民主党メールマガジン DP-MAIL 第138号 2004年3月18日 編集・発行/民主党国民運動委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【ハイライト】市民が主役の裁判員制度を/小宮山洋子衆院議員 【国会だより】年金政府案阻止に全力あげる/野田佳彦衆院議員 【トピックス】衆院補選は埼玉8区、広島5区、鹿児島5区で 【政策・情報】高病原性鳥インフルエンザ被害対策について、他 【お知らせ!】第4回インターネット市民立法にご応募を 連続街頭演説会を開催中! ■ハイライト 市民が主役の裁判員制度を(上) 民主党『次の内閣』ネクスト法務大臣 小宮山洋子 民主党は、今回の司法制度改革を、市民が主役の司法をめざす重要な改革と位 置づけて、実現のために積極的に提言してきました。この通常国会に、司法制 度改革関連の法案が10本提出される予定ですが、裁判員制度は、大きな柱と なるものです。三権の中で、私たちから最も遠い司法に、国民が直接参加し、 多様な価値観や社会常識を反映させ、国民主導で正義を実現する制度で、これ からの日本社会を、国民主権に変えていく役割を果たすものと考えています。 <裁判官と対等に評議するには> 日本の裁判員制度は、アメリカの陪審制(市民の陪審員が裁判官とは独立して、 事実の有無、有罪か無罪か評決を下す制度)とドイツやフランスなどの参審制 (選ばれた市民が裁判官とともに、事実認定から判決まで話し合いながら裁 判・審理する制度)の双方の要素を取り入れた形になっています。 裁判官と裁判員の割合について、当初、自民党では裁判官3に裁判員4という 案が考えられていましたが、与党調整の結果、政府案では、裁判官3と裁判員 6となっています。民主党は、多様な価値観を反映し、専門の裁判官と対等に 評議するためには、総括裁判官クラスのベテランの裁判官1(補助的な仕事を する判事補1を加えることも考えられる)と裁判員10名前後と考えています。 裁判員制度導入に関心をもっている市民グループ、日弁連、連合など、多くの 意見が、裁判員は裁判官の3倍は必要というものです。 <過度の負担を避ける> 裁判員の選び方は、選挙人名簿から無作為で抽出し、事件ごとに、その名簿か らくじで候補者を選任することになっています。その中から、欠格、禁止条件 に該当する人や不平等な裁判をするおそれのある人などは除外することになっ ています。重い疾病や介護・養育の必要、従事する仕事に著しい損害が生じる おそれがあるときなどは辞退できるとされています。国民に過度の負担をかけ ないようにする必要があります。 勤労者の場合、事業主は休業を認めねばならず、不利益取り扱いをしてはなら ないとされています。予算委員会での私の質問に対して、労働基準法第7条の 「公民権行使の保障」(選挙権その他の公民権行使)の適用があるとの答弁が政 府からありました。 民主党としては、その確認に加えて、裁判員休暇制度の創設を求めています。 また、みてもらえばできる人のために、裁判所に託児所や託老所を作ること、 義務を一定期間延ばすことができる延期制度を提案しています。 (次週に続く) ■国会だより 後半国会/年金政府案阻止に全力あげる 民主党国会対策委員長 野田佳彦 平成16年度予算案が5日、衆議院を通過しました。衆議院での審議時間は1 8日間、94時間20分、基本的質疑も3日間、集中審議も北朝鮮、食の安全 などで行い、粘り強い議論を闘わせました。予算審議の入口で古賀議員の問題、 出口で佐藤前議員の問題があり、国民の印象に残らない結果となりましたが、 ケジメをつけ、後半は反転攻勢で臨みます。 基本は徹底審議、対案を示すことで、金融機能強化特別措置法への対案を11 日の本会議で趣旨説明した形を、踏襲していきます。最大争点となる年金関連 法案も、昨年のマニフェストを基に対案を準備しています。政府案は抜本改革 には程遠い内容で、最大の対決法案として撤回を求め、国会闘争としていきま す。5兆6300億円にも上る年金保険料の年金以外の支出、年金基金運用の 失敗、施設の乱造、交際費、官舎つくりなどを追及し、記憶に残る論戦を展開 します。 年金制度は一国会で、拙速に決定するべきではありません。年金の制度設計は 与野党がともに責任をもつことが望ましいのですが、まず、政府案の撤回が先 です。我々の対案も国会に提出しますが、この国会での政府案の成立は絶対に 阻止します。ここは文字通り闘いになります。 同じように、高速道路改革関連法案も、民営化とは程遠い内容です。小泉改革 の1丁目1番地の特殊法人改革と言っていますが、改革なのか、後退なのか厳 しく追及していきます。 この法案が終了後、与党は特定船舶入港禁止法の審議を予定しています。この 問題は民主党としても前向きでとらえていますが、拉致問題特別委員会の衆・ 参での設置を求め、そこでの徹底審議を要求していきます。 なお、国民保護法案など有事7法案は、昨年の幹事長会談で確認されたように、 緊急事態基本法をつくることが、前提となっています。この基本法の今国会で の成立見通しがついた時に、他の有事法案の審議、協議に応ずることになりま す。基本法の制定、協議なしには、有事法案の審議、協議には応じられません。 まして、一括の協議には応じられません。ただし、国民保護法案は党が要求し た経緯もあり、柔軟に対応します。他の米軍支援法案などは別です。 他にも司法制度改革法案など重要法案が目白押しですが、一つひとつていねい に徹底審議を尽くしていきます。 もちろん、日本歯科医師連盟の不正献金疑惑や警察の裏金づくりなどの疑惑も、 引き続き粘り強く追及していきます。 これらの闘いを通じて、参議院選挙の勝利につなげていきますので、よろしく お願いいたします。 ■トピックス 国会では、参議院での予算審議が佳境です。その後には、高速道路改革、司法 改革、緊急事態関連、そして年金制度改革の各法案をめぐる論議が始まります。 また、埼玉8区、広島5区、鹿児島5区の各衆院補選(4月13日告示、25 日投票)も近づいています。民主党はこの3つの選挙で以下の公認候補の擁立 を決定しています。 埼玉8区 木下 厚 59 現 衆議院議員(比例・北関東) 広島5区 三谷 光男 44 新 元大蔵大臣秘書官 鹿児島5区 竪山 勲 55 新 ハンセン病違憲国賠訴訟 全国原告団協議会副会長 <テキスト> ●国会の動き 【参院予算委】公聴会で財政、雇用、年金改革の方向性示す(3/18) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040318_03yosan.html 【衆院本会議】泉議員、司法ネットのあるべき姿を提起(3/18) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040318_02shuhon.html 【衆院本会議】小林(千)議員、国民が参加しやすい裁判員制度求める(3/16) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040316_02shuhon.html 【参院予算委】年金改革、デフレ対策で政府の誤りを批判(3/16) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040316_03yosan.html ●幹部の会見 「日本でのテロ防止に向け万全の体制整備を」菅代表(3/16) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040316_04kan.html 警察裏金疑惑「本部設置し追及する」岡田幹事長(3/12) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040312_01okada.html ●その他 マニフェスト新聞広告が受賞(3/18) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040318_01ad.html 【次の内閣】年金改革推進法案などを議論(3/17) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040317_01nc.html 【常任幹事会】衆院広島5区補選で三谷光男氏を公認(3/16) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040316_01joukan.html 鳥インフルエンザ対策本部が政府に緊急申し入れ(3/15) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040315_01moushiire.html 菅代表、中国外交部副部長と会談(3/15) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040315_00china.html 第4回インターネット市民立法の募集始まる(3/12) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040312_01rippou.html 中共中連部・劉洪才副部長が講演(3/12) http://www.dpj.or.jp/news/200403/20040312_02china.html <ビデオ> 菅代表定例会見(3/16) 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040316kan_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040316kan_v56.asx 岡田幹事長拡大定例会見(3/12) 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040312okada_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040312okada_v56.asx ■政策・情報 高病原性鳥インフルエンザ被害対策について http://www.dpj.or.jp/seisaku/kan0312/nousui/BOX_NOS0001.html 金融機能再生緊急措置法改正案要綱 http://www.dpj.or.jp/seisaku/zaisei/BOX_ZA0091.html 金融再生委員会設置法案要綱 http://www.dpj.or.jp/seisaku/zaisei/BOX_ZA0089.html 第20回参議院選挙における公認予定候補者一覧 http://www.dpj.or.jp/04saninsen/list.html ■お知らせ! <第4回インターネット市民立法にご応募を> 市民の皆さんからメールで立法提案をお寄せいただき、実際に法案・政策とし て国政に反映させることを目指す「インターネット市民立法」の第4回募集が 始まりました。募集期間は、4月12日まで。ふるってご応募ください。 第4回インターネット市民立法ホームページ http://www.dpj.or.jp/koubo/ <連続街頭演説会を開催中!> 民主党は国会における重要な論戦を多くの方々に伝えるために、毎週水曜日と 金曜日に国会議員らによる街頭演説会を開催しています。お近くの際には、ぜ ひお立ち寄りください。 3月19日(金) ・午後12:30〜13:00 武蔵小山東口 3月24日(水) ・午後12:30〜13:00 浅草寺雷門前 ・午後17:00〜18:00 浅草駅松屋前 3月26日(金) ・午後12:30〜13:00 高円寺駅北口 ・午後17:00〜18:00 荻窪駅北口 ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党広報・宣伝委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2003 民主党 ■民主党は、高齢者や障害者がアクセスしやすい情報発信をめざします。