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民主党メールマガジン
DP-MAIL 第279号 2006年11月9日
編集・発行/民主党広報委員会

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■目次
【ハイライト】小沢一郎代表、党首討論で首相の責任問う 
       首相、核保有論議で麻生外相らの発言擁護 
【トピックス】非核の国是に反する麻生外相の罷免を要求
【談話・声明】憲法公布60周年にあたって、ほか


■ハイライト

小沢一郎代表、党首討論で首相の責任問う 
首相、核保有論議で麻生外相らの発言擁護

  小沢代表と安倍首相の2度目の対決となった8日の党首討論では、小沢代表
が麻生外相や中川自民党政調会長の核保有議論の容認発言や教育基本法改正案
に関連する問題など、国会論戦で焦点となっているテーマを取り上げ、激しい
応酬を展開。討論では、麻生外相らの核保有論議論の容認発言を擁護するよう
な首相の発言がありました。党首討論後の会見で代表は、記者からの質問に答
える形で、下記の通り、討論の印象を語りました。(会見抜粋)

<麻生外相らの核保有論議の容認発言について>

記者 代表が安倍総理に、閣僚らの核保有論の発言を慎むようにすべきと指摘
したのに対し、総理は、安全保障の議論として触れたからといってそれを大問
題とすることはいかがなものかといった答え方でしたが、その認識についてど
う思われたか。

代表 安倍総理は、基本的に中川政調会長や麻生外務大臣と同じ考えなのでは
ないでしょうか。答弁も、表現の仕方はちょっと違いましたが、多分同じよう
な趣旨だろうと私は思います。

 自民党の人たちに意味が分かったかどうか知りませんが、非核3原則を言っ
ていながらいろいろな議論することは、非常に誤解を招くし、そうした手法は
ごまかしの手法であって、政治家として取るべきではないと思います。それな
らばそれで非核3原則を含めて、こういう状況になったのだから核武装の問題
についても皆で議論していくというのなら、私は反対ですけれども、筋道とし
ては分かりやすい。一方で「作らず、持たず、持ち込ませず」「(非核3原則)
堅持だ」と言っておいて核武装の論議はやってもいいではないかといった類い
の話は、私は憲法論と同じように、ちょっと論理矛盾だと思いますし、それは
非常に内外の日本人に対する評価を低くする、危うくするものだと思っています。

<教育基本法の与党改正案について>

記者 教育基本法の与党案について、与野党を含めた議論が必要と代表は話し
ていましたが、国民的議論のないままに与党案が来週にも衆院を通過する予定
のようですが、どのように考えますか。また以前、代表は与党案について、偏
狭したナショナリズムに発展するのではないかという指摘をしていましたし、
学者の中にも、愛国心を教育目標とするような法律が通ると、子どもの心を操
られるのではないかという懸念を示しています。代表の考えをお聞かせください。

代表 党首討論でも申し上げた通り、教育についての政治の責任ということに
なると、教育行政を通じて第一義的には行うという手段になります。そうする
と、政府案は全然、それこそ先ほども言ったように、占領下でつくられたもの
だから国民の手でつくり直さなければならないと憲法については言っているの
に、教育の仕組みについては占領下でつくられたままの仕組みを前提として、
教育委員会が悪いとか学校現場が悪いとか、簡単に言えばそういう答弁でしょ
う。それはちょっとおかしいのではないかと。私どものほうは、教育委員会制
度の改革まで踏み込んでいるのだということを、きちんと根拠規定を置いてい
るということを申し上げたのはそこにあるわけです。

 偏狭なナショナリズムというのは、愛国心というのは非常に内面的で、しか
も精神的な問題ですから、外から「お前は愛国心を持て」と言われたからとい
って、そうなるわけではありませんし、それを強要するというのは、国家主義
というか偏狭なナショナリズムというか、そういう政治の手法になってしまう。
そして結局、核武装の議論自体はいいじゃないかという閣僚、そして総理さえ
も同じような発言をするということは、まさに私が心配していた風潮に火を付
けるというか、勢いづかせることになるのではないかと、非常に心配しています。

<憲法9条に関する安倍首相の認識>

記者 憲法9条についての安倍総理の認識は明らかになったと思いますか。

代表 総理は自衛権を明記して、国際貢献を明記して、という考えではないで
すか。だから国際紛争を解決する手段としての云々とか、武力による威嚇・行
使云々という憲法9条ということは、あまり重く感じてはいないのではないかな。
むしろ「時代にそぐわない」という言い方をしているでしょう。あれはちょっ
と時代遅れだというような認識でいるのではないですか。だから私は国連憲章
第2条のことを話しました。国連憲章第2条にも同じことが書かれています。
それが時代にそぐわないと言った人は聞いたことがありません。

<関連記事>

党首討論 小沢代表、憲法9条、核保有、教育で首相の考え追及(11/08) 
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9207

党首討論後に代表会見 核保有議論容認の外相発言は辞任に値する(11/08)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9212 


■トピックス

非核の国是に反する麻生外相の罷免を要求

 鳩山由紀夫幹事長は9日、首相官邸に下村官房副長官を訪れ、民主、共産、社
民、国民新の野党4党で、安倍首相宛ての麻生外相の罷免を求める文書を示し、
申し入れを行いました。申し入れ文書は下記の通り、13日までの回答を求めて
います。

<申し入れ>

内閣総理大臣
安倍 晋三 殿

民主党幹事長    鳩山由紀夫
日本共産党書記局長 市田 忠義
社会民主党幹事長  又市 征治
国民新党幹事長   亀井 久興

麻生外務大臣の罷免要求

わが国は、世界で唯一の被爆国であり、世界の核軍縮・核廃絶をめざし、「非
核三原則」を国是としている。そして今日まで、核不拡散と原子力の平和的利
用の推進を外交の基本方針の一つに掲げ、政府、議会、国民が一体となって確
固たる姿勢を貫き、核不拡散条約(NPT)のもとで、非核保有国として核の
不拡散と核保有国に対する廃絶を訴え続けてきた。また国会においては、核実
験等に断固反対し、核廃絶を求める決議を度重ねて行っている。

しかるに麻生太郎外務大臣は、衆参両院において「核武装の議論」の必要性を
繰り返し発言している。これは国会決議に背き、国是を否定するものである。
しかも、北朝鮮による核実験強行に対して、国連を中心にその核放棄にむけた
懸命の外交交渉が続けられている最中の発言であり、国際社会の努力に水をさ
すものである。与党政策責任者である中川昭一政務調査会長とともに麻生外務
大臣がかかる発言を重ねていることは、米国やアジア近隣諸国など国際社会か
ら、わが国の方針変更に向けた動きとして疑念を持って受け取られている。

安倍総理は非核三原則の堅持を表明している。その言に照らせば、麻生外務大
臣発言は内閣の基本方針からの逸脱である。安倍総理は、自らの真意を国内及
び国際社会に明快に示すためにも、内閣の長として、与党の幹部からさえ任命
責任に言及する声があがっていることをも真摯かつ深刻に受け止め、麻生外務
大臣を直ちに罷免すべきである。

以上について、政府の対応を11月13日夕刻までに、書面にて回答するよう、
求める。

以上

<関連記事>

 鳩山幹事長、非核の国是に反する麻生外相の罷免を要求(11/09)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9220


<テキスト>

 ●国会の動き・質疑
 
 野党国対委員長会談を開催 核保有発言や教育問題への対応を協議(11/08) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9162
 
 シベリア・モンゴル等抑留者未払い賃金問題解決を 参院へ法案再提出(11/07) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9199

 衆院安保委 防衛施設庁の官製談合問題で、6議員が論戦展開(11/07)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9198  
  
 衆院本会議 多重債務解消を訴え 北橋議員 貸金業法改正案で(11/07)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9195
  
 代議士会を開催 高木委員長・中井議員・北橋議員らが報告・挨拶(11/07) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9152


 ●党の動き
 
 環境、中小企業、分権などで議論 修文作業進む 政権政策委員会(11/09)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9221

 小沢代表が綿貫国民新党代表と会談 協力関係強化で一致(11/09)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9217

 『次の内閣』法務部門、子ども政策調査会、東京都児童相談センター視察(11/09) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9219

 政権政策委員会、案文取りまとめに向けて精力的に議論続ける(11/08) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9211
 
 次の内閣 地方分権改革推進法案、貸金業法案への対応など協議(11/08) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9208

 信託法案に対する修正案の概要(11/08)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9206
  
 佐呂間町竜巻災害対策本部の設置について(11/07)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9197
  
 常任幹事会、北九州市長選での推薦などを決定(11/07) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9196
   
 平岡『次の内閣』法務担当ら5議員が多摩少年院視察(11/06)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9192

 教育特・安保委等の取り組みに言及 高木国対委員長、国対役員会で(11/06) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9190

 
 ●幹部会見・活動・発言
  
 総務相の命令放送の論理は報道の自由認識しない暴挙 会見で菅代行(11/09) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9218

 防衛省審議入り強行は与党の数の横暴 国対役員会後に高木委員長(11/09) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9184
  
 鳩山幹事長、参院公認内定候補の藤谷光信さんと会見(11/08)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9178

 羽田最高顧問、金文洙韓国京畿道知事と党本部で意見交換(11/08)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9210
  
 麻生発言は国会決議を冒涜 高木国対委員長、国対・筆頭合同会議で(11/08)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9204
  
 輿石参院会長、タウンミーティングのやらせ質問問題を厳しく批判(11/08)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9202
  
 一連の核保有発言を改めて厳しく批判 高木国対委員長が会見で(11/07) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9193
 
 農林漁業再生本部 林業現場を訪れ、林業政策の方向性探る(11/04) 
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9191


<ビデオ>

 小沢一郎代表 記者会見(11/08)
   300k
   http://asx.pod.tv/dpj/free/2006/20061108ozawa_v300.asx

   56k
   http://asx.pod.tv/dpj/free/2006/20061108ozawa_v56.asx


 菅直人代表代行 記者会見(11/09)
      300k
     http://asx.pod.tv/dpj/free/2006/20061109kan_v300.asx

   56k
   http://asx.pod.tv/dpj/free/2006/20061109kan_v56.asx


■談話・声明
  
 菅総務大臣の命令放送の諮問と電波監理審議会の答申を受けて(談話)(11/08)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9209

 憲法公布60周年にあたって(談話)(11/03)
  http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9189


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