民主党メールマガジン DP-MAIL 第149号 2004年6月10日 編集・発行/民主党国民運動委員会 DP-MAILのバックナンバーはこちらから http://www.dpj.or.jp/apply/dpmail/ ■目次 【ハイライト】イラクに展開する自衛隊についてのわが党の考え 【国会だより】誰のための、何のための国会審議か 【トピックス】参院混乱・年金改革放棄で内閣不信任案提出へ 【選挙データ】第20回参議院選挙候補一覧 【談話・見解】国連安保理決議第1546号を受けて 【お知らせ!】警察不祥事情報をお寄せください ■ハイライト 2004年6月9日 現時点におけるイラクに展開する自衛隊についてのわが党の考え 民主党 ○サマワに展開する自衛隊は6月30日の主権移譲前に一旦、撤退すべきであ る。 我が党はもともと、現状のイラクのように武器を伴った反占領活動やテロが頻 発している地域において、「戦闘地域」「非戦闘地域」に分けることはできない と主張してきた。怖れていた通り、今や迫撃砲による攻撃や仕掛け爆弾などの 行為が常態化し、治安を担当するオランダ軍には死者が出るに至っている。ま た、日本人が人質として拘束され、ジャーナリストが殺害されるなど、アメリ カへの協力者と見られることにより、日本人もイラク人による攻撃の対象とな りつつある。我々はもともと、イラク特措法には憲法上の疑義もあり反対であ ったが、イラク特措法が求める前提条件も、もはや崩れている。 イラク特措法が、イラクに主権が移譲されるまでの人道復興支援活動と安全確 保支援活動を規定していることは、第1条の目的や第2条の基本原則などによ り明らかである。しかし政府は、6月30日以降も同法を根拠に自衛隊の駐留 を続けようとしている。多国籍軍への参加は、自衛隊発足後初めてとなるにも かかわらず、新たな国連決議を前提とした新法も作らず、占領統治を前提とし たイラク特措法を援用することは、法治国家として決して認められることでは ない。 以 上 ■国会だより 誰のための、何のための国会審議か 民主党参議院幹事長 山本孝史 「誰のための、何のための国会審議か。誰のための、何のための国会議員か」。 年金法案の提出者である政府の閣僚を含めて、すべての国会議員が自らに問い、 国会議員として恥じない行動を取るべきです。 <国会議員の質問権を封殺> 国会議員となって10年。私も強行採決を何度か経験しましたが、締めくくり の総括質疑、しかも総理が出席しての質疑を途中で打ち切って強行採決がなさ れるとは、予想もしませんでした。国井・参議院厚労委員長の解任決議案が審 議された4日の参議院本会議で、与党席から「(そんな予想は)甘い!」と野 次が飛びましたが、共産党、社民党、無所属の西川きよし委員と、3人もの質 問権を奪うやり方はひどすぎます。 国会議員は、身分や地位に執着してはいけないと思います。森、谷畑の未納副 大臣が早く辞任すれば、参院での審議時間の多くが、本来の年金制度の議論に 振り向けられたはずです。潔く辞任すべきでした。未納閣僚に辞任が波及する ことを恐れたのでしょうが、両副大臣は、保険料納付の事実確認を怠り、しか も、未納の事実を知りつつ、厚労委員会で答弁していたのです。他の未納閣僚 や国会議員と、立場が本質的に異なります。 <数で劣る野党に与えられた戦術> 数に頼んで横暴な国会運営に走る与党に対して、数で劣る野党が採れる手段は 限られています。欠席戦術、そして牛歩や、実力行使等の「物理的抵抗」には 限界があり、国民世論も支持しないでしょう。徹底審議しか、野党の抵抗手段 はありません。 4日の国井委員長解任決議案に対する、森ゆう子議員の提案理由説明と、大塚 耕平議員、共産党の井上美代議員の賛成討論は、優れた長時間演説でした。テ レビなどは、森議員が「身の上話まで始めた」と、些細な部分を取り上げて揶 揄しますが、法案の問題点や、国井委員長の横暴な委員会運営指揮を糾弾する ために、2時間も、3時間もずっと立ったまま演説を続けたことは、賞賛に値 します。私には、そんな長時間演説の自信はありません。 国会の閉幕まで、残すところ10日あまり。横暴な議長や委員長の下での審議 などできないという意見が、民主党内でも多数を占めるでしょうが、野党が審 議拒否を続けても、自民党と公明党だけで審議をして(場合によっては審議を 省略して)、すべての法案を成立させるでしょう。与えられた質問の機会を最 大限に活用して、問題点を明らかにする努力を続けるべきです。 蹴られても、踏みつけられても、政府・与党に論戦を挑んでいく。それが、野 党に残された唯一の、そして最大の攻撃手段だと、私は思います。 ──メルマガ「蝸牛のつぶやき」6月6日号より (やまもと たかし/参議院議員) ■トピックス 政府・与党は5日未明、国会のルールも踏みにじる形で年金法案を強引に成立 させました。しかし、制度改革を等閑に付しただけでなく、ベースとなってい る合計特殊出生率の想定がすでに違っているなど、新法の破綻は早くも明らか になっています。民主党は、参議院での議事混乱やごまかしの年金法について 政府・与党の責任を追及し、国会会期末前の15日にも内閣不信任案を提出す る方針です。 <テキスト> ●国会の動き 与党が議会運営のルールを蹂躙 参院本会議混乱(6/5) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040605_03sanpon.html 「参院選で年金法撤回へ追い込む」岡田代表(6/5) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040605_06okada.html 国民の怒りに火を付け参院選勝利へ 全国代表者会議(6/5) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040605_05zenkoku.html 【参院本会議】与党、年金法案採決を強行(6/5) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040605_04sanpon.html 与党が議会運営のルールを蹂躙 参院本会議混乱(6/5) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040605_03sanpon.html 参院厚労委員長解任決議案否決 議長不信任案等提出で対抗(6/5) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040605_02hiketsu.html 廃案に向けさらに決意固める 参院議員総会(6/5) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040605_01sansoukai.html 【参院本会議】国井厚生労働委員長の解任決議案を審議(6/4) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040604_06sanpon.html 衆参両院で厚生労働委員長解任決議案を提出(6/4) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040604_04kainin.html 【参院厚労委】自民・公明が年金法案の採決を強行(6/3) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040603_02kourou.html ●幹部の会見 「小泉内閣は国民・国家の将来にマイナス」藤井幹事長(6/10) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040610_01fujii.html 岡田代表、通産省時代の兼職禁止規程違反でお詫び(6/8) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040608_03okada.html 「参院の混乱について明確なけじめ求める」岡田代表(6/7) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040607_01okada.html 「廃案へあらゆる手段とる」藤井幹事長(6/4) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040604_05fujii.html 「年金法案は審議不十分、採決は許さない」川端国対委員長(6/3) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040603_01kawabata.html ●その他 【次の内閣】イラク派遣自衛隊について見解まとめる(6/9) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040609_02nc.html 【常任幹事会】韓国訪問代表団の派遣決める(6/8) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040608_02joukan.html シンクネット21 年金改革問題シンポ開催(6/8) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040608_04sympo.html 参院選キャラバン、九州4県で年金法成立を批判(6/7) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040607_03kyushu.html 参院選全国キャラバンがスタート 山形で政治の転換訴える(6/7) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040607_02yamagata.html 「市民から見たマニフェスト」フォーラム開催(6/4) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040604_08forum.html 国会内で緊急抗議集会を開催(6/4) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040604_07shukai.html 年金法案強行採決に東京・有楽町で怒りの街頭演説(6/3) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040603_03gaisen.html <ビデオ> 岡田代表定例会見(6/8) 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040608okada_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040608okada_v56.asx 藤井幹事長定例会見(6/4) 300k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040604fujii_v300.asx 56k http://asx.pod.tv/dpj/free/2004/20040604fujii_v56.asx ■選挙データ 第20回参議院選挙における予定候補者一覧 http://www.dpj.or.jp/04saninsen/list.html ■談話・見解 国連安保理決議第1546号を受けて(談話) http://www.dpj.or.jp/news/200406/20040609_01danwa.html 小泉純一郎首相の厚生年金加入に関する質問主意書/答弁書 http://www.dpj.or.jp/seisaku/kan0312/kourou/BOX_KRO0009.html ■お知らせ! <警察不祥事情報をお寄せください> 悪化する治安への対策が求められる今、警察の不正経理疑惑等、不祥事が続発 しています。全国の多くの警察官がまじめに働いているにも関わらず、一部の 心無い関係者により不祥事の多くが引き起こされています。国民に信頼される 警察を作るために、警察不祥事に関する情報を広く募集することとしました。 現場で働く警察官の皆さんをはじめ、心ある皆さんのご協力をお待ちしていま す。 警察不祥事情報募集ホームページ http://www.dpj.or.jp/keisatu/ ■このメールマガジンについて ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」 ・編集・発行 民主党国民運動委員会 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って 読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。 ・ご意見・ご感想を prc@dpj.or.jp までお寄せください。 ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ ージで手続きしてください。 http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。 Copyright(C)2003 民主党 ■民主党は、お年寄りや身体に障害のある皆様がアクセスしやすい情報発信を めざします。