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民主党|2008年9月臨時党大会(代表選挙集会) 代表就任挨拶及び所信表明  (1/5ページ)

代表就任挨拶及び所信表明 衆議院議員 小沢 一郎

 ただいま、同志の皆様の総意により、再び民主党代表に就任することになりました。正に、身に余る光栄であります。同時に、その使命と責任の重さを、全身で感じております。

 また、皆様とともに私をご支持下さいました二十六万人の党員・サポーターの方々に、心より感謝申し上げます。
 さらに、友党として先ほど連帯のお言葉をいただきました社会民主党の福島党首、国民新党の綿貫代表、新党日本の田中代表に厚く御礼を申し上げます。また、お励ましをいただきました連合の高木会長、作曲家の三枝さん、ジャーナリストの下村さん、そして特に、日頃から大変ご指導いただいております京セラの稲盛名誉会長に、深く感謝申し上げます。

 さて、同志の皆様、いよいよ決着の時を迎えました。私たちが自ら政権を担い、「国民の生活が第一。」の理念に基づいて、「新しい国民生活」をつくり上げる時であります。
 衆議院はあと二週間足らずで解散され、十月二十六日にも総選挙が行われると見られております。衆参両院の同僚議員の粘り強い闘いの結果、特に、昨年の参議院選挙で野党が過半数を与えていただいた参議院において、同志の皆様が国民生活を全く顧みない自公政権を徹底的に追及したことで、あと一ヵ月余りで決着をつけるところまでこぎ着けました。

 二年半前、代表に就任して以来、私は、北海道の北見から沖縄の与那国島、波照間島(はてるまじま)に至るまで、全国を十八万キロ駆け回り、国民生活の実態をこの目で見て、国民の声を直接伺って参りました。
 「何たることか。この人たちにこんな思いをさせて、本当に申し訳ない」。行く先々でそう思い、唇を強くかみ締めたものであります。
 介護ヘルパーが次々に辞めていく中で、必死にヘルパーを続けてきたけれども、自分自身が「働く貧困層」になっている女性。地場産業の倒産でやむなく東京に出て、アルバイトせざるを得なくなった若者たち。「灯油が高くてこの冬は越せそうにない」と立ちすくむお年寄り。いたる所で、国民の暮らしも地域も壊れてきているのであります。

 すでに日本は、主要国では下から四番目の「格差大国」になっております。中国、ロシア、米国に次ぐ格差大国になるなどと、ほんの十年前、国民の誰が予想したでしょうか。国民生活を守るセーフティネットを整備することなしに、小泉内閣以来、自公政権が市場万能、弱肉強食の政治を推し進めてきた結果、日本社会は公正さが失われ、あらゆる分野で格差が拡大してしまいました。
 しかし実は、社会のセーフティネットこそ、市場経済、競争原理が機能し、日本経済が持続的に発展していくための大前提なのであります。したがって、この不公正な格差を放置し続けると、やがて経済が機能不全に陥り、日本社会は崩壊してしまいます。そしてそれは、世界全体に大きな混乱をもたらすに違いありません。

 今こそ、日本を変える時なのであります。変えるラストチャンス、と言っても過言ではありません。

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