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国会レポート2001
contents contents |目次|序文|資料1|資料2|資料3|
第3章 主な法案への対応


4 2 悲惨な交通事故の厳罰化
危険運転致死傷処罰法案


遅れる政府の対応
 常習的飲酒運転などの危険運転により人を死傷させた場合の罰則は、刑法の業務上過失致死傷罪と道路交通法違反を足した懲役5年6か月が上限であることに対して、被害者や遺族等から、故意の殺人に準じてより重く罰すべきとの声が高まり、高等裁判所判決でも立法の不備が指摘された。
 警察庁は2000年12月、危険運転致死傷罪の創設を打ち出したが、法務省との所管争いから断念し、危険運転の罰則を強化しただけの道路交通法 改正案を151回通常国会に提出した。

早期解決のため議員立法を提出
 民主党は、政府の対応の遅れを憂慮し、立法府としての責任を果たすため、議員立法による早期解決をめざした。犯罪被害者法制ワーキングチー ムを中心にヒアリングを重ね、パブリックコメントを実施し、(1)飲酒運転等の危険な運転により人を死傷させた者について、新たに「危険運転致死 傷罪」を創設して罰則を強化する(業務上過失致死傷罪の2倍の10年以下の懲役とする)(2)「危険運転致死傷罪」を犯した者については運転免許の取得禁止期間の上限を現行の2 倍の10年に引き上げる、等を内容とする「危険な運転により人を死傷させる行為の処罰に関する法律案」(危険運転致死傷処罰法案)を、道路交通法改正案への対案として、4月5日衆議院に提出した。
 本法案は、衆議院本会議及び内閣委員会で審議の上、与党3党等の反対により否決となったが、道路交通法改正案に対する附帯決議において、政 府は危険運転致死傷の厳罰化について検討し、法制化に向け措置を講じるべきことが明記された。



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