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民主党メールマガジン
DP-MAIL 号外 2006年4月7日
編集・発行/民主党広報戦略本部

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   http://www.dpj.or.jp


■新代表に小沢一郎衆議院議員を選出!

 前原誠司代表の辞任表明を受け、7日午後に都内で開かれた民主党両院議員総
会で、新しい代表に、小沢一郎衆議院議員を選出しました。

 7日9時からの立候補受付では、菅直人・小沢一郎両衆議院議員(届出順)の
代理人が、それぞれ届出を行い、午後3時から両院議員総会が開かれました。こ
こで、菅議員と小沢議員はそれぞれ15分ずつ政見表明の演説。党所属全国会議
員による投票が行われた結果、119票対72票で、小沢一郎議員が、新しい民
主党代表に選出されました。

 選挙が終わり、小沢新代表、菅議員と前原前代表が壇上で手を取り合うと、会
場からは割れんばかりの拍手と歓声が起こりました。

(参考)
党代表選 菅直人・小沢一郎両候補の略歴・政見・推薦人名簿
http://www.dpj.or.jp/news/200604/20060407_05seiken.html

党代表選 菅直人、小沢一郎両衆院議員が代表選立候補届出
http://www.dpj.or.jp/news/200604/20060407_02todokede.html

2006年4月民主党代表選挙実施の公告
http://www.dpj.or.jp/news/200604/20060403_12koukoku.html

2006年4月の民主党代表の選出に関する特例規則
http://www.dpj.or.jp/news/200604/20060403_11tokurei.html


■小沢新代表、当選確定後に両院総会で挨拶

 新しく就任した小沢一郎代表は、両院議員総会での選挙結果確定後に壇上から、
以下のように挨拶を行い、会場から大きな拍手を浴びました。

「ただいまは、同僚議員の皆さまのご推挙によりまして、私のような者が新しい
民主党の代表に就任させていただくことになりました。本当に身に余る光栄と思
います。そしてそれと同時に、これからの民主党、その再建と政権への道を考え
た時に、その使命と責任の重大さを感じております。先ほど申し述べましたよう
に、本当にみんなで力を合わせて、何としても政権交代を、民主党の政権をめざ
して、私も全身全霊を尽くしまして、一生懸命がんばってまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。有り難うございました。」

 また菅直人議員も引き続いて、以下のように挨拶を行い、大きな拍手を浴びま
した。

「ご支援をいただいた皆さん、有り難うございました。先ほどのお話の中でも申
し上げましたように、これはここまで言うと逆に言い過ぎになるかも知れません
が、小沢さんが先頭に立たれて、そして私も含めて一体となってやれば、絶対に
自民党に負けない。こう思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。有
り難うございました。」


■小沢新代表の政見表明要旨

 代表選挙の投開票を前に行われた政見表明のうち、大変長文になりますが、代
表となった小沢一郎衆議院議員の政見表明要旨を、以下に掲載いたします。

---

 皆さま、小沢一郎でございます。今、民主党が直面している危機を乗り越えて、
もう一度政権交代を実現する態勢を確立するため、私は、私の全てを賭けて本日
の代表選挙に立候補いたしました。どうぞ皆さま、よろしくお願いいたします。
(拍手)

 政権交代こそが日本の真の構造改革であります。私はその信念に基づき、13
年前、自民党を割って出て、同志とともに細川連立政権をつくりました。そして
2年半前、自由党を解党して、民主党に合流いたしました。民由合併にご尽力下
さった、当時の民主党代表、鳩山さん、菅さんをはじめ、皆さまには本当に感謝
をいたしております。民由合併の原点は、政権交代可能な二大政党制を日本に確
立することでありました。ところが今、民主党はきわめて深刻な危機に直面して
おります。このままでは二大政党制そのものが崩れ去り、政権交代が永久に起き
ないという、民主主義ではきわめて変則的な事態に陥ってしまう恐れがあります。
私は、36年間に及ぶ政治家としての経験と思いの全てを賭けてこの局面の最前
線に立ち、ここにいらっしゃる一人ひとりの同志とともに、この事態を真っ正面
から受け止めて、民主党の信頼回復を果たし、再度政権交代へののろしを上げた
いと思います。

 民主党への合流を決断した時、民主党こそが自民党に代わって政権を担い、政
治を官僚の手から国民の手に取り戻して、国民に夢と希望を与えることができる
と確信をいたしました。だからこそ私は、それまでの全てを投げ捨てて、民主党
に入ることができたのだと思います。私は民主党で温かく迎えられ、多くの同志
に巡り会いました。それは私の政治生活において、自由党とともに捨ててきたも
のを上回る大きな財産であります。ましてやこの代表選挙において、幅広い同志
の方々からご推薦をいただいたことは望外の喜びであり、今こうして政見発表の
壇上に立っていることが信じられないような気もいたしております。

 その民主党が、今いわゆる「堀江メール」の問題により、きわめて深刻な危機
に直面し、あと半歩しかないというような崖っぷちに立たされているのでありま
す。今、同志の皆さまのご厚情を意気に感じ、もはや若くはなくなりましたこの
体に、最後の鞭を入れて立ち上がりました。命がけで難局を乗り越え、民主党へ
の国民の信頼を取り戻したいと思います。ここで二大政党制と政権交代の火を消
しては、国民に申し訳が立たない。日本を見捨ててしまうことになるのでありま
す。このままでは私の政治生活の幕を閉じるわけにはいきません。ただただその
一念で、民主党と国民のために立候補を決意した次第であります。その飛躍によっ
てしか、信頼回復はできないのではないでしょうか。また、ここで身を捨てるこ
とが、皆さまへの唯一の恩返しの方法であると信じております。

 民主党再生の要諦は、ただいま菅さんからもお話縷々ございましたけれども、
挙党一致の実現であります。先の世界野球選手権、WBCの日本チームは、一度
は敗退かと思われた時に、選手一人ひとりが個性を発揮して、持てる力を全て出
し切って、世界一の場で金メダルを獲得いたしました。民主党もオールキャスト
で全員が力を出し切れば、政権交代という金メダルを必ずとることができると確
信しております。まずは来年の参議院選挙には、私と民主党の命運を賭けて臨ま
なければなりません。民主党内では、参議院の存在感がますます高まっておりま
す。自民党・公明党を参議院過半数割れに追い込み、そして1日も早く衆議院の
総選挙を実現し、一気に政権交代を果たさなければなりません。参議院議員選挙
の必勝のためにも、参議院議員の皆さま、そして衆議院議員の皆さまとともに今
から全力で走り出したいと思います。

 それでは、具体的に私の政策につきまして、その一端を申し上げたいと思いま
す。日本は今、でたらめな小泉政治の結果、屋台骨が崩れ、迷走を続けています。
それを立て直すには、明確な理念と設計図が不可欠であります。その理念は、共
生、共に生きるということであります。人間と人間との共生が平和の問題であり、
人間と自然との共生が環境の問題であり、その両面で日本が世界のリーダー役を
果たしていかなければならないと考えております。市場万能主義が世界全体を覆っ
て、ともすれば地球環境や人の命よりもお金や利益が優先されがちな昨今の日本
社会や世界の中で、私たち日本人は千年以上前から、共生の知恵として、「和」
の文化を築いてまいりました。それだけに私は、共生の理念と政策を世界に発信
できる能力と資格が、日本人には十分にあると考えております。特に人間と人間
との共生、いわゆる平和の問題について言えば、日本国憲法の理念に基づいて国
連を中心とする安全保障の原則を確立するとともに、日米関係を基軸にしながら
も、中国・韓国をはじめとする近隣諸国との関係を改善して、アジア外交を強化
しなければならないと思います。

 次に内政の重要な課題を三点申し上げます。第一に、新しい日本を担いうる人
材を育成するため、人づくりを何よりも重視したいと私は考えております。今日
の日本社会の荒廃は、日本人の心の荒廃そのものであります。このままで推移す
れば、日本は本当に滅亡への道を歩んでいくに違いありません。先日お目にかか
りました瀬戸内寂聴さんのお言葉を借りれば、日本社会を立て直すには100年
かかるとのことでありましたけれども、私は従来から、どんなにがんばっても、
ワン・ジェネレーション、30年はかかると主張してまいりました。いずれにせ
よ人づくりの問題は、短期間になし得るものではありません。今から政府がそし
て全ての国民が、真剣に取り組んでいかなければならない重要な課題であると考
えます。

 第二に、地域の自主性と個性を重んじる地域主権の国造りを実現し、政官業の
もたれ合い構造と官僚主導の中央集権体制を打破しなければなりません。その第
一弾として私は、中央省庁からのひも付き個別補助金は全廃して、全て自主財源
として地方に一括交付して、地域のことは地域で決められるような真の地方自治
を実現しなければならないと思います。

 第三に、経済社会の真の構造改革であります。小泉政治は自由と身勝手を混同
した結果、まさに弱肉強食の格差社会という妖怪を生み出してしまいました。本
当の自由とは、誰もが共に生きていける共生の理念が前提であります。そしてそ
れを補強する規律と責任を伴うものであります。その共生のルールが公正という
ものでありましょう。

 民主党の政権構想の基本は、これまでの党内論議を踏まえつつ、政治・経済・
社会の全てにおいて、筋の通った公正な国をつくることだと考えております。そ
れによって初めて、でたらめな小泉改革によってぼろぼろになってしまった日本
を立て直し、本当に豊かで、世界からも尊敬される日本を築くことができると信
じます。一部の勝ち組だけが得をするのは、自由ではありません。公正でもあり
ません。私たち民主党のめざすべき社会は、黙々と働く人、努力する人、正直者
が報われる公正な社会であります。その公正な国造りのビジョンに基づいて、政
策立案、国会論戦、日常活動の全てにおいて、自民党との対立軸を明示していか
なければなりません。

 私自身が戦いの先頭に立ちます。その準備として既に13年前に世に問うた、
「日本改造計画」を更に具体化させ、新しい日本の設計図を国民に明示する著書
を執筆中であります。その設計図を元に党内論議を更に深め、合意を得た上で民
主党の政権構想を高く掲げて、来年の統一地方選挙、参議院選挙を戦い、必勝を
期そうと考えております。

 また、もし私が代表に選出されても任期の切れる9月には、党所属地方議員、
党員・サポーターも参加する代表選挙を実施し、よりオープンな形で徹底した政
策論議を行わなければなりません。このように挙党一致を実現してこそ、民主党
は初めて国民は一度は政権を任せてみたい、安心して政権が任せることができる
ような、信頼され、安定感のある野党第一党になることができるのだと思います。

 最後に、私は今、青年時代に観ました、映画「山猫」のクライマックスの台詞
を思い出しております。イタリアの統一革命に身を投じた甥を支援している、名
門の侯爵に、ある人が、あなたのような方が何故、革命軍を支援するのかと尋ね
ました。バート・ランカスターの演ずる老貴族は静かに答えました。変わらずに
生き残るためには、変わらなければならない。横文字で言いますと、”We must 
change to remain the same.”ということだそうですが、確かに人類の歴史上、
長期にわたって生き残った国は、例外なく自己改革の努力を続けました。

 そうなのだと思います。より良い明日のために、かけがえのない子どもたちの
ために、私自身を、そして民主党を改革しなければなりません。まず私自身が変
わらなければなりません。そして皆さまに支えていただきながら、民主党を改革
し、そして日本を改革しようではありませんか。私はこの戦いに政治生命の全て
をつぎ込んで、ひたすら目標に邁進し続けることを皆さまにお約束いたします。
皆さまのご理解とご支持をお願いいたします。有り難うございました。(拍手)


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