┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2007年政治決戦に勝利し、「国民の生活が第一。」実現
――今こそ国民の利益を――
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
民主党メールマガジン
DP-MAIL 第318号 2007年9月6日
編集・発行/民主党広報委員会
民主党ウェブサイト:民主党の最新情報はこちらから
http://www.dpj.or.jp
次期総選挙 民主党公認候補内定者一覧
http://www.dpj.or.jp/member/?category1%5B%5D=10&category3%5B%5D=10&category4%5B%5D=20&category4%5B%5D=30
DP-MAILのバックナンバーはこちらから
http://www.dpj.or.jp/sub_link/info_mailmag/bk_mailing/index.html
■目次
【ハイライト】党役員・第3次小沢『次の内閣』閣僚、新メンバー決定
政府・与党と対決する臨時国会へ向け、新布陣が整いました
【代表が語る】生活の安定こそ
参院選 不公平、不公正拡大に庶民が反乱した結果
■ハイライト
党役員・第3次小沢『次の内閣』閣僚、新メンバー決定
政府・与党と対決する臨時国会へ向け、新布陣が整いました。
民主党は8月31日、新たな党役員人事を決定。それに続いて9月5日には
第3次小沢『次の内閣』が発足しました。
小沢一郎代表は党役員人事発表後の会見で、新体制の狙いについて問われ、
「(国民の皆さんの)期待に応えられるように皆で力を合わせる。そういう形
で今後に対処しようという観点を考えた人事」と説明。また、「皆が一致協力
してこの国会に臨み政権を目指して頑張る、その一点に尽きる」とも強調しま
した。
また、5日の新閣僚による『次の内閣』閣議の席で小沢代表は、第168臨
時国会において、「我々が常日頃から、また参議院選挙で主張してきたことを
可能な限り法案化していく」との方針を明言。過半数をとった参議院を主戦場
に、「民主党の主張をより明確にすることで、国民に対しても民主党と自公政
権との考え方を明確にわかるように政策論争を」と要請し、「政策をもって与
党を圧倒していこう」と呼びかけました。
さらに、閣議後の会見で新政調会長となった直嶋正行参議院議員は、民主党
としては「政策論議を通じて国民の期待に応えていく」と言明。第3次小沢内
閣について「『国民の声実現内閣』との思いで『国民の生活が第一』の政治を
実行していく」と語りました。
参院選で民主党は「国民の生活が第一」と訴え、国民のみなさんのご支持を
いただき迎える臨時国会です。政府・与党との全面対決が予想されるなか、専
門家・論客・ベテランをそれぞれ配置した新布陣で臨みます。国会論戦に是非
ご注目ください。
<関連記事>
小沢代表、党役員人事後に会見「期待に応え皆で力を合わせる」(08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10985
新役員決まる 両院議員総会で(08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10976
次の内閣 第3次小沢『次の内閣』閣僚が発足(09/05)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11455
■代表が語る
小沢一郎代表インタビュー(08/07)
○生活の安定こそ○
参院選 不公平、不公正拡大に
庶民が反乱した結果
――代表の長い政治経験の中でも、自民党が参議院で第一党でなくなったとい
う政治状況は初めてだと思いますが。
小沢 まず、民主党に参議院第一党という力を与えて下さった多くの国民の皆
さん、私を支えて下さった同志の皆さんに、本当に感謝しています。私たちだ
けの努力ではなく、多くの人たちに支えていただいた結果が、与野党逆転だと
思います。
自民党が参議院で過半数を割ったことはあるけれども、第一党は第一党でし
た。それが今回初めて、第一党でなくなった。それは非常に大きな変化です。
それだけに我々は、正確に国民の気持ちを忖度(そんたく)し、その意義を正
しく認識しなければいけない。今までは、何となく振り子の論理で、「ちょっ
と(自民党が)取り過ぎたから、今度はこっちか」という話でしたが、今回は
振り子の論理だけでは説明できない。僕はやっぱり「庶民の反乱」だと思いま
す。あまりにも不公平、不公正な状態が急速に広がっていることへの反乱。ど
の社会にも多少の不公平や不公正はあるが、その不公平、不公正が急速に拡大
している。それが小泉政権以来の自公政治の最大の問題点ですが、その点を国
民は判断して、こうした結果をもたらしたのだと思います。
□格差是正の訴えが届いた
――今回の勝因は、都市と地方の格差も大きかったのでは。
小沢 地域でいうと大都会と地方の格差、不公平ですが、大都会の中でも不公
平、不公正が目立ち、格差は開いています。だから、「格差是正」を訴えたわ
が党に票が入った。今回、東京、千葉、埼玉、神奈川、愛知で計10議席獲得し
ました。大都市部は人口がものすごく多いけども、わが党の獲得議席は10でし
かありません。その10に比較すると、1人区は議席の配分が多いので、その意
味では、参院選の勝敗を決するのは1人区であり、今回は23勝6敗だったとい
うことです。
今度の候補者は、皆さんよくがんばったと思います。今までの民主党とは違
う。単なるムードとか風とかだけではない。もちろん底辺に風はありましたが、
それを自分のものにして勝利したのは、本人も、支援してくれた人たちも、ほ
んとうに一生懸命にやったからです。それが一般国民の強い政権批判とうまく
相乗作用を起こしたと思います。
□セーフティネットを確立する
――党が掲げた格差是正、最低賃金の引き上げに対して、社会主義的ではない
か、小沢代表が以前に言っていたことと違うのではないかという、ためにする
批判がありました。小沢代表は以前から、政党はしっかりした理念・哲学を持
っていなければいけないと言われています。参議院で第一党になった民主党と
して、党が打ち出すべき理念・哲学について改めて。
小沢 自民党もマスコミも、そして知識人ぶっている人たちも、全く分かって
いません。自由主義は民主主義と社会主義を生んだ、とよく言われます。社会
主義は、画一的な平等を掲げましたが、しかし、そのために権力と富の偏在が
生じ、大多数の貧しい人たちと一部の権力者(官僚と政党)という構造になり、
その構造の中で崩壊していきます。一方の民主主義も、経済体制でいえば資本
主義ですが、自由競争万能、弱肉強食の資本主義のままではダメ。多くの人た
ちが安心して生きていけるように、今でいう「セーフティネット」をきちんと
つくらなければいけない。それが社会保障政策だと主張する、いわゆるケイン
ズ的な資本主義を取り入れることによって、民主主義は社会主義に勝利できる。
自由、自由競争、市場原理を貫くためには、まず、大多数の人たちの暮らしを
守る「セーフティネット」をきちんと強化しなければいけない。それは近代民
主主義が歩んできた経過そのものであり、貴重な歴史の教訓です。
日本はどちらかというと、共産主義、社会主義ほどではないが、基本的に官
僚統制社会です。非常に社会主義的な要素、平等の要素を残しながら、民主主
義、資本主義社会としても発展しました。
だけれども、今度は逆に、グローバリゼーションの中で、自由競争、市場原
理だけを強調して、近代民主主義、近代資本主義の基本の原則と体制を確立す
ることを忘れてしまっている。そこに、自民党政権下で不公平・不公正が急拡
大している根本原因があります。
だから、我々は当然、近代資本主義、近代民主主義の基本の考え方に忠実に
立脚して、今まで不十分だった「セーフティネット」をあらゆる分野でつくり
上げる。その前提の上に立って大いに自由競争をしよう、という主張をしなく
てはいけないと思っています。
□国民があって初めて国家
――代表は、選挙前に行われた党首討論の中で、政治の役割は「民のかまど」
を豊かにすることだとおっしゃいましたが。
小沢 そうです。仁徳天皇は皇居の高殿(たかどの)に登って、「民のかまど」
から煙が上がっているかどうかを見て、租税の減免を判断したとされています
ね。政治の役割というものは、結局、「民のかまど」を豊かにして、国民が安
心して暮らせるようにすることに尽きます。その点、安倍政権は異様です。特
に国家的なレベルでの結果を重視するし、また、かなり復古主義的な体質を持
っています。
分かりやすくいえば、国家は国民によって構成されているが、国家というト
ータルなものをつくり上げた「形」を最優先するのか、あるいは国家を形成す
る国民をまず安定させるのか。そのどちらなのか、という議論でもあります。
政治理念の根本的な違いです。
僕は大学で講義する時、よくローマとカルタゴの戦いを例に引きます。120
年間、3次に及ぶポエニ戦役です。カルタゴは都市国家として、当時のローマ
をはるかにしのぐ富と軍事力を持っていた。それなのになぜローマに敗れたの
か。カルタゴは一部の富裕な商人と大勢の貧しい人たちの国であり、兵隊まで
傭兵でした。一方、ローマは国富全体としてみれば、カルタゴにはるかに及ば
なかったが、しかしローマ社会は当時、平等な市民社会であり、平等な市民が
全てを握っていた。そこからものすごいエネルギーが生まれ、見事、カルタゴ
に勝利しました。
国民があって初めて国家が成り立ちますから、国民のきちんとした生活と意
識があってこそ国家は安泰になります。国家という形があっても、国民が健全
な意識と生活を維持できなかったら、何の意味もありません。だから我々は、
第一に国民の生活を安定させる。それは歴史の中で人類が学んできたことです。
私は、それを優先させると主張しています。
□参議院を活用し法案を通す
――多数となった参議院で、党が国民に約束した法案の提出や、国政調査権を
使って腐敗の実態を暴くことも必要かと思いますが。
小沢 まずは参議院での過半数を十分に活用します。衆議院では我々は圧倒的
に少数だから、完結できるかどうかは分からないが、少なくとも参議院では我々
の過半数で決定できるので、国民に分かりやすい、そして自民党とは決定的に
違うテーマに絞り、法案を参議院で可決して衆議院に送る。さあ、自民党はど
うする、という局面をつくることだと思います。
それから、今もって年金の問題です。総務省の年金業務・社会保険庁監視等
委員会で、社会保険庁を呼んで年金記録の「精査はどうなっているのか」と聞
いたら、「何にもしておりません」と社会保険庁が平然と答えていた。要する
に、精査すると大変なことになるからです。精査しても、その結果を明るみに
出せない。しかし今度は、我々の多数で国政調査権を発動し、資料の提出や情
報開示を政府に要求できる。その点でも国民の期待に応えるようにしたいと思
います。
□総選挙で政権獲得を目指す
――第一ステップはクリアしたわけですが、次の解散・総選挙での政権交代に
向けて代表の考え方を。
小沢 衆議院はいつ解散があるか分からない。何しろ二院制の議院内閣制であ
るにもかかわらず、与党が過半数を割っても辞めないという人が相手だから(笑)。
普通の常識ではとても考えられない。だから、常に選挙あるべしとの考えで臨
みます。まずは、候補者の選定。それも、ただそろえればいいというのではな
くて、小選挙区で150人以上の当選を確実にすることを念頭に置いて進めて
いきたいと思っています。選挙で堂々と政権を獲ることが基本です。参議院選
挙で、与野党逆転という歴史的な結果を与えていただいた国民の皆さんに感謝
し、期待に沿うようにがんばりたいと思っています。
(「プレス民主」2007年9月7日号より転載 購読ご希望の方は
http://www.dpj.or.jp/sub_link/info_book/index.htmlからお手続きください)
<テキスト>
●幹部会見・活動・発言
全員野球で「税金のムダ一掃国会」へ臨む 菅代行、会見で(09/06)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11613
民主党、新党日本と統一会派 (09/05)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11456
辞任は当然 鳩山幹事長が小林自民党参院議員の辞任を受け記者団に (09/04)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11286
「国民の生活守る」野党国対委員長会談で認識一致させる (09/04)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11171
「安保条約と国連憲章は同じ理念」小沢代表、参院研修会で講義 (09/03)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11088
首相自身の政治家としてのけじめがないのが問題。代表、農水相辞任を受け (09/03)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11087
農水相辞任は単なるスキャンダルではなく構造的な問題 山岡国対委員長 (09/03)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11032
小沢代表、党役員人事後に会見「期待に応え皆で力を合わせる」(08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10985
●党の動き
次の内閣 第3次小沢『次の内閣』閣僚が発足 (09/05)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11455
B型・C型肝炎総合対策推進本部、安心治療実現に向け立法化へ (08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10977
新役員決まる 両院議員総会で (08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10976
次の内閣 第2次小沢NC最終の閣議を開催 (08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10953
地方自治体議員フォーラム 総会開き、参加議員からの提言受ける (08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10951
地方自治体議員フォーラム 農林漁業、財政、教育で分科会開く (08/31)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=10945
<ビデオ>
小沢代表記者会見 (08/31)
300k
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20070831ozawa_v300.asx
56k
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20070831ozawa_v56.asx
両院議員総会 (08/31)
300k
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20070831soukai_v300.asx
56k
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20070831soukai_v56.asx
菅直人代表代行記者会見 (09/06)
300k
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20070906kan_v300.asx
56k
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20070906kan_v56.asx
■このメールマガジンについて
・民主党メールマガジン「DP-MAIL」
・編集・発行 民主党広報委員会
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
・「DP-MAIL」は、視覚障害を持つ方などが音声読み上げソフトを使って
読む場合を考え、飾り文字や罫線などを極力使わないようにしています。
・ご意見・ご感想を info@dpj.or.jp までお寄せください。
・このメールマガジンの配信登録解除、送付先変更については、以下のペ
ージで手続きしてください。
http://www.dpj.or.jp/sub_link/info_mailmag/index.html
・掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。
Copyright(C)2003 民主党