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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第116号 2003年10月9日
編集・発行/民主党広報・宣伝委員会

 DP-MAILのバックナンバーはこちらから
   http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/

■目次
【ハイライト】政権公約(マニフェスト)の提案/菅直人代表
【トピックス】民主党・自由党合併大会を実現
【政策リンク】起訴勾留中の議員歳費凍結法案など
【談話・見解】テロ特措法改正案の衆議院通過にあたって
【お知らせ!】民主党テレビCM「MINSHUドキュメント篇」放映中
       「民主党国会レポート2003」ページがオープン

■ハイライト

政権公約(マニフェスト)の提案

平成15年10月5日
民主党代表 菅 直人

<マニフェストの意義>

知事選挙など大統領型の選挙では、これまでも有権者は直接「首長=政権」を
選ぶことができました。議院内閣制の国でも小選挙区制で2大政党制の国では、
有権者は各選挙区でいずれかの党の候補者を選ぶことで事実上、総理大臣を選
択することができます。

しかし、日本では野党第1党が選挙で勝って政権を獲得するという、多くの国
で普通に行われている政権交代の経験がありません。私がはじめて経験した1
0年前の政権交代でも、野党第1党の社会党は総選挙で惨敗しましたが、自民
党が過半数を割ったことで非自民の7党が連立して細川政権が成立したのです。

細川政権で導入された小選挙区中心の制度の下で行われたその後2度の総選挙
でも政権交代は実現しませんでした。仏作って魂入れずの状態です。今度の総
選挙で民主党が勝って政権をとれば、野党第1党が選挙で勝って政権交代する
という他の国では当たり前のことが、日本ではじめて実現することになります。
小選挙区制という仏に政権交代という魂を入れることになります。

「マニフェスト」は政権を争う2大政党がそれぞれ、政権を獲得した時に実行
する政策を選挙前に国民に約束する「政権公約」です。従来のような抽象的な
選挙公約では、政権成立後に具体的政策を改めて議論することになり、時間が
かかるだけでなく、その間に官僚の反対する政策は族議員や大臣の反対で全て
骨抜きになってしまうのが通例です。選挙前に期限や財源を明示した具体的政
策をその政党の全候補者が合意した上でマニフェストに盛り込み、選挙を行え
ば、政権獲得後は官僚の意見を聞くことなく、即座に閣議決定して実行に移す
ことができます。このような本物のマニフェストが提示されれば、有権者は総
理大臣を選べるだけでなく、その政権で実行される政策までも直接選択できる
ことになります。

民主党のマニフェストはこのような考えに基づいて立案し、最終的に党内の一
任を受けた代表である私の責任で決定したものです。そして、このマニフェス
トの実行を民主党の全ての候補者が約束し、署名して総選挙に臨みます。自民
党も、全党が合意したマニフェストをきちんと掲げて、正々堂々「マニフェス
ト選挙」を戦って欲しいと思います。

この総選挙で政権交代が実現すれば、日本も本格的な2大政党時代に突入しま
す。そして、自民党も自己改革を迫られ、日本の政党政治も21世紀にふさわ
しいものに本格的に脱皮してゆくでしょう。

<脱集権、脱官僚>

民主党がめざす国のかたちは、身近な地域で物事が決められる分権型の国、そ
して官僚が主人公ではなく国民が主人公の国です。今日の日本は地方に対して
中央集権国家であり、政治と経済を一般国民でなく官僚が支配している官僚主
権国家です。発展途上の時代には、こうした集権・官僚国家の方が早い発展を
もたらす面もあります。しかし今や国民の活力をそぐ、大きな原因となってい
ます。この国のかたちを、地方主権、国民主権、そして市場やNPOなど民間
主導の国に根本から変えなくては、日本の再生は不可能です。

<最小不幸社会>

私は、政治の目標は「最小不幸社会の実現」と考えています。国民の中には、
「不幸」に遭遇している人がいます。そして、人々の「不幸」になる原因は様々
です。その原因を政治の力、つまり「権力」で取り除けるものはできるだけ取
り除き、不幸を最小化すること、それが政治の目標だと思います。
 
なぜ「最大幸福」と言わないで「最小不幸」というかと言えば、病気や貧困と
いった不幸の原因は、相当程度政治の力で取り除くことができますが、「幸福」
のかなりの部分は、恋愛や美意識といった政治という「権力」が関与すべきで
ない分野の問題と考えるからです。一部の人が無理に「幸福」を押し付けよう
として権力を使うと、そこには一種の強制や独裁が生まれます。政治権力は、
人の生死をも左右する強制力を伴うものだけに、その行使は人々の「不幸」の
原因を最小化することを目標とすべきであり、美意識のような個人的選好に属
する「価値」の実現を目標とすべきでないというのが、私の政治に対する基本
的哲学です。
 
「最小不幸社会」というと何か弱々しいイメージを与えるかもしれません。し
かし、私が皆さんにお伝えしたい考えはそういうものではありません。むしろ、
多くの人々の不幸を最小化するためには、政治権力を使うことを辞さない決意
です。治安と防衛もその一つです。「最小不幸社会」の実現のためには、国民
のみなさんを犯罪、侵略、テロから守ることは当然です。最低限の政府の責務
といえます。国民の生命と財産を守るためには、国家にとって適切な警察力と
防衛力は欠かせません。

また「最小不幸社会」というと「福祉国家」的な大きな政府を連想する人がい
るかもしれません。しかしそれも正確ではありません。自立した個人には、規
制の緩和された自由な経済市場や社会の中で、その力を存分に発揮していただ
きたいと思います。しかし、個人の責任ではない原因によって困難な状況に陥
った人には、政治の力で手をさしのべるべきだと考えます。そうした観点から、
たとえば、天災や犯罪に巻き込まれた被害者の救済などには、積極的に取り組
むべきだと思います。

今日の中小企業、零細企業のみなさんの困難な状態や失業者の困窮は、これま
での経済政策の失敗が大きな原因です。したがって、困難と立ち向かい、新た
な出発をめざして努力しているみなさんへの支援は、これからの「政権」の大
きな責任だと考えています。

雇用問題は単に経済問題であるだけでなく、人間の尊厳を失わせかねない大き
な問題です。これからも連合のみなさんとも十分連携をとりながら、取り組ん
でゆく覚悟です。

私が政権を担当させていただいた場合には、政策を官僚に丸投げする官僚主導
の政治を根本から変え、“脱官僚”政権を作り上げ、「最小不幸社会」の実現を
めざし、次の「5つの約束」と「2つの提言」を必ず実行します。

<5つの約束>
1.霞ヶ関からの「ひも付き補助金」を全廃します。(4年以内)
2.政治資金は全面的に公開します。
3.道路公団を廃止し、高速道路の料金を無料にします。(3年以内)
4.国会議員の定数と公務員の人件費を、それぞれ1割削減します。(4年以
  内)
5.無駄な公共事業を中止し、川辺川ダム、諫早湾干拓、吉野川可動堰を直ち
  に止めます。

<2つの提言>
1.基礎年金の財源には消費税を充て、新しい年金制度を創設します。
2.小学校の30人学級を実現し、学校の週5日制を見直します。

なお、政権公約第1次集約案ではあまり触れられていなかった、年金と消費税、
憲法、郵政改革、イラク支援と国連を重視した安全保障については追加して本
政権公約に盛り込みました。

以  上

 民主党政権政策/マニフェスト 全文
    http://www.dpj.or.jp/manifesto/index.html

■トピックス

民主党は5日の自由党との合併大会で、政権獲得に向けて新しいスタートを切
りました。臨時国会で与党は、テロ対策特措法を始め、新たなBSE感染牛の
発見、藤井道路公団総裁の更迭劇、民主党が提出している逮捕・勾留中の国会
議員の歳費凍結法案など、国政上の重要問題をめぐる十分な審議を行わないま
ま衆院解散に突き進もうとしています。民主党は、あくまでしっかりした審議
を要求するとともに、小泉首相が解散権を発動した場合には、正面から迎え撃
つ態勢を固めています。

<テキスト>

 ●民主党・自由党合併大会

 【合併党大会】総選挙勝利で政権交代・日本再生を誓う(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031005_06taikai.html

 【合併党大会】菅代表がマニフェストを発表(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031005_05manifest.html

 【合併党大会】岡田幹事長、総選挙候補擁立状況を報告(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031005_04okada.html

 【合併党大会】各界の来賓から熱いメッセージ(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031005_03raihin.html

 【合併党大会】「民主党政権で本当の改革を」小沢前党首が挨拶(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031005_02ozawa.html

 【合併党大会】「必ず政権交代を成し遂げる」菅代表が挨拶(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031005_01kan.html

 「今度の選挙は勝てる」総選挙候補者を前に菅代表(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031005_00kouho.html

 ●臨時国会関連

 【参テロ特委】テロ特措法延長案、与党の賛成多数で可決(10/9)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031009_03tero.html

 【党首討論】菅代表、首相に「不信任」突きつける(10/9)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031009_04qt.html

 【参院本会議】小川議員、テロ特措法2年間の総括求める(10/6)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031006_01ogawa.html

 【参テロ特委】榛葉議員、テロ対策支援で政府の説明責任を追及(10/6)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031006_02shinba.html

 ●幹部会見

 「綿貫衆院議長は注意力散漫になっているのでは」野田国対委員長(10/9)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031009_01noda.html

 「党の見解を明確に示せ」菅代表、自民党に迫る(10/7)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031007_06kan.html

 「藤井解任劇の政治利用は好ましくない」岡田幹事長(10/6)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031006_03okada.html

  ●その他

 【常任幹事会】公認2人・推薦4人決め、計276選挙区に(10/9)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031009_05joukan.html

 【参埼玉補選】第一声で岡田幹事長らが応援演説(10/9)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031009_02saitama.html

 菅代表、東京湾アクアラインを視察(10/7)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031007_05aqualine.html

 日本青年会議所とマニフェスト懇談会開く(10/7)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031007_02jc.html

 全国知事会とマニフェストで継続的協議を確認(10/7)
    http://www.dpj.or.jp/news/200310/20031007_01chijikai.html

<ビデオ>

 民主党・自由党合併大会(10/5)
  前半(開会〜来賓挨拶)
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      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20031005taikai1_v200.asx
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  後半(幹事長報告〜閉会)
      200k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20031005taikai2_v200.asx
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 東京湾アクアライン視察(菅代表、10/7)
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 菅代表定例会見(10/7)
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 菅代表大会後会見(10/5)
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      http://asx.pod.tv/dpj/free/2003/20031005kaiken_v200.asx
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■政策リンク

 民主党政権公約(マニフェスト)(10/5)
    http://www.dpj.or.jp/manifest/index.html

 民主党政策集──私たちのめざす社会(9/18)
    http://www.dpj.or.jp/manifest/index/index.html

 国民と共に行動する「新しい政府」の確立に向けて(9/25)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/seiken2003/index.html

 起訴勾留中の議員歳費凍結法案(9/25)
  法案について
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/gyosei/BOX_GY0057.html
  法案要綱
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/gyosei/BOX_GY0055.html
  法案全文
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/gyosei/BOX_GY0056.html

■談話・見解

 テロ特措法改正案の衆議院通過にあたって(10/3)
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/gaiko/BOX_GK0129.html

■お知らせ!

<民主党テレビCM「MINSHUドキュメント篇」放映中>

菅直人代表が「つよい日本をつくる。」と訴える、民主党のテレビCM「MI
NSHUドキュメント篇」が5日から全国ネットで放映中です。民主党ホーム
ページでは、このCMをビデオでお届けしています。ぜひご覧ください。

 民主党テレビCM「MINSHUドキュメント篇」
    http://www.dpj.or.jp/video/cm2003.html

<「民主党国会レポート2003」ページがオープン>

民主党は、毎年一年間の国会活動を「国会レポート」としてまとめていますが、
このほどその2003年版がホームページに掲載されました。民主党の豊富な
国会活動が網羅されています。ぜひご覧ください。

 民主党国会レポート2003
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/report2003/index.html

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