民主党メールマガジン DP-MAIL 第107号 2003年7月31日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【ハイライト】安心して生み、育てることのできる社会に 【国会だより】宮城地震〜家なき被災者のサポートを 【トピックス】第156回通常国会が閉会 【談話・見解】イラク特別措置法案の成立に当たって、他 【お知らせ!】平成14年分政治資金「収支報告書」を公開 世党@net 第8回モニター調査のお願い ■ハイライト 安心して生み、育てることのできる社会に 『次の内閣』市民・子ども政策担当ネクスト大臣 石毛えい子 6月12日、少子化社会対策基本法が衆議院本会議で修正可決されました。法 案は99年に超党派の少子化対策議員連盟により取りまとめられ提出されてい たものですが、当初から多くの女性団体によって様々な危惧が指摘されていま した。 <個人の決定を尊重> 法案には、少子化による未曾有の危機、少子化に歯止めをかける、家庭と子育 てに夢と誇りを持つ、などの表現がなされていたために、そのことが女性を中 心に、国家によるふたたびの人口増加政策の復活につながるのではないか、と の疑問となりました。 民主党は、市民・子ども部門/作業チームで法案の修正を検討し、二つの内容 で修正を実現しました。一つは、94年のカイロ国際人口・開発会議以降の国 際的合意をふまえて、「もとより、結婚・出産は個人の決定に基づくものでは あるが」の文を挿入し、性と生殖における自己決定を明確にしました。 他の一つは法文の「生み育てる」を「生み、育てる」に改め、育てることの男 女の共同また他の親(例えば里親)による子育ての意味が示されるようにしま した。 <子ども数のギャップ> 直近の人口データでは、合計特殊出生率(=1人の女性が一生のうちに生む子 どもの人数)は、1.32と過去もっとも低くなりました。 少子化、という事態をどのように評価するかは、多様な観点があり得ます。こ とさらに少子化を問題とすることはない、という立場もあれば、世代間扶養の 危機を強調する見方もあります。どのような角度からとらえるにせよ、しかし 現在の社会が、持ちたいだけの子どもを持たせない現実を深刻に、かつ真剣に 受けとめなければならないと考えます。 内閣府が行った02年の世論調査で、理想の子ども数について「2人」と答え た人は38.5%、「3人」と答えた人は45.2%でした。実際には、ひと 組のカップルから誕生する子どもの人数は平均して2人を割っています。 雇用不安の状況で経済的負担の重さから、多くの若者が結婚にふみ切れないで います。結婚したとしても仕事はきつく職場は長時間労働、男性は家族責任を 果たせず、家事や子育ての責任と負担が女性に重くのしかかります。男女とも に育児休業を取得できるといっても、職場環境は整わず、期間の定めのある雇 用労働者には原則的に適用になりません。 子育ての不安や緊張から児童虐待にも走りかねず、「保育に欠ける」にこだわ る保育行政は、どの子にも安心できる居場所を保障していません。子育ての経 済的負担も重く、シングル・マザーに冷たい社会のありようも問題です。 <市民・子ども部門> 民主党は党の「次の内閣」に、政府にはない特命の市民・子ども部門をおいて います。これまで党として子育て支援に関して、父親の育児参加を促進するパ パ・クオータ制を盛り込んだ、仕事と家庭の両立支援法案の提出などにとりく んできました。税制面において様々な控除を整理して、児童手当を充実する改 革案も明らかにしています。 さらに市民・子ども部門として、子育ち、子育ての社会的環境の整備にむけた 政策発信に努めていきます。安心して生み、育てられる社会にすることが、結 果として少子化社会対策になると考えるところです。 (いしげ えいこ/衆議院議員) ■国会だより 宮城地震〜家なき被災者のサポートを 衆議院議員 安住 淳 先週末から今週にかけて起きた宮城県北部地震は、私の地元に甚大な被害を及 ぼした。被災地はすっぽりと私の選挙区である。私も自宅の被害は最小限に防 げたが、多くの地元の人々は今尚、自宅に帰れず不安な日々を過ごしている。 私もこの4日間は、地元の役場の職員の皆さんや消防団、それにボランティア の方々とともに被災地を走り回っている。 それにしても、今回私は“日本人の強さ”を見る思いがしている。行く所々で この理不尽な運命に、不安や恐れを訴える人も多いが、それ以上に無常感を持 ってこうなったら仕方がない、その運命をしっかりと受け入れて頑張ろうとい う人が多いのだ。 どこに行っても整然としていて混乱もない。多分海外の人が見たら、驚くので はないだろうか。日本人の強さというか、見事さはこんな時に際立つ。皆で助 け合い、皆で協力する。私なんかは避難した方々の激励に訪れて、逆に激励さ れている始末である。ご本人が疲れているのに、こちらを気にして「代議士さ ん、疲れないようにね。」と激励される。私も改めて自らの責務を実感してい る。 日本の法律は、こうした大災害では、公共物を復元再興させる金も人も担保し ている。しかし、私有物の破損破壊については、何ら援助する手当てがない。 阪神大震災の時もそうだが、今回もこの同じ問題に直面して苦悩しているのだ。 しかし、地元で被害にあった多くの人は、家という私有財産を失っている。今 回の被災地は高齢者の多い地域なので、いまさら新しい家を建てるという力も 気力もない方が多い。この人々を助けなければならないと思う。これは政治の 責任だ。今度の災害を機会に、私有財産を失った人々へのサポート制度を、議 員立法で提案したい。 それにしても今日も地元は雨。私は二次災害を気にしながら、恨めしい気持ち で空を眺めている。多くの方々が、一日も早く元の普通の暮らしに戻るようあ らゆる努力を尽くしたい。 「安住淳国会通信102号(7/30)」より http://www.miyaginet.com/jun-azumi/ ■トピックス 戦地イラクへ自衛隊を送るイラク特措法案が、野党4党の頑強な反対にもかか わらず与党によって強行採決され、第156回通常国会が閉会しました。民主 党は、イラクへの自衛隊派遣ばかりでなく、経済危機に対応できず、公約した 「改革」も先送りして国民に「痛み」を押しつけるばかりの小泉内閣を引きず りおろし、政権交代を実現するため、自由党との合併を進めるとともに、総選 挙に向けた態勢づくりに全力を挙げています。 <テキスト> ●国会での取り組み 第156回通常国会が閉会(7/28) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030728_01noda.html 【参院本会議】野党抗議の中、イラク特措法案を可決(7/25) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030725_08sanpon.html 【参院外防委】与党がイラク特措法案の採決を強行(7/25) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030725_07tokusohou.html 【衆院本会議】内閣不信任決議案を否決(7/25) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030725_05fushinnin.html 野党4党、小泉内閣不信任決議案を提出(7/25) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030725_02fushinnin.html 【参院本会議】官房長官問責決議案を否決(7/25) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030725_01monseki.html 野党4党、福田官房長官問責決議案を提出(7/24) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030724_01monseki.html 【参院本会議】防衛庁長官問責決議案を否決(7/24) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030724_06sampon.html 野党4党、石破防衛庁長官問責決議案を提出(7/24) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030724_05ishiba.html 【参院本会議】外相問責決議案を否決(7/24) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030724_04sanpon.html 野党4党 、川口外相問責決議案を提出(7/24) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030724_01monseki.html ●幹部会見 「合併に期待の高まり感じる」菅代表(7/29) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030729_01kan.html 「解散になれば堂々と審判を仰ぐ」岡田幹事長(7/25) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030725_03okada.html ●その他 【常任幹事会】衆院2候補者内定、参院選2候補者公認(7/29) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030729_03joukan.html 岡田幹事長、地方遊説を松江市からスタート(7/29) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030729_04shimane.html 【次の内閣】高速道路政策を協議(7/29) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030729_02nc.html 「総選挙では政策を見比べて選択を」菅代表ら、有楽町で訴え(7/28) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030728_05gaisen.html 宮城県北部地震災害で党対策本部を設置(7/28) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030728_03jishin.html 【両院議員懇】合併−解散−総選挙へ決意固める(7/28) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030728_02giinkon.html 平成14年分政治資金収支報告書を公開(7/25) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030725_06shuushi.html 【両院議員総会】自由党との合併に関する菅代表提案を了承(7/24) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030724_03soukai.html 【常任幹事会】菅・小沢両党首の民・由合併合意を了承(7/24) http://www.dpj.or.jp/news/200307/20030724_02joukan.html <ビデオ> 菅代表定例会見(7/29) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030729kan_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030729kan_v56.asx 岡田幹事長拡大定例会見(7/25) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030725okada_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030725okada_v56.asx ■談話・見解 第156回通常国会を終えて(談話、7/28) http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0139.html 宮城県北部地震災害対策本部(7/28) http://www.dpj.or.jp/seisaku/naikaku/BOX_NA0003.html イラク特別措置法案の成立に当たって(談話、7/26) http://www.dpj.or.jp/seisaku/unei/BOX_UN0138.html ■お知らせ! <平成14年分政治資金「収支報告書」を公開> 民主党は「党会計にかかわる情報開示をさらに進める」という1月党大会の決 定に基づき、総務省による公表に先立って、平成14年分「収支報告書」「使 途等報告書」の概要を公開するとともに、「収支報告書」の全容をPDFファイ ルで公表しました。なお、今回は初めての自主公開であり、個人情報保護法の 施行を前にして個人情報のあるべき取り扱いについて検討中でもあることから、 支出明細のうち個人への支払いに関する部分については件数・合計額を表示し ています。 今後とも、みなさんのご意見をいただきながら、情報開示を進め、合理的かつ 透明性のある政治資金のあり方を実現するための努力を続けていきます。 http://www.dpj.or.jp/fund/h14/index.html <世党@net 第8回モニター調査のお願い> 世党@netの第8回モニター調査が始まりました。今回の調査では、民主党と 自由党との合併についてご意見をお伺いしています。締め切りは8月6日。モ ニターの方は、ご協力をお願いします。また、まだモニターにご登録いただい ていない方も、この機会にぜひご参加ください。 アンケートへ http://www.research-dpj.com/enquete/enquete20030730.php ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 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