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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第105号 2003年7月17日
編集・発行/民主党広報・宣伝委員会

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   http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/
   
■目次
【ハイライト】マニフェストとネット選挙解禁/島さとし衆議院議員
【トピックス】竹中大臣問責決議案が否決
【談話・見解】「祝日法」改正案への対応について、他
【候補者紹介】衆議院総選挙公認予定候補者紹介 <5>
【お知らせ!】公益法人制度改革についてご意見募集
【追   悼】「大道を歩め」と教えてくれた久保亘先生

■ハイライト

マニフェストとネット選挙解禁

ネット選挙ワーキングチーム座長 島さとし

統一地方選挙では、「マニフェスト」を作成した候補者が多かった。当選後に行う政
策、期限、財源を明記して選挙を争う。当選後は、それが実行されたかどうかを有権
者が判断する。まさに、有権者との契約である。

9 7年、労働党に政権交代したばかりのイギリスに行った。「イギリスはもっと良
くなる」と書かれた44ページのパンフレットが、1冊2ポンドで売られていた。そ
こには、「教育支援金の中から財源を捻出し、3 0人学級を実現します」などの具
体的な政策が書かれていた。それが、マニフェストであった。イギリスの選挙が政策
本位である理由はこれだと私は思った。

<マニフェストは配れない?>

5月8日、衆議院総務委員会。知事候補などがマニフェストをつくったものの、公職
選挙法上の問題から配布できなかったことを総務大臣に質問した。大臣いわく「今、
マニフェストというのは、はやりですからね。(略)今、委員が言われたように、か
なり際どい。事前運動の禁止や文書図画の頒布の禁止規定に該当する恐れがある」と
のことなのである。

公職選挙法142条では、選挙運動では法で決められた文書だけしか、頒布できない。
ビラとか葉書のみである。これは売ったとしても同じ。つまり、現行の公職選挙法を
厳密に解釈すると、マニフェストは配れないのである。まったく政策本位になってい
ない。

<電話はいいが、メールはだめ>

この公職選挙法142条、文書図画の制限というのは時代遅れも甚だしい。そもそも、
紙が高価だった時代に、ビラなどを制限するためにつくられたとも聞く。ホームペー
ジが開発された当時、電子紙芝居と思ったのか、ネットを文書図画とした。おかげで、
電話はいいけど、メールはだめという珍解釈がなりたつ。メールだと、「文字形象」
があるというのだ。選挙のとき、携帯電話で応援をするのはいいが、同じ携帯でメー
ルで出すと選挙違反というばかばかしい状況なのだ。

日本のインターネット利用者は5533万人。政策本位の選挙にするなら、ネット選
挙解禁は当然である。私がネット選挙解禁の議員立法を出して、すでに5年が経過し
ている。その間、審議もされていない。ネット選挙を解禁すると、サラリーマンや若
い人が、選挙にゆき、投票率が上がる。不利になる政党があるからだと言われている。
国民軽視も甚だしい。

<選挙を変えなければ、日本は良くならない>

今までの選挙における「政策」はどちらかといえば「スローガン」にすぎなかった。
財源、期限を明記して国民との契約とするマニフェストを提示する。単なるビラでは
なく、5 0ページ程度にわたり、政策が詳細に書かれている。

有権者は、そのマニフェストを入手し、政策を比較する。ホームページにアクセスす
ると、さらに詳しい政策が書かれている。有権者は、メールを出し、双方向で選択を
する。こんな「政策本位」の選挙が実現すれば、日本は絶対に良くなる。そのために
民主党は、公職選挙法改正案を、議員立法で提出する。選挙を変えなければ、日本は
良くならない。

(しま さとし 衆議院議員 45歳)

■トピックス

民主党は15日、経済失政の末、大不況、金融危機を招いた竹中大臣の辞任を求める
問責決議案を参議院に提出したものの、与党はこれを否決。延長国会の会期も終盤を
迎える中、イラク特措法案の成立に反対するとともに、経済危機に何ら対応できない
小泉内閣そのものの責任を問わねばなりません。

<テキスト>

 ●国会での取り組み

 【衆院予算委】経済問題等で18日に集中審議=菅代表らが質問(7/17)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030717_01noda.html

 【参院外防委】イラク治安情勢悪化踏まえ陸自派遣中止決断迫る(7/17)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030717_02iraq.html

 【衆院財金委】民主党主導のヤミ金融規制法案を全会一致議決(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_04yamikin.html

 【衆イラク特】テロ特措法の効果「軍事機密」と答えず審議中断(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_02suematsu.html

 【衆院内閣委】「祝日法改正案」を可決(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_03naikaku.html

 【参院本会議】竹中大臣の問責決議案を否決(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_01monseki.html

 【衆院本会議】上肢障害者等の代筆投票認める公選法改正案を可決(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_08kousenhou.html

 竹中大臣に対する問責決議案を提出(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_01monseki.html

 衆院青少年特の野党理事・委員が鴻池祥肇大臣に申し入れ(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_06seishonen.html
    
 【衆院国交委】民主党など提出の「交通基本法案」が審議入り(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_07koutsuu.html

 【衆院決算委】木下・奥田議員、13年度決算締めくくり総括質疑(7/14)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030714_01kessan.html

 【参院予算委】竹中大臣の金融失政を厳しく追及(7/11)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030711_01yosan.html

 ●幹部会見

 「竹中問責決議へ野党で共同歩調とる」菅代表(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_08kan.html

 「竹中大臣の不信任案提出を前提に詰める」岡田幹事長(7/11)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030711_02okada.html

  ●その他

 増田岩手県知事招き、地方分権勉強会(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_05bunken.html

 田名部匡代衆議院議員が初登院(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_07tanabu.html

 【次の内閣】国立追悼施設設立について方針決める(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_09tsuito.html

 【次の内閣】マニフェスト案を検討(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_08nc.html

 【次の内閣】逮捕議員の歳費支給を停止する法案を了承(7/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030716_10saihi.html

 国内独立人権機関設置に関する野党3党の基本合意まとまる(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_09jinken.html

 03年度党員・サポーター定時登録は約10万人に(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_05touin.html

 【常任幹事会】衆院千葉5区で村越祐民さんを公認内定(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_03joukan.html

 【常任幹事会】衆院北海道8区補選、参院選の候補者を公認決定(7/15)
    http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030715_02joukan.html

<ビデオ>

 菅代表定例会見(7/15)
      200k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030715kan_v200.asx
      56k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030715kan_v56.asx

 岡田幹事長拡大定例会見(7/11)
      200k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030711okada_v200.asx
      56k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030711okada_v56.asx

■談話・見解

 「祝日法」改正案への対応について(談話、7/16)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0135.html

 「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律案」成立にあたって
 (談話、7/10)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/sihou/BOX_SH0052.html

■候補者紹介

衆議院総選挙公認予定候補者紹介 <5>

今秋にも予想される次期衆議院選挙の公認予定候補者(現職を除く)を連載でご紹介
します。各予定候補者の詳しい情報は、ホームページにアクセスしてください?順
不同。(1) 経歴 (2) 現在の肩書き (3) モットー・座右の銘 (4) 趣味]

群馬2区
石関圭
1967年10月5日生
http://homepage2.nifty.com/ishizeki/
(1) 群馬県立がんセンター医師
(2) 医師、精神保健指定医、博士(医学)
(3) 継続は力なり
(4) クレー射撃、バイクツーリング

兵庫6区
いちむら浩一郎
1964年7月16日生
http://www.javjav.com
(1) 松下政経塾出身
(2) 党兵庫6区総支部長
(3) にもかかわらず「日本の洗濯」ジャブ、ジャブ
(4) 食、旅、酒

熊本2区
松野信夫
1951年6月2日生
http://www3.ocn.ne.jp/~nmatsuno/
(1) 熊本県総合生活相談センター所長
(2) 弁護士(くまもと法律事務所)
(3) 誠心誠意、本気で本音を語る
(4) 家財の修理、ドライブ

北海道5区
小林ちよみ
1968年12月8日生
http://www.minshutou-h5.com
(1) 会社員
(2) 民主党北海道男女平等参画委員長
(3) 為せば成る
(4) 夏はスキューバダイビング、冬はスキー

山形2区
近藤洋介
1965年5月19日生
http://www.kondo21.com
(1) 日本経済新聞記者
(2) 党山形2区総支部長
(3) 熱き心と冷静な頭
(4) 辻立ち・乱読

大阪13区
岡本準一郎
1971年8月18日生
http://www.junichiro.org/
(1) 都市銀行勤務
(2) 大阪府第13区総支部長
(3) 見る前に跳べ!
(4) ラガーシャツ収集、詩吟

茨城2区
とこい美治 
1955年8月19日生
http://www.junichiro.org/
(1) 社団法人日本青年会議所副会頭
(2) 党茨城2区総支部長
(3) 何事にも全人格を賭ける
(4) 空手道5段、柔道4段、道場館長

■お知らせ!

<公益法人制度改革についてご意見募集>

公益法人(民法34条に基づく社団法人や財団法人)は、現在、省庁の許可によって
設立されていますが、政府の補助金で無駄と思われる事業を行っていたり、役人の天
下り先になっているなど様々な問題が指摘されています。民主党は、市民の自主性・
自立性を基本に、民間活動を官が事前に規制する(官─民規制)社会から、政府に頼
らず市民がお互いに支えあう(民─民評価)社会への変革を基本理念とした公益法人
制度改革案(中間報告)を発表しました。

民主党では、以後の検討を進めるにあたり、国民の皆様からご意見を頂戴したいと考
えております。民主党案に対する御意見・御要望はもちろん、政府案への御意見や、
今ある公益法人への御不満でも構いません。どしどし御意見をお寄せください。

  民主党の公益法人制度改革案(中間報告)骨子
      http://www.dpj.or.jp/seisaku/gyosei/BOX_GY0052.html
      
  ご意見募集のページ
      http://www.dpj.or.jp/koeki/index.html
      
■追   悼

「大道を歩め」と教えてくれた久保亘先生

民主党副代表 横路孝弘

久保亘先生は、私の一回り歳が上。私にとって頼りがいのある兄貴分だった。

先生は、何が起きても右往左往せず、泰然自若、筋道をしっかり読み取り、長期的に
何が最善かを常に考え、決して自分の名誉や利益を考えることなく行動された人だっ
た。行動の哲学や自分なりの思想をもった西郷隆盛のような、男が惚れ込む男であっ
た。

ある時先生から「君、どうして民主党の諸君はいつも“ウロチョロ”しているのかね。
大道を歩かなければ国民の信頼は得られないよ」と言われた。今もその時の言葉が思
い出される。

さて、ある意味では久保先生は民主党の生みの親でもある。94年10月、久保先生
に私も出席して札幌市でのシンポジウムの席上、当時は社会党の書記長であった久保
先生が、社会党を解党して「民主リベラル新党」を結成することを提唱されたのだっ
た。

しかしこの提案は社会党内で大問題となり事実上消えてしまった。こうした状況をみ
て、私は95年4月で知事の仕事を終えたのだが、新しい党を結成しなければ日本の
政治はダメになると、海江田万里、仙谷由人、五島正規、高見裕一、鳩山由紀夫各氏
と共に「リベラルフォーラム」という集団を立ち上げ、その後菅さんなども参加し、
民主リベラル派の結集を軸としての96年の民主党の結成となったのである。現在の
民主党が「民主リベラル」な政党なのかは内心忸怩たる思いがあるが…。

心から久保先生のご冥福をお祈り致します。

  久保 亘(くぼ・わたる=元民主党参議院議員会長)
  6月24日慢性腎不全のため鹿児島市内の病院で死去。享年74歳。

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