民主党メールマガジン DP-MAIL 第129号 2004年1月15日 編集・発行/民主党国民運動委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【ハイライト】民主党2004年度定期大会 菅直人代表挨拶 【国会だより】『次の内閣』閣僚──新年の決意(上) 【トピックス】党大会で日本の進路を指し示す ■ハイライト 民主党2004年度定期大会 菅直人代表挨拶(要旨) 民主党は昨年の総選挙で2大政党の一方の柱としての認知を国民からいただい た。小泉政権は総選挙で約束したマニフェストに掲げた地方分権、年金、道路 公団などの改革は全て中途半端に終わった。小泉政権はもう終わりだ。民主党 はいつ政権を担当しても本物の改革に取り組めるよう用意をすることが必要だ。 <日本の曲がり角> 私たちは自らの手で健全な日本社会を取り戻す新たな目標を定めなくてはなら ない。その目標を模索する議論の中で、過去の日本の伝統的価値を見直そうと いう機運が強まっている。参考にすべきは、明治以来の近代化に合わせた大量 生産、大量消費、大量廃棄の生活スタイルではなく、その前の江戸時代の地産 地消の「スローライフ」の生活スタイルにあるように思う。 <日本外交> 日本外交は戦後、アメリカ一辺倒の姿勢を取り続け、アジアの国々との信頼回 復すらアメリカによる保護観察が前提とされてきた。アジア近隣諸国との信頼 回復を再構築し、EUに並ぶAU(アジア連合)を構想すべきだ。 <北朝鮮問題> 北朝鮮の脅威は核ミサイルを除けば日本自身の防衛努力で十分対応できる。拉 致犯罪や不審船などに対して政府の十分な対応ができなかったのは、国として の危機管理意識が余りにも希薄で、縦割り官僚組織の無責任な事なかれ主義の ためだ。核についてはアメリカの関与が欠かせないが、他の問題はアジアの関 係国が協力すれば解決の道は開ける。平和的に北朝鮮問題が解決されれば東北 アジアは経済発展の大きな可能性を持つ地域になる。 <イラク問題> 自爆テロを抑えるには軍事力も必要だが、テロの原因となる感情を解消すると いうソフトな対策が必要だ。小泉首相が自衛隊の海外派遣で国民の目を外に向 け、行き詰まっている国内の改革から目をそらそうとしているとしたら問題だ。 民主党はイラク特措法による枠組みでの自衛隊派遣は反対だ。統治機構は米英 中心でなく、国連主導が望ましく、早い時期にイラク人による暫定政権をスタ ートさせるべきだ。 <自衛隊の海外派遣> 自衛隊をどういう場合に海外派遣することを認めるかの問題は避けて通れない 課題だ。国際協力を目的に海外で活動する組織を自衛隊とは別に「国連待機部 隊」といった形で設けることを検討したい。 <創憲> 現行憲法は2006年に還暦を迎えるが、市民革命によって市民が自ら創った 憲法でなかったため、不磨の大典となってしまったのではないか。その背景に は55年体制というイデオロギー対立と憲法解釈までも官僚任せにしてきたこ とがある。民主党が野党第1党になり不毛なイデオロギー論争に終止符を打つ とともに、法案作成も自ら行うようになった。官僚主権から国民主権の国にす るためには、市民革命に代わる幅広い憲法制定運動が必要だ。民主党は日本の あるべき姿を示す新たな憲法を創る「創憲」を主導し、2006年までに新た な憲法のあり方を国民に示したい。 <政局> 昨年の自民党総裁選と総選挙で小泉政権は大きく変質した。抵抗勢力の代表、 青木参院幹事長と手を握り、名実ともに改革政権でなくなったことと、公明党 に首根っこを押さえられた政権になったことだ。日本の政治が公明党を通して 創価学会という一宗教団体に支配されてはならない。このことをしっかり全国 民に訴えれば必ず良識的な保守層は自民党を離れ民主党を支持してくれる。今 夏の参院選も小泉政権に対する国民の審判であることは間違いない。1人区で 10人以上の当選、比例で2500万票の支持を目標にしたい。 自民党政権が倒れればいつでも政権を担当するという責任ある姿勢で今年も全 力で頑張りたい。党員の皆様のご奮闘と支持者の皆様のご支援を心からお願い 申し上げる。 ■国会だより 民主党『次の内閣』閣僚──新年の決意(上) 『次の内閣』閣僚の新年の決意を2回に分けて掲載いたします。(党5役は除 きます) ●ネクスト総務大臣 川端達夫 地方分権の推進、郵政改革、公務員制度改革など、国の根幹にかかわる重要施 策が目白押しです。口先・丸投げ「小泉改革」に対抗し、国民本位の改革を徹 底的に目指します。 ●ネクスト法務大臣 小宮山洋子 司法制度改革の真っ只中にあるので、国民が司法にかかわる裁判員制度など、 わかりやすく進めていきます。民法改正、児童買春・ポルノ禁止法やDV防止 法の見直しなどにも力をいれていきます。 ●ネクスト外務大臣 前原誠司 「次の内閣」外相として、外交を推進する上で不可欠な国家戦略を「総合安全 保障」という概念でまとめたい。?食糧安全保障?エネルギー安全保障?地域 安全保障?産業競争力強化?平和構築活動の5本柱とする。 ●ネクスト財務大臣 藤井裕久 長く続く政権は必ず腐敗し、国民の幸福と遊離した政治体質に堕していく。政 権交代は絶対不可欠だ。そのために全力を尽くす。 ●ネクスト文部科学大臣 牧野聖修 今年の日本の基軸は教育立国・文化大国である。この街、この国、この星の未 来に責任を持つ者として、地球の全ての人々が繋がっているということを全世 界に訴えていきたい。 ●ネクスト厚生労働大臣 古川元久 少子高齢化に対応した社会システムの構築が急務です。マニフェストで示した 年金制度を実現し、国民の信頼を取り戻したいと思います。 ●ネクスト農林水産大臣 鹿野道彦 農林水産業の再生を目指して改革を加速化するとともに、消費者への安全安心 な食料の安定的提供と農山漁村の活性化に向けて、地産地消など食の地方分権 を進めたい。 ●ネクスト経済産業大臣 渡辺 周 地域金融の円滑化、起業家支援等の中小企業政策、空き店舗を活用したグルー プホームや託児所の実現等の商店街活性化に重点をおき、景気回復につながる 政策を断行する。 ●ネクスト国土交通大臣 岩國哲人 ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京と、世界の四大都市に住んだ経験、そし て日本の地方都市・出雲市の市長として学んだ事を、活力ある日本の国土づく りに活かします。 ■トピックス 民主党は12、13の両日、東京都内で2004年度定期大会を開催しました。 大会では、活動方針参院選方針などを確立するとともに、菅代表がアジア重視 の外交理念や憲法制定国民運動を提唱するなど、日本の将来への道筋を指し示 す、責任ある党の姿を示しました。 <テキスト> ●定期党大会 「党大会で日本をどうするのかを示した」菅代表(1/13) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040113_06kaiken.html 「政権交代へ大飛躍!」掲げ定期大会を実現(1/13) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040113_05taikai.html 【定期党大会】活動方針めぐり建設的に議論(1/13) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040113_04touron.html 【定期党大会】連合会長、ドトールコーヒー社長が来賓挨拶(1/13) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040113_03raihin.html 【定期党大会】菅代表、国連待機部隊、憲法制定運動などを提唱(1/13) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040113_02kan.html 【定期党大会】両院議員懇談会で方針めぐって議論(1/13) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040113_01ryouin.html 【定期党大会】地方・特別代議員会議開く(1/12) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040112_01daigiin.html ●その他 【次の内閣】平成16年度民主党予算案について議論(1/14) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040114_01nc.html 菅代表、自衛隊派遣命令の撤回求める(1/9) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040109_05kan.html 【常任幹事会】菅代表、憲法・自衛隊海外活動で議論呼びかけ(1/9) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040109_02joukan.html 「党大会を攻めの1年のスタートに」岡田幹事長(1/9) http://www.dpj.or.jp/news/200401/20040109_03okada.html <ビデオ> 民主党2004年度定期大会本会議(1/13) 開会〜実行委員長挨拶〜議長選任 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_1_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_1_v56.asx 代表挨拶 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_2_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_2_v56.asx 来賓挨拶 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_3_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_3_v56.asx 幹事長報告〜質疑討論〜議案採択〜閉会 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_4_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040113taikai_4_v56.asx ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2003 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。