(4/30、PDFファイル) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/pdf/buryokutaisyo_taisyou.pdf ■トピックス 民主党と与党3党の共同修正による武力攻撃事態対処関連3法案は、15日に 衆議院を通過し、現在参議院で審議中。民主党は、緊急事態基本法制定や危機 管理庁設置など、修正に盛り込まれながら依然として政府・与党が後ろ向きな 姿勢でいる課題について、実現の保証を求めています。また、21日には衆院 政治倫理審査会で、暴力団関係者から秘書給与肩代わりなどの便宜を受けてい た保守新党の松浪議員に対する審査が行われました。同議員をめぐっては、“黒 い癒着”を示すさらなる新事実も浮かび上がっており、民主党は癒着関係の徹 底解明と松浪議員の辞職を強く求めています。 他方、党内では自由党との合流問題をめぐる議論を進めています。21日の常 任幹事会では、「合流を前提に国会終了後の統一会派結成をめざす」という方 針が確認されました。 <テキスト> ●国会での取り組み 【参院個人情報特】自己情報コントロール権など含む野党修正案否決(5/21) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030521_01sanpon.html 【衆院政倫審】永田議員、“黒い癒着”の松浪議員に辞職迫る(5/21) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030521_02seirin.html 【参院事態特】齋藤議員、基本的人権保障の担保を求める(5/20) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030520_03saito.html りそな銀への公的資金問題で予算委集中審議を要求(5/20) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030520_01noda.html 【参院事態特】直嶋議員、基本法制定・危機管理庁設置を迫る(5/20) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030520_02naoshima.html 【参院本会議】小林元議員、首相に「基本法」制定の意義など質す(5/19) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030519_01sanpon.html 「難民等の保護に関する法律案」を衆議院に提出(5/16) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030516_07nanmin.html 【衆院文科委】国立大学法人法関連法案を可決(5/16) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030516_02kokudai.html ●幹部会見 「りそな銀は小泉失政の被害者」菅代表(5/20) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030520_04kan.html 「有事法制採決での一致した行動は党の大きな一歩」岡田幹事長(5/16) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030516_04okada.html 「松浪氏の辞職につながる政倫審審査に」野田国対委員長(5/16) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030516_03noda.html ●その他 【常任幹事会】自由党との合流を前提に統一会派結成めざす(5/21) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030521_03joukan.html 【次の内閣】ネット市民立法の政策提案を法案化・政策化へ(5/21) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030521_04nc.html 菅代表、金鐘泌元韓国首相と意見交換(5/20) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030520_01korea.html 【常任幹事会】札幌市長再選挙で上田文雄氏の支持を決定(5/20) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030520_05joukan.html 徳島県知事選、大田候補あと一歩及ばず(5/18) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030518_01tokushima.html 川辺川訴訟、控訴審で農民勝訴 菅代表が上告断念申し入れ(5/16) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030516_05kawabe.html 【常任幹事会】自由党との合流問題で集中的に討議(5/16) http://www.dpj.or.jp/news/200305/20030516_01joukan.html <ビデオ> 菅代表定例会見(5/20) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030520kan_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030520kan_v56.asx 岡田幹事長拡大定例会見(5/16) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030516okada_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030516okada_v56.asx ■政策リンク 国立大学法人法案修正案(5/15) 政府法案が国立大学の運営、教育内容などに対する国の関与を強め、その 主体的な発展を阻害する恐れがあるため、大学の自主性発揮を促す形での 法人化を行う内容に修正するものです。 ・「国立大学法人法案修正案」について http://www.dpj.or.jp/seisaku/kyoiku/BOX_KK0042.html ・国立大学法人法案修正案要綱 http://www.dpj.or.jp/seisaku/kyoiku/BOX_KK0041.html ■談話・見解 KSD事件・村上元参議院議員への一審判決について(談話、5/20) http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0130.html 小泉経済政策はガラガラと音を立てて崩壊している(談話、5/17) http://www.dpj.or.jp/seisaku/zaisei/BOX_ZA0078.html 川辺川利水訴訟控訴審判決について(談話、5/16) http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0129.html ■お知らせ! <世党@net 第5回アンケート結果について> 自由党との合流問題をテーマにした第5回ネットモニター調査(4/25〜5/6) は、参加総数2688名の方にご協力頂き、大変参考になる調査結果を得るこ とができました。また、アンケートのご回答以外にも多くのご意見を頂き、誠 にありがとうございました。このアンケート結果を貴重なご意見として、党の 政策・運営に反映して参ります。 第5回アンケート結果 http://www.research-dpj.com/enquete_result/enquete_result.php?enq_id=10 <粉飾告発ホットラインを開設> 日本経済再生のためには、市場や投資家が正確な企業情報を入手でき、安心 して投資できる環境を作ることが不可欠です。しかし、残念ながら日本の企業 会計に対する不信感は根強く、多くの改善点を残しています。私たち民主党で は、昨今の企業決算における問題をフォローアップするために、「粉飾告発ホ ットライン」を設けることとしました。不正会計や粉飾決算に関わる情報をぜ ひお寄せください。 http://www.dpj.or.jp/funshoku/index.html ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2003 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。