コンテンツを再生/利用するにはプラグインが必要です。

民主党サイトアーカイブ

現在のウェブサイトはこちら
2011年6月22日以前の情報その他で、新サイトに盛り込んでいないデータを掲載しております。
アーカイブTOP > メールマガジン
民主党メールマガジン
DP-MAIL ★代表選特集★ 2005年9月17日
編集・発行/民主党国民運動委員会

 ●民主党ウェブサイト:民主党の最新情報はこちらから
  http://www.dpj.or.jp
 ●第44回衆議院総選挙・民主党当選者一覧
  http://www1.dpj.or.jp/elected/index.html

■目次
【民主党代表選】新代表に43歳・前原誠司さんを選出
【前原誠司新代表・テレビ出演のお知らせ】日曜朝の3連発!!
【前原新代表の両院議員総会投票前の所信表明演説】全文です。
【読者のみなさまへ】

【民主党代表選】
新代表に43歳・前原誠司さんを選出

 岡田克也代表の後任を選ぶ民主党の両院議員総会が17日午後、東京都港区
のホテルで開かれ、衆参両院国会議員192名の無記名投票の結果、前原誠司
衆議院議員が新しい代表に選ばれました。

 投票結果は有効投票190票(無効票2)中、菅直人候補が94票、前原誠
司候補が96票。その差2票という僅差でした。

 当選の発表を受けて、ステージに上がった前原新代表は、「職責の重さと、
国民の信頼を取り戻し、国民の生活向上のためにわが党が担わなければならな
い使命はきわめて大きい。全身全霊、政治生命を賭けてこの仕事を全うするこ
とを皆さんに誓いたい。僅差だったが、菅候補に投票された方々の気持ちを汲
み取り、挙党一致で新たな体制をスタートさせ、国民の負託に応えるよう、身
を粉にしてがんばりたい」と力強くあいさつし、満場の拍手をあびました。

 菅直人候補も壇上にあがり、「こうやって選挙が実現し、期待していた前
原さんが代表に選ばれたのでうれしい気持ちだ。これからは全力で支えてい
く」と感謝の気持ちを述べました。

 最後に岡田前代表は、「今回民主党は出直しだが、国民の皆さんの期待は高
い。前原リーダーの元で、全員が一致結束して、今日の気持ちを忘れずに、政
権交代を実現させる。そのためにがんばりましょう」と呼びかけ、3人が手を
取り合って高々と掲げると、割れんばかりの拍手が起こりました。
 
●前原誠司ホームページ
 http://www.maehara21.com/
●前原誠司の基本姿勢: 前原さんが代表戦立候補にあたって発表しました
 http://www.maehara21.com/kihon.html

【前原誠司新代表・テレビ出演のお知らせ】
9月18日(日)
■フジテレビ「報道2001」7:50〜 <生出演>
■NHK「日曜討論」9:00〜 <生出演>
■テレビ朝日「サンデープロジェクト」10:00〜 <生出演>

【前原新代表の両院議員総会投票前の所信表明演説】(全文)

 民主党の前原誠司でございます。このたび代表選挙に立候補させて頂きまし
て、皆さん方の前で、また国民の皆さん方の前で私の所信をお話しできること
を本当にありがたく思っております。

 まず、国民の皆さん方に対して、今回の衆議院選挙において、民主党は大き
く議席を減らしてしまいました。そして、小選挙区で闘った者のすべての得票
数は2480万票いただきました。にもかかわらず、このような小選挙区制度
のもとではありますが、大敗をきっしていまって、多くの皆様方に失望感を与
えました。このことについては私も党の一人として、国民の皆さん方に心から
お詫びを申し上げなければいけないと思います。

 私は選挙が終わりまして、この党をどう立て直すんだ、誰が立て直すんだ、
そのことを自問自答してまいりました。私自身が立つときに、たとえば選挙で
すから、支援をし、票を集めなければならない。しかし、この党を再生するた
めには、まさに解党的な出直し、誰かが応援してくれるからやろう、このグル
ープが支えてくれるのならやろう、そういう考え方でこの党を生まれ変わった
党として国民の皆様方にアピールできるか、私はそうは思いませんでした。真
剣に政権交代を考え、戦ってきて、2480万の方々が期待をしていただいた。そ
の期待にこたえられなかった。
 
 しかし、わが党のためではない。わが党が再生しなければ、日本の民主主義
は機能しない。与党しか選択肢がない民主主義などありえません。そういう意
味ではまさにゼロからのスタートの中で、私は立たせていただいた。それが皆
さん、民主党のあるべき姿ではないでしょうか。

 既得権益からは切り離し、そしてさまざまな派閥、族。そういったものに無
縁の所から、今の既得権益にメスを入れていく。それが本来、国民の皆さん方
が我々民主党に期待された、真の姿ではないでしょうか。それをもう一度思い
出して、国民の皆さん方の信頼を勝ちうる党に、再生していかなくてはなりま
せん。

 その中でひとつ、私は申し上げたいと思います。今回の郵政法案では、その
中身はともかくとして、われわれは明確な対案を出すことが、国民の視点から
して、できなかったと私は思います。重要な政策であれば、そして真にいつも
政権交代ということを国民の皆さん方にお約束しているのであれば、しっかり
と党の議論をまとめて、対案を出し、そして毅然と国会で議論することが、本
来の政権を目指す党のあり方ではないでしょうか。それができなかった。でき
ないところを、政府・小泉首相に徹底的に衝かれて、守勢の選挙に立たされ
た。国民の皆さん方は、それを民主主義の理念の中で判断を下して、民主党は
大敗をしました。そのことを真剣に受け止めなければなりません。われわれは
まさに「闘う政党」として、常に常在戦場ということを、骨身にまでしみこま
せて、どう闘うのかをもう一度考え直すことが求められているのではないでし
ょうか。

 私は改革の本丸は郵政だとは思っておりません。改革の本丸は日本の皆さん
方からお預かりした税金の中にたくさんの無駄遣いがある、これに切り込むこ
とが本当の改革の本丸ではないでしょうか。

 1000兆円にもおよぶ国・地方の借金。しかも皆さん、こどもの数は減
り、高齢化はどんどん進んでいっています。社会保障、そして少子化対策どう
するんだ。増税ですか?今の政府の無駄遣いの構造を残しておいたまま、国民
に負担を求めるなんていうことは、私が政治家である限り、目の黒い限り、絶
対にしてはならない、私はそういう思いを強く持っております。行革なくして
増税なし。徹底的な無駄を削ること、それはまさに我々民主党に与えられた今
の使命ではないでしょうか。
 
 肥大化をした行政、談合、天下りが結託し、コストを高く払わせている公共
事業。無駄な公共事業がたくさんあります。国、都道府県、政令都市、中核都
市、市町村、複雑に入り組んだ行政機構の中で、スピードも遅ければ無駄も多
い今の国と地方の役割分担、補助金体制。小泉首相が改革を訴えて4年あま
り。これに本格的にメスを入れましたか?税金の無駄遣いはなくなりました
か?いっさいなくなっていないどころか、天下りは増えているじゃないです
か。社会保険庁の問題はそのままじゃありませんか。道路公団の官製談合とい
うのは、小泉首相が指名した自民党の参議院議員が道路公団総裁で、ナンバー
2がそれをしていたのを見過ごして、そして今度はその人が株式会社の会長に
なるんですよ。これを許すのが今の自民党の体質じゃありませんか。こういっ
たものに徹底的にメスを入れて、税金の無駄遣いをなくしていく。それがまさ
に我々に求められていることではないでしょうか。

 しかし皆さん、税金の無駄遣いをなくしていったところの最後の姿。何をわ
れわれは求めていったらいいのでしょうか。借金を減らすことも大事。しか
し、もっとわれわれは今の税金の使い道の中で足らざる部分、あるいはもっと
充実していい部分に対してお金が使われていないんではないでしょうか。

 個人的なお話しをして恐縮ですが、私は中2のときに父親を亡くしました。
高1から奨学金を受け取り、大学も奨学金をいただいて勉強させていただきま
した。勉強というと格好はいいわけですが、高校3年間は野球に明け暮れて浪
人し、大学時代も5年間行くことになりましたので、あまり偉そうなことは言
えませんが。しかし、奨学金をいただいたおかげで私が勉強できたのはまぎれ
もない事実です。もちろん、母親はいままで家にいたのに、一生懸命外に出て
働いて、我々を養ってくれました。それについては感謝しています。

 本当にやる気があって、そのチャンスが生かせる社会。今本当に皆さん、な
っているでしょうか。徹底的に無駄は削るけども、年金とか医療とか介護と
か、あるいは子育て支援とか、本当の教育とか。人に温かみのある政治という
ものに、もっとお金を使う。そして予算配分を変えていく。そうした政治が必
要なんじゃないでしょうか。無駄を削るだけでなく、予算配分を変えて、本当
に必要なところにセーフティネットをしっかり張っていく。そして人が安心し
て、誰でもがチャンスをつかめるようなそういう社会にすることが今我々に求
められているのではないでしょうか。

 私はそういう社会をめざしたい、そういう思いでいっぱいであります。誰が
やるんだ。今の自民党でできるか?、できないではありませんか。看板倒れの
改革、「何とか民営化」と入れれば、それが改革だと思いこんでいる今の政
治、変えようじゃありませんか。
 
 本当の改革、既得権益にメスを入れて、本当に必要なところに税金を使い、
人に温かみのある政治というものをわれわれ民主党しかできないんです。われ
われが立ち上がらなければ、敗戦にうちひしがれている暇はないんです。立ち
上がって、真剣に一人一人が政権を取る気概を持って、もう一度闘う姿勢を取
り戻そうじゃありませんか。それが私は今回、代表選挙に出させていただいた
思いであります。ぜひ皆さん方の闘う姿勢を私は集めて、そしてそれを最大限
に生かす、そういう代表になってがんばる所存でございます。どうか皆さん、
一緒に闘いましょう。そして国民を豊かにしましょう。よろしくお願いいたし
ます。ありがとうございました。(文責・民主党国民運動委員会)


【民主党ニュースから】
●「人事は能力主義、適材適所、党内バランスは考慮しない」前原新代表が初会見
http://www.dpj.or.jp/news/200509/20050917_06kaiken.html

●新代表に前原誠司候補を選出 両議員総会の選挙で
http://www.dpj.or.jp/news/200509/20050917_05kaihiyou.html

●代表選挙立会演説会で、菅、前原両候補めざす党のあり方を表明
http://www.dpj.or.jp/news/200509/20050917_04tachiai.html

●党再生に向け、両院議員・総支部長懇談会で意見交換
http://www.dpj.or.jp/news/200509/20050917_02rxyouin.html

●党新代表選挙に向け、菅直人、前原誠司両候補が立候補届出
http://www.dpj.or.jp/news/200509/20050917_01todokede.html

【読者のみなさまへ】

●43歳の新しい代表が誕生しました。日本の政党のトップとしては最年少です。
「若すぎる?」
海外の例をみると、けっしてそんなことはありません。
アメリカのジョン・F・ケネディーは43歳で大統領に就任。
イギリスのトニー・ブレア首相も、97年の就任時は43歳でした。
ビル・クリントン前アメリカ大統領は46歳で、ウラジミール・プーチン大統領は47歳で
それぞれ就任しました。日本にもそんな時代がぐっと近づいてきました。

●会場の片隅で開票を見守っていました。なかなか終わりません。何度も何度
も数え直しています。「前原直人と書いた票があるんじゃないのか」「他の人
の票が一番多くて困っていたりして」「紅白歌合戦のように玉を投げたら一目
瞭然でわかるのに」などと、周りの人たちとやや不謹慎な冗談を言いながら、
放送局の中継機材のモニターを眺めていました。結果はなんと2票差。誰か一
人でも違う投票をしていたら同数で、決選投票ということになったのかも。終
了後、開票を担当したスタッフに聴いてみたら、あまりに票数が近いのでさす
がに緊張したそうです。
 
●前原新代表、明日は朝から日曜朝の政治番組3つに立て続けに出演します。
ぜひご覧ください。メールで感想、メッセージなどをお寄せください。
新代表にお届けいたします。 
 
■このメールマガジンについて
  ・民主党メールマガジン「DP-MAIL」
  ・編集・発行 民主党国民運動委員会
   〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
  ・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って
   読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。
  ・ご意見・ご感想を prc2@dpj.or.jp までお寄せください。
  ・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ
   ージで手続きしてください。
   http://www.dpj.or.jp/apply/off_mail.html
  ・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。
   Copyright(C)2003 民主党