民主党メールマガジン DP-MAIL 第108号 2003年8月7日 編集・発行/民主党広報・宣伝委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【ハイライト】細川内閣誕生から10年〜政治改革こそ原点 【トピックス】自由・社民との選挙協力態勢進む 【談話・見解】大学入学資格の弾力化について、他 【お知らせ!】世党@net 第8回モニター調査のお願い ■ハイライト 細川内閣誕生から10年〜 政治改革こそ原点 民主党最高顧問 羽田 孜 今から10年前の93年6月、通常国会会期末に、当時の野党から提出された 宮澤内閣不信任決議案が、私を含む与党・自民党議員の一部も賛成し可決、衆 議院が解散された。私は44人の同志とともに自民党を離党し、新生党を結成 した。総選挙の結果、自民党は過半数の議席を獲得できず、8月6日、社会党、 新生党、公明党、民社党、日本新党、新党さきがけ、社民連など7党1会派か らなる細川内閣が発足した。 これに先立つ数年間、リクルート事件や、「金屏風」事件、佐川急便事件など、 政界とくに自民党の金権腐敗体質に対して、国民の怒りは煮えたぎり、政治不 信が頂点に達していた。宮澤首相が「必ずやる」と公約した政治改革法案が、 自民党内の反対で廃案となったとき、私は「自民党は改革を実現できない」と 離党を覚悟し、同志を募った。勝海舟の「時の流れに竿差すことはできない。 世界は流れている」という言葉通りの気持ちだった。 ◆ ◆ 当時、私は、少なくとも4〜5年は野に在るだろうと思っていた。しかし、自 民党政治に対する国民の怒りや閉塞感は私の想像を超えていた。新生党党首と して選挙遊説に回る先々、どこへ行っても街角で大勢の聴衆に囲まれた。「最近 はどこにも投票していなかったが、今回は投票するよ」という声を数多く耳に した(投票率は低かったが、自民・社会の支持者が投票に行かなかったのだろ う)。その熱気が、55年体制を突き崩し、細川政権を誕生させたのだ。 細川政権を担った7党1会派にとっては、政権をとることについて、まだ本当 の覚悟はなかった。私は、自民党を離党する前から、社会党の山花委員長やサ トカン(佐藤観樹)さんに、「これは解散・総選挙になるよ。時代の流れは変わ ったのだから、これからは安全保障の問題なども徹底して議論していこう」と 話していたが、当時の社会党は、政権にいないことが日常だった。真剣に議論 を交わしても、報道などで表に出てくるのは自衛隊や税制の問題ばかりで、あ るとき、社会党の久保書記長が「羽田さん、もう登山は疲れたよ。トンネルに してくれないかね」といみじくも語ったことがある。 ◆ ◆ さて、このときの連立政権内での真剣な議論が、現在の民主党の土台になって いることは間違いない。民主党は、有事法制についてもきちんと議論をし、人 権や報道の自由などを最大限保障する前提で、その必要性の認識を共有してい る。同時に、原爆や本土空襲を経験した日本は、戦争は避けなくてはいけない、 かつて侵略したアジア諸国の国民との和解をアジア外交の中心に据えるべきだ ──このようなポリシーが「民主党らしさ」としてしっかりと根付いている。 一方の自民党は、政権を取り戻してから、政治改革や地方分権など、10年前 からの改革の課題をいつの間にか、すべてねじ曲げ、後退させデタラメな議論 にすりかえている。景気や雇用にも打つ手を持っていない。 今、総選挙を目前にして、細川内閣誕生当時のような国民の熱気は、残念だが、 まだ感じられない。しかし、政治改革へのマグマ、国民の不満、閉塞感は蓄積 されている。地殻変動は確実に起こっていることは間違いない。世界の先進諸 国では、次から次へと政権交代が起こっている。同じ政権が長く続けば、必ず 改革は後退し、政権は内部から腐敗する。政権交代が円滑にできることが、安 定した民主主義社会の常識になっている。政権交代の必要性についての我々の 訴えがまだまだ足りないことを反省しなくてはならない。 (はた つとむ/衆議院議員) ■トピックス 民主党は、秋に予想される総選挙で勝利し、政権交代を実現するための準備に 全力を挙げています。自由党との合併合意に続いて、5日には社民党との選挙 協力も正式にスタート。野党がいよいよ一丸となって政権獲得を目指す態勢が できてきました。また、菅代表、岡田幹事長は、小選挙区の予定候補を応援す るために、全国遊説を展開しています。 <テキスト> ●総選挙関連 【総選挙遊説】菅代表、岡山県で街頭演説(8/6) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030806_04okayama.html 合併準備委員会、調査対象候補の12選挙区を決定(8/6) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030806_06gappei.html 菅代表、広島1区で柿沼正明予定候補者への支持を訴え(8/5) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030805_02hiroshima.html 民・社党首会談〜選挙協力協議開始で一致(8/5) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030805_01kaidan.html 菅代表、高知の選挙区で支持を訴え(8/1) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030801_01kochi.html ●幹部会見 「10年ぶりの政権交代へ機は熟した」岡田幹事長(8/6) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030806_02okada.html ●その他 菅代表、広島平和記念式典に参列(8/6) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030806_03hiroshima.html 中桐伸五衆議院議員が初登院(8/6) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030806_01nakagiri.html 自治体議員研修会、地方政治改革議論し閉幕(8/4) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030804_01chihou.html 党地方自治体議員フォーラム全国研修会を開催(8/3) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030803_01chihou.html 党女性議員ネットワーク会議を開催(8/2) http://www.dpj.or.jp/news/200308/20030802_01danjo.html <ビデオ> 岡田幹事長拡大定例会見(8/6) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030806okada_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030806okada_v56.asx 菅代表定例会見(8/5) 200k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030805kan_v200.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20030805kan_v56.asx ■談話・見解 大学入学資格の弾力化について(談話、8/6) http://www.dpj.or.jp/seisaku/kyoiku/BOX_KK0044.html バンコクにおける脱北者への対応について(談話、8/1) http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/BOX_GK0126.html 牛肉セーフガード発動について(談話、7/30) http://www.dpj.or.jp/seisaku/sangyo/BOX_SN0038.html ■お知らせ! <世党@net 第8回モニター調査のお願い> 世党@netの第8回モニター調査が始まりました。今回の調査では、民主党と自 由党との合併についてご意見をお伺いしています。締め切りは8月6日。モニ ターの方は、ご協力をお願いします。また、まだモニターにご登録いただいて いない方も、この機会にぜひご登録ください。 アンケートへ http://www.research-dpj.com/enquete/enquete20030730.php ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2003 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。