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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第134号 2004年2月19日
編集・発行/民主党国民運動委員会

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■目次
【ハイライト】党首討論ダイジェスト 菅代表 vs 小泉首相
【トピックス】改革逆行予算に明快な対案
【政策・情報】民主党予算案、参院選公認予定候補一覧
【お知らせ!】次期衆・参議院選挙候補者募集

■ハイライト

党首討論ダイジェスト

今国会で最初の党首討論が18日に行われ、民主党の菅直人代表が小泉首相と
激論を交わしました。その主なやりとりを採録します。

<第1次産業と技術革新が日本を救う>

菅代表 安心できる安全な食べ物を欲する国民の声が強くなっている。食料自
給率は30年前、日本60%、英国46%、今は日本40%、英国74%と、
同じ島国で工業国として発展してきた両国が逆転している。自民党農政は失敗
したのではないか。

小泉首相 農家を考えての施策が思うように進んでいなかった。改善の余地が
かなりあると思う。

菅 私も昨年から各地を視察して農家の皆さんの話を聞くと、自民党政府の農
政を評価する声はなかった。多くはいろいろ問題がある、将来が不安だ、後継
者がいないという声ばかりだった。次の参院選までに私自身の責任で民主党の
農林業、農山村の再生プランをマニフェストとして国民に提示したい。総理も
小泉マニフェストという形でプランを出して欲しい。

小泉 農業改革、食料政策は必要だと思うので、民主党の提案は歓迎するし、
良い点はどんどん取り入れたい。

菅 青色発光ダイオードの発明で中村修二氏に200億円の特許料を支払うよ
う裁判所が会社に命じたことは大変結構なこと。子どもたちは何億円という高
額報酬をもらうスポーツマンに憧れていたのが、今度のことで会社勤めの技術
屋に対して子どもたちに夢を与えるのではないか。高校生の物理・数学離れも
改善されるのではないか。

小泉 喜ばしいことだ。本人の才能を会社としては過小評価していたのではな
いか。才能を開花させるような会社側の対応も必要だ。

菅 日本が行き詰まった今の状況を打開していくためには、第1次産業と技術
革新の分野が両輪となって行かなければいけない。今までの自民党政治は両輪
の劣化を招いてきたのではないか。

<誤った戦争には加担しない態度を>

菅 満州事変から終戦にいたる日本外交を検証した外務省報告書『日本外交の
過誤』を基に前フランス大使の小倉和夫氏が著した『吉田茂の自問』で、柳条
湖事件、盧溝橋事件などでっち上げの事件を大義名分に戦線拡大していった日
本軍に対して当時の政治家、マスコミ、世論がここまで行ったら仕方がない、
行け行けどんどんで、米国と戦争して勝てると誰も思わないけれども既成事実
の積み重ねの中で開戦まで進んで行ったことが述べられている。今回のイラク
自衛隊派遣に関して、米国民すらイラク戦争の大義名分がないのではないかと
言う中で、戦争を支持して占領軍に加わる形で自衛隊を派遣することは歴史の
流れの中で大きな間違いの第一歩を踏み出したのではないか。

小泉 大義名分があったと信じている。重なる国連決議にイラクは従わなかっ
た、査察に対して妨害した、自ら大量破壊兵器を持っていないという立証責任
を果たしていないことなど、日本は総合的に判断してこれを支持した。自衛隊
派遣も菅さんの言うように憲法違反だと思っていない。自衛隊は武力行使に行
くわけではない。イラクの復興支援、人道支援に行くのだ。

菅 総理はイラクの戦争が始まった時点では大量破壊兵器が存在しており、そ
れが他の独裁国やテロリストに渡ると9・11を超える惨劇が繰り返される怖
れがあるから、それを防ぐために先制攻撃を支持すると言った。その時は大量
破壊兵器の存在を前提としていたのが、今や大量破壊兵器を破棄したことをイ
ラクが証明しなかったからだと、総理は根本から違う論理を組み立てている。

総理は武力行使はしない、非戦闘地域にしか自衛隊を派遣しないと言っている
が、今イラクに非戦闘地域がどこにあるのか。非戦闘地域であるからという論
理が崩れた途端に憲法違反になる。

小泉 自衛隊は武力行使に行くのではない、戦争に行くのでもない。復興支援
に、人道支援に行くのだ。戦争に行くのなら、憲法違反だが。現に非戦闘地域
だからこそ現地で歓迎されている。戦闘地域だったら自衛隊を派遣することは
ない。

菅 この説明を聞いて、なるほどサマワは、バクダッド空港は非戦闘地域だか
ら自衛隊が派遣されたのだと受け止める国民が果たしてどれだけいるだろう。
私どもは復興支援や人道支援が必要ないと言っているのではない。しかし、あ
の戦争は正しかったから行くのだという論理は間違っている。あの戦争は正し
くなかったが、現状がこうなった以上は人道支援を行う、というのが民主党の
考え方である。

<推進委答申を無視し骨抜きにされた道路公団改革>

菅 道路公団民営化について、「政府は推進委の答申の核心部分を抜き取って、
今の道路公団以上に悪いスキームを選んでしまった。ところが困ったことに、
当の小泉総理は改革が成功したと思い込んでいます」。これは誰の言葉か分か
るか。

小泉 誰の言葉だか分からないが、私は稀に見る画期的な大改革だと思ってい
る。野党だから批判する。自分たちの意見が正しいと思うのなら、それで結構。
しかし、私は抜本的な大胆な改革案だと自負している。

菅 総理自身が任命した道路公団民営化推進委員会の田中一昭元委員長代理が
「文藝春秋」今月号で述べているものだ。「一番悪いのは、失敗したのにそれ
を認めないことです。失敗なら早くやり直さなくてはならない。しかし、失敗
を認めず、改革は進んでいます、と言い続けていれば、真の改革はますます遅
れ、事態は悪化する一方です」。今の総理の言葉がまさにそれに当たる。これ
も推進委員の松田昌士JR東日本会長の言葉だ。つまり、総理はマニフェスト
で推進委の意見を尊重するとしておきながら、推進委のメンバーは総理が全く
尊重しなかったと明確に言っている。総理はマニフェストに反している。

小泉 全然反してはいない。私は推進委の意見を基本的に尊重し、これからも
必要な道路は作る。大胆で画期的な改革案だと将来評価されると確信している。

菅 基本的に尊重したとは総理の思い込みであって、客観的には誰も、当事者
すらも思っていない。こんなメチャクチャな話はない。これでは本当の改革は
進まない。

< 国民を欺く自民・公明融合新党>

菅 昨年の総選挙で自民党公認候補の多くが「比例は公明党に投票を」と訴え、
その中には重複候補で自民党の比例で当選した者もいる。国民を欺く行為だ。

小泉 確かにいたことは承知している。できれば政党公認の候補者は選挙区は
自らに、比例は所属政党に投票してくれと言うことが望ましい。しかし、候補
者の立場があり、苦心の立場を現していると思う。政党人として節度を持って
やった方がいい。結果的にはそういう行為がどう判断されるか投票の結果に出
てくる。候補者自身が問われてくる。

菅 その投票の結果が比例ではわが党が第1党の自民党より多くの票を得ると
いう形で現れた。自民党が公明党と連立を組むことは結構だが、政策にまで公
明党の顔色をうかがって自民党は自立した政党でなくなっている。中曽根元総
理もそのことを心配している。自民党は公明党と連立ではなくて、「自民・公
明融合新党」になっている。

小泉 自民党は自由で民主的な政党だ。国を考えて連立しているわけだから、
お互い尊重し合い、協力し合い、言うべきときは言う。公明党とは安定した関
係であり、この安定勢力を基盤に日本にとって必要な政策を推進していかなけ
ればいけない。

菅 正当なる政党の連立とは異なっている。国民的政党とは言えない。

■トピックス

国会では、平成16年度予算をめぐる審議が本格化しています。民主党は独自
の予算案を提起するとともに、イラク派遣だけでなく、年金制度、地方分権な
どで大きく改革を後退させる内容になっている政府予算案を厳しく批判してい
ます。また、新生銀行再上場、日歯連、道警不正支出などなど、深刻な疑惑問
題も表面化しています。追及を緩めるわけにはいきません。

<テキスト>

●国会の動き

 【衆院予算委】道警不正支出、若年失業、児童虐待など対策質す(2/19)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040219_03yosan.html

 【衆院本会議】地方いじめの小泉分権改革を厳しく批判(2/19)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040219_02shuhon.html

 【衆イラク特】復興の展望、派遣隊員のケアなど質す(2/18)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040218_04iraq.html

 【衆院予算委】年金改革、BSE対策などで政府を追及(2/18)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040218_02yosan.html

 【衆拉致小委】成果なき日朝協議のあり方質す(2/18)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040218_01rachi.html

 【党首討論】菅代表、日本の方向性、イラク派遣で首相と論戦(2/18)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040218_03qt.html

 【衆院予算委】岡本補佐官、日歯連、官房機密費など疑惑を追及(2/17)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040217_03yosan.html

 【衆院予算委】日歯連疑惑、新生銀上場問題などを追及(2/16)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040216_01yosan.html

 【衆院予算委】イラク派遣、児童虐待、景気対策など議論(2/13)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040213_02yosan.html

●幹部の会見

 「首相は歴史に学ぶ姿勢がない」菅代表(2/18)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040218_03qtkan.html

 「党首討論ではすりかえでなく真正面の議論を」菅代表(2/17)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040217_02kan.html

 公設秘書の氏名・勤務地など公表 岡田幹事長が会見で(2/13)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040213_01okada.html

●その他

 ゴマソール英国大使が党本部で講演(2/19)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040219_01kouen.html

 【常任幹事会】5月18日に「民主党大躍進パーティー」開催(2/17)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040217_01joukan.html

 菅代表、北朝鮮工作船を視察(2/13)
    http://www.dpj.or.jp/news/200402/20040213_03shisatsu.html

<ビデオ>

 菅代表定例会見(2/17)
      300k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040217kan_v300.asx
      56k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040217kan_v56.asx

 岡田幹事長拡大定例会見(2/13)
      300k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040213okada_v300.asx
      56k
      http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040213okada_v56.asx

■政策・情報

 平成16年度民主党予算案
  予算案
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/yosan/BOX_YS0028.html
  参考資料
    http://www.dpj.or.jp/seisaku/yosan/BOX_YS0027.html

 第20回参議院選挙における公認予定候補者一覧
    http://www.dpj.or.jp/04saninsen/list.html

■お知らせ!

<次期衆・参議院選挙候補者募集>

次の総選挙で政権交代を実現するためには、小選挙区で勝ち抜ける魅力ある人
材の発掘がなによりも重要となります。そのために国政候補者の公募を行い、
政治を変えたいと願う市民から広く人材を募ります。前回の公募では46名が
合格し、10名が国政にチャレンジ、4名が当選を勝ちとりました。政治を変
えたいと願う皆さんのチャレンジを期待しています。

 国会議員候補者募集ページ
    http://www.dpj.or.jp/recruit/index.html

■このメールマガジンについて
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